傑作のオープンワールド系RPG【評価・感想】『ウィッチャー 3 ワイルドハント(ゲーム・オブ・ザ・イヤー エディション)』レビュー

4.5
オープンワールドゲーム
オープンワールドゲーム ゲームレビュー
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【評価・感想】『ウィッチャー3 ワイルドハント(The Witcher 3 The Wild Hant)』レビュー【ゲーム紹介/Cevio】
原題 The Witcher 3: The Wild Hunt
対応機種 PC,PS4/5,Xbox
プレイ/クリア時間 50時間~

👍Good

  • 濃密なストーリー
  • 硬派なゲームプレイ
  • 質と量を両立したコンテンツ

👎Bad

  • 反復的なゲーム内容
  • メインクエストはやや長すぎ

ゲーム版「ウィッチャー」は、同名の原作小説をベースにしたゲーム版。

今作はダイアログ(対話/選択)中心のRPGでもあり、アクション要素が強化され、オープンワールド化もされたオープンワールド系アクションRPGでもある。

シリーズとしては前作『ウィッチャー2 王の暗殺者』の直接的な続編にあたる。

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評価

2020年12月時点での最新アップデートを適用済

オープンワールド化

各章ごとに小規模なオープンワールドが用意されていた『ウィッチャー』『ウィッチャー2 王の暗殺者』とは異なり、今作では“過去作のエリアとは比べ物にならないほど”広大なオープンワールドが用意されている。

大都市・ノヴィグラドさえもちっぽけな存在に感じさせる広大なオープンワールドと、実在感を覚えるゲーム世界は圧巻であり、「ウィッチャー」としても原作の世界を忠実に再現している。

そうしたオープンワールドには、メインクエストやサイドクエスト以外にも、大小様々なコンテンツが詰め込まれており、オープンワールドゲームならではの物量と、一作目から受け継がれる個々のコンテンツの質の高さが両立されている。

今作でも、その土地の伝承などをモチーフにしたサイドクエストは面白く、新しいミニゲームの「グウェント(カードゲーム)」も、メインクエストそっちのけで熱中してしまうくらい面白い。

他のオープンワールドゲームでは、数だけ用意された空っぽのコンテンツも多いけれど、今作に関してはそれぞれのコンテンツを丹念に作り込んでおり、量が質を犠牲にしていない。

さらに、今作はオープンワールドゲームとストーリーを上手く融合してもいる。

原作と同じく、今作でもゲラルトはシリの足跡を追って各地を旅するけれど、プレイヤー自身もゲラルトとして、シリを追って実際にオープンワールドを旅することになる。

シリを追いながらも、訪れた村でウィッチャーの仕事をこなして小銭を稼ぎ、次の目的地へと馬を走らせると言った”淡々としたウィッチャーの日常”が繰り返され、ゲラルトとの一体感を高めてゆく。

こうしたオープンワールドを活用したストーリーや、プレイヤーとキャラクターの関係性なども、今作の大きな特徴になっており、シリ捜索のスケール感を肌で感じながら遊び、ゲラルトの旅を自分の旅としても体験する。

前作を改善する

前作『ウィッチャー2 王の暗殺者』から今作までの間に「一体何があったのか?」と感じるくらい、今作はアクションゲームとして垢抜けた作品になっている。

クセはあると言ってもキャラクターの操作性は目に見えて向上しているし、多機能なナビゲーションがあるので迷子になることもほとんど無く、しっかりしたチュートリアルが用意されているので、置いてけぼり感もない。

他にも、「霊薬」がいつでも飲めるので常に戦闘を有利に進められる上に、周囲の敵が一気に襲いかかって来ることも無くなっているので、難易度的にも遊びやすくなっている。

前作までの粗っぽい仕上がりとは対照的に、今作は他の大作ゲームと比べても遜色ない作品に仕上がっており、一つのオープンワールドゲームとして洗練された作品。

ほぼすべてがミニマップ内で完結する

プレイヤーを迷路へと誘い込んだ前作『ウィッチャー2 王の暗殺者』の反省を活かしてか、今作ではナビ機能付きのミニマップを始めとしたナビゲーションが充実している。

確かに、今作では優れたミニマップのおかげで”行きたい場所にスムーズに向かえる”が、ミニマップのみで完結していることも多く、”ミニマップだけ見ていれば良い”問題が発生している。

せっかく、目の前に広大なゲーム世界が広がるのに”実際に見ているのは画面右上のミニマップだった”ということがよく起きるのだ。

私は三周目ということもあり、今回は「Friendly HUD」というModを導入してミニマップ無しで遊んだけれど、三周目にもかかわらず、新しい発見がたくさんあった。

ミニマップは遊びやすさという点では全く問題ない要素だが、作り込まれたオープンワールドが用意されているからこそ、それを中心にしたゲームプレイは勿体ないと感じた。

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原作は読んでおくべき?

今回は先に原作を読んでいないとストーリーに入りにくいと思う。

私は原作を読む前に二度、読んだ後に一度遊んでいるが、読む前はゲラルト、イェネファー、シリの関係性が十分に把握できず、ストーリーに入りにくいと感じた。

確かに、今作から遊んでも理解できるように配慮されているが、今回はシリが重要人物として登場することもあり、原作を読む重要性が増している。

原作に加えて、ゲーム版のストーリーもおさらいしておいた方が良い。

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総評

今作はゲーム版ウィッチャーを見事に締めくくる完結編であり、優れたオープンワールドゲームでもあった。

原作小説とゲーム版のストーリーを織り交ぜた濃密なストーリーをきちんと着地させる一方で、”オープンワールドゲームとしてのウィッチャー”という新しい方向性も打ち出している。

ウィッチャーシリーズの今後はもちろん、「CD PROJEKT RED」の今後にも期待が膨らむ一作だった。

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初版:2015年11月29日 04:58

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