原題 | Assassin’s Creed The Ezio Collection |
プレイ時間 | 65時間~ |
『アサシンクリード エツィオ コレクション』は、『アサシンクリード2』『アサシンクリード ブラザーフッド』『アサシンクリード リベレーション』のリマスター版を収録したパッケージになり、これ一本で、シリーズを象徴する三部作を一気に遊べる。
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エツィオ・コレクション収録作を振り返る
アサシンクリード2
プレイ時間 | 20時間~ |
ストーリー | 家族が陰謀の犠牲となったエツィオ・アウディトーレは、父の跡を継いで「アサシン」となる。そして、エツィオは”アサシンとして”この陰謀に加担した者たちに抹殺していく。 |
『アサシンクリード2』は、シリーズを象徴する一作。
前作『アサシンクリード』がシリーズの土台を作り上げた一作目だとすれば、今作はシリーズを発展させた続編になり、前作をベースに、様々な追加要素と改善点を取り入れることで、量と質で前作を圧倒している。
まず、メインミッションが一気に多様化した。
前作のメインミッションは、盗聴=>尋問=>暗殺のセットの繰り返しで、その反復性が短所だったが、今作では、主人公であるエツィオの誕生を描くミッションから、レオナルド・ダ・ヴィンチの発明品を用いる奇抜なミッションまで様々で、前作とは別物になった。
他にも、『トゥームレイダー』風のパズルが楽しめる「アサシンの墓所」や、拠点となる町をアップグレードしていくミニ・経営シムなどの寄り道要素もあり、メインミッション以外も充実している。
また、プレイ面も強化され、主人公の武器や防具が大幅に追加されたり、出来ることが増えたりしたことで、アクションやステルスにおける自由度も若干向上している。
当然、”エツィオの誕生から描く”三部作の序章となるストーリーも見所。加えて、オープンワールド化されたフィレンツェやヴェネツィアなども同様に見所で、”ゲーム内のガイドを読みながら”観光名所を巡ることもできる。
今作は、初期アサシンクリードの人気を決定付け、シリーズを次の段階へと押し上げた一作になっており、ゲーム的にもストーリー的にもシリーズを象徴するアサシンクリードになっている。
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アサシンクリード ブラザーフッド
プレイ時間 | 15時間~ |
ストーリー | 前作の後。エツィオはローマを舞台に宿敵ボルジア家と対決する。 |
『アサシンクリード ブラザーフッド』は、『アサシンクリード2』の後を描く続編。
ゲームとしては、「2」をベースにした続編。
「アサシンの弟子」や「フルシンクロ(ミッションごとに用意された任意のチャレンジ)」など、新要素ももちろんあるが、基本的には「2」にあったものが再登場しており、完全新作というよりは、前作を拡張する続編と言ったところ。
ただ、キルストリークは革新的。
今作では、“敵の攻撃をきっかけに”次々と敵を斬り倒していけるようになり、戦闘での爽快感が格段に増まし、これまでの戦闘とは別物に思えるくらい進化した。
- 「フルシンクロ」を意識するあまり、プレイの自由度が損なわれることがある
- マップがローマのみ
という点は、「2」の続編としては好みが分かれるところだが、前作を拡張したゲーム内容と、キルストリークの導入による戦闘システムの刷新は、今作の特徴があり、魅力になっている。
なお、ストーリーは「2」の続きを描くものになり、エツィオの復讐劇が決着する。
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アサシンクリード リベレーション
プレイ時間 | 10時間~ |
ストーリー | 前作の数年後。エツィオは、アルタイルが残した宝物庫を開くカギを求めて、コンスタンティノープルへと向かう。しかし、現地のアサシン教団の現状を目の当たりにしたエツィオは、またしてもテンプル騎士団との戦いに身を投じる。 |
『アサシンクリード リベレーション』は、三部作の完結編。
前作『アサシンクリード ブラザーフッド』の数年後を描く今作では、舞台をイタリアからコンスタンティノープルへと移し、メインシリーズにおけるエツィオの最後の物語が描かれる。
ゲームとしては、「ブラザーフッド」をベースにした続編。
ミニゲームとして「アジト防衛戦」なるディフェンスゲームが追加され、新システムとして、爆弾を自作できる仕組みが導入されるなどしているが、今作も、完全新作というよりは前作を拡張する続編。
今作の目玉は、どちらかと言えばストーリーの方。
今作は、エツィオと、一作目『アサシンクリード』の主人公であるアルタイルのダブル主人公になっており、ストーリーの節目節目にアルタイルのシークエンスが挿入され、二人の歩みが交差するストーリーが描かれる。
一応、一作目を遊んでいなくても理解できるストーリーではあるが、一作目を遊んだことがある人にとっては、名シーンの連続で、一作目を遊んだ、遊んでいないではストーリーの感じ方が違ってくるはず。
今作も『アサシンクリード2』の流れを汲む続編なので、さすがに既視感が強くなり、新要素も、私は「アジト防衛戦」があまり刺さらなかったが、少なくとも、プレイ面はより洗練されたものになり、シリーズファン必見のストーリーまであるので、一緒に遊んで損はない完結編になっている。
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エツィオ コレクションから遊んでも楽しめるか?
「一作目を予習しておくべきか」だが、「エツィオ・コレクション」から遊んでもストーリーの流れは把握できる。
『アサシンクリード リベレーション』のことを思うと、一作目を遊んでおくことに越したことはないが、『アサシンクリード2』の冒頭で、一作目のおさらいが用意されているので、そこで一作目のストーリーは予習できる。
まとめ
「エツィオ コレクション」は、初期アサシンクリードを遊ぶのにベストなエディション。
確かに「エツィオ コレクション」に収録されている三作品は、どれも2010年頃のゲームになるが、ほとんどの部分は、時の経過に耐えきっており、今遊んでも本来の面白さを感じ取ることができる。
ただし、『アサシンクリード オリジンズ』以降を遊んでから手に取る人は、フリーランの操作性は少し覚悟した上で遊んだ方が良いかも知れないが。