【評価/感想】アサシン クリード オリジンズ【批評/レビュー】

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タイトル Assassin’s Creed Origins
販売元 Ubisoft
開発元 Ubisoft Montreal

一年一作のリリーススケジュールを中断して初めてのAssassin’s Creed。商業的にも批評的にも高評価を得た『Assassin’s Creed IV: Black Flag』の開発チームを迎え、シリーズの仕切り直しを図った一作。

前の記事>>>『Assassin’s Creed Origins』ファーストインプレッション

Good

  • 広大かつ多様性に満ちた古代エジプト
  • 刷新された戦闘メカニック
  • コンテンツ量
  • リプレイ性の高さ

Bad

  • 詰めの甘いレベル制度
  • それでも易しい戦闘
  • 暴走するロックオンシステム
  • 進展のない現代編
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仕切り直しの1本

現代編も仕切り直し。

「1年待った甲斐はあったか?」と聞かれれば、「あった」と答える。

これまで、Assassin’s Creedシリーズは”一年に一作”のペースで新作が発売され、そして毎回確実にヒットを飛ばす、言わばUbisoftのドル箱タイトルだったわけだが、一昨年の『Assassin’s Creed Syndicate』以降、新作の発売がストップしていた。

これについてUbisoft公式ブログでは、「シリーズを”再検証”するため」と説明されており、毎年指摘されていたシリーズのマンネリ感を解消する狙いがあったと思われる。このシリーズは毎年新作が発売される一方で、同じ雛形を何作にも渡って使いまわしていた。

そんな中で1年の休養期間を経て、満を持して再登場した本作『Assassin’s Creed Origins』は、その決断の意味が感じられる作品に仕上がっていた。

具体的には、ナンバリングを重ねる毎に複雑化していた物語は、シリーズで最も古い時代を描くことでリセットし、名ばかりのSocial Stealth、いたずらにプレイスタイルを縛るフルシンクロも綺麗さっぱり姿を消している。また、パルクールや基本操作も徹底的に簡素化されており、これまでの煩雑さとは無縁のゲームシステムを実現している。

その一方で、”終わりを感じさせない”広大なオープンワールドとミッション群、リプレイ性の向上を狙ったRPG要素とハクスラ要素の初導入などによってボリュームは増し、無駄な贅肉を削ぎつつもしっかりと肉付けもしている。

こうしたシリーズの抜本的な改革は、年刊シリーズの頃は見られなかったことであり、やはり1年の休養期間が可能にしたことだろう。

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新たな試みの多くは発展途上

主人公を狙う”執行人”。彼らは高レベルの敵なので苦戦必至。

何よりも変わったのは戦闘メカニックだろう。前作以前は、敵の攻撃に合わせてボタン入力するだけで、次々と敵を斬り倒していくことができ、非常に”爽快な無双ゲーム”だったのだが、一方で手強さとは無縁の戦闘でもあった。

今作ではこの点が大きく手直しされ、『The Witcher 3: Wild Hunt(TW3)』的な戦闘メカニックが導入されている。敵の攻撃は盾で防ぎ、ステップで背後に回って切り刻む。または、敵の攻撃を跳ね返して致命傷を与えるなど、斬り刻む前の段階に戦略性が持ち込まれており、いくつもの手順を踏んだ上で決着が付く内容に刷新されている。

後述するレベル制度に基づいて難易度は変化し、同レベルまたはそれよりも上の敵との戦闘では、過去作とは比較にならないほど手強い戦闘が楽しめ、基本動作を強く意識させられる。

しかし、遊べば遊ぶほど「発展途上」という事実にも気づく。度々暴走するロックオンシステムは、乱戦に余計な混乱を持ち込み、上手く視点移動できないことによるストレスと、余分なダメージを受ける原因を生んでいる。また、戦闘時の操作方法は煩雑で、LBで盾を構えてBで弾き返すという二重操作はスマートとは言えず、敵の攻撃に対してワンボタンで反応できるTW3の方が断然遊びやすいと感じた。

「発展途上」はレベル制度にも言える。低レベルエリアと高レベルエリアが隣接されているため、気づかぬうちに高レベルエリアに足を踏み入れてしまい、敵に瞬殺されることがあった。また、レベルに依る敵の強さもアンバランスで、同レベルないし高レベルの敵は手強いが、低レベルは瞬殺できるほど弱く、緊張感を最後まで持続させる*1レベルスケーリングが欲しかった。

新要素を試す姿勢は歓迎だが、その多くは次回作以降への課題となっている。

*1 レベルスケーリングはアップデートで追加された。

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一国を再現する贅沢さと、質素すぎるコンテンツ

今作のオープンワールドは、シリーズで最も広大かつ多様性に満ちている。古代エジプトを丸々再現してやるという野心的なその姿勢は、資金と人員を大量投入できる大手スタジオだからこそ実現したものだろう。

広大なオープンワールドには、冒険心を刺激するギザの大ピラミッドや、多様な文化を持つ大都市アレクサンドリア、さらには果てしない砂漠まで存在し、運河にはワニやカバ、ジャングルにもライオンやシカ等が生息しており、そこでは互いに襲い襲われるダイナミックな生態系を垣間見ることが出来る。

そんなオープンワールドは、単に散策するだけでも十分に面白いのだが、それに輪をかけるように膨大な数のコンテンツが詰め込まれている。まさに、1歩進めば何かがプレイヤーを手招きするかのように、サイドミッションやランダムミッションが所狭しと配置されており、プレイヤーを離脱させない努力が感じられる。

さらに、今作ではハクスラ要素が導入されたことで、敵がドロップしたり、敵エリアで回収できる武器を集めることにも意味が生まれており、これもリプレイ性を高めることに繋がっている。

しかし、個々のサイドミッション、ランダムミッションの質は決して高くない。一部を除いてサイドミッションは似たり寄ったりな内容になっており、ランダムミッションはほぼほぼ同じ内容の繰り返しだ。

今作のオープンワールドはとにかく”贅沢”ではあるのだが、その一方で肝心のコンテンツは質素であり、これも次回作以降の課題だろう。

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総評

まだまだシリーズに可能性が残っていることを証明した一作。決して100点満点ではないが、次回作以降にも期待が持てる仕切り直しの作品に仕上がっている。

シリーズファン的には、過去10年に渡って描かれて来た物語の”起源”に触れられる点は感動的で、シリーズの数々の名場面も、この起源から始まる壮大な歴史の運河の一部であるという事実に感動することだろう。

次の記事>>>過去編・現代編のストーリーを総復習。

Q&A

Q.オンラインプレイは?
A.非搭載

Q.パピルスの場所は?
A.IGN(US)のまとめが分かりやすい。

Q.ストーンサークルの場所は?
A.Youtubeにアップされてる動画が分かりやすい。

Q.アップデート内容は?
A.公式フォーラム(英語)を参照

Q.アルタイルやエツィオの衣装は?
A.Uplayのリワードとして入手可能。

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