“物足りない”完結編【評価/感想】アサシンクリード リベレーション【批評/レビュー】

オープンワールドゲーム
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原題Assassin’s Creed Revelations
発売日2011年11月15日
開発元Ubisoft Montreal
ジャンルオープンワールドゲーム
備考公式サイト

アサシンクリード2』、『アサシンクリード ブラザーフッド』と続いたエツィオ三部作の最終章。また、一作目『アサシンクリード』ともシンクロする、アサクリシリーズ初期の集大成とも言える一作になっている。

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▼ストーリー▼

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今作の新要素

まず、基本的な部分は『アサシンクリード ブラザーフッド』と変わらない。
なので、プレイ面の評価に関しては『アサシンクリード2』や『アサシンクリード ブラザーフッド』のレビューを読んで欲しい。

以下、今作の新要素に絞って書いている。

パルクールの効率化

今作の「パルクール」は、フック技によってモタモタした(人間っぽい)動作を省略できるので実に爽快。これまでなら”掴める”出っ張りを探す必要があった場所でも、フックを使えば一気に登りきれる上に、リーチが長いので向かいの建物へ飛び移るのも楽になっている。

また、屋根には「ワイヤー」が配置されており、これにフックを引っ掛ければ中距離を一気に移動できる。さらに今回は序盤からパラシュートも入手可能だ。

過去作で散々してきたアクションだからこそ、効率化の恩恵は大きい。
相変わらず、ファストトラベル(トンネル)の使い勝手が良くないので、テンポよく移動できる改善点は大きい。

自作爆弾を活用したプレイ

今作の目玉要素の一つ「手製爆弾」。
爆弾は「攻撃」「支援」「陽動」の3種類存在し、プレイヤー自身が素材や火薬を選んで自作できる。爆発と同時に金属片を撒き散らす爆弾や、周囲に煙幕を張る爆弾などを作ることができ、各々のプレイスタイルに合わせて活用できる要素になっている。

ただ、基本的にはゴリ押しで攻略できる作品ゆえに、プレイヤー側が意識しないと”無いも同然”状態になる点は玉に瑕。現に1周目では2,3回しか使わずにクリアしてしまった。

なお、敵兵に発見れない系の「フル・シンクロ」を攻略する際は役立つ。

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欠点

アジト防衛

今作では警戒度マックスになると「タワーディフェンスゲーム」が発生する。
このミニゲームでは、「アサシンの拠点」を目指して進行してくる敵兵のルート上に仲間やゲートを配置し、拠点を死守するのだが、正直言って面白くない。

基本的には毎回コピペに近い内容になっていること、攻略法もパターン化されるので、個人的にはチュートリアルの1回でお腹いっぱいになる内容になっている。これなら、Wave形式で襲って来る敵兵の大群と剣を交えるミニゲームの方が良かった。

また、「アジト防衛」に合わせて手配システムも改悪されている。
今作でも、これまで通り人前で犯罪を犯すと手配度が上昇する仕組みだが、それに加えて今回は”店舗を購入”しただけでも手配度が上昇するようになっており、何かと「タワーディフェンスゲーム」を遊ばせようとする。

結果的にミッション時以外のプレイが窮屈に感じられる。
手配度が上昇する度に、先触れに賄賂を渡して揉み消す作業はとても面倒であり、プレイ中は常に頭の片隅には”タワーディフェンスゲームを発生させたくない”という思いもあり、ネガティブな面が大きい。

幸い、手配度に注意すればチュートリアル以外ではプレイせずに済むが。

面倒な地中海防衛

前作『アサシンクリード ブラザーフッド』にも登場した「弟子システム」が再登場。
今作でも一般市民を勧誘してアサシンとして育て、ミッション攻略やサイドミッションに活用できる。そして、今回も仲間との連携プレイは非常に面白く、一体の敵兵を弓矢で瞬殺する「一斉射撃」は爽快だ。

ただ、新たに加わった「地中海防衛」は面倒。
このサイドミッションでは、地中海に面する各国にアサシンを派遣し、その地でのテンプル騎士団の影響力を下げるのだが、せっかく下げた影響力も、時間経過と共に初期値へと戻るので常に意識させられる。

プレイの合間を縫ってアサシンを派遣する作業はテンポが悪い。
あくまでもサイド要素なので、黙々と弟子を強化する前作タイプのミニゲームの方が好みだ。

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【総評】”小さくまとまった”最終章

三部作の序章『アサシンクリード2』では大きく進化したゲームシステムに感動し、続く『アサシンクリード ブラザーフッド』でも更に洗練されたプレイ面とボリュームアップされた内容に満足したものだが、今作はそれら過去作に比べるとインパクトが薄い。

既存のシステムはさらに洗練された一方で、新要素の多くは不発気味。さらにエツィオやアルタイルを除けば魅力的な登場人物たちも不在であり、現代編の存在感も薄い。

結論としては”小さくまとまった”最終章。
幸い、アルタイルとエツィオがシンクロするストーリーはファン必見の仕上がりであり、エツィオ編のクライマックスは涙なくしては見られない。

ただ、1作目から続く初期アサシンクリードの完結編としては物足りないのも事実なのである。

アサシンクリードシリーズまとめ