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【評価/感想】アサシンクリード2【批評/レビュー】

ゲームレビュー
原題Assassin’s Creed II
発売日2009年11月17日
開発元Ubisoft Montreal
備考公式サイト

シリーズ屈指の人気を誇る、エツィオを主人公にした三部作の1作目。
現在はPS4/Xbox One向けに『アサシンクリード エツィオ コレクション』として三部作のセットがリマスター販売されている。

前回のアサシンクリードのストーリーを紹介/解説
※続き物なので前作未プレイの人は必読!

▼ストーリー▼

▼過去作のレビュー▼

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前作の欠点を潰している

多様なミッション

前作『アサシンクリード』と比べれば各ミッションの質は向上している。
そもそも、前作は「スリ→聞き込み→暗殺」の繰り返しになっており、ほぼ全てのゲーム要素が「暗殺のチュートリアル」に登場する有様だったので、前作超えは然程難しくないと思われるが、今作は予想を遥かに超える多様性を実現している。

美しい街並みが広がる、ルネサンス期のフィレンツェやベネチアを舞台にしたミッションは、レオナルド・ダ・ヴィンチの奇抜な発明品や、華麗なフェスティバルを題材にした劇的なものが増えており、適度に用意されたカットシーンも相まって一流のSF歴史映画をプレイしている気分に浸らせてくれる。

また、今作では現代編にも力が入っている。
前作ではベッドとアニムスを行き来するのみだったが、今回はルーシーとの脱出劇やパズルが用意されており、デズモンがアサシンらしく振る舞う出番が増えている。

前作を思えば驚くほどの「進化」。
シリーズの初期を語る上で外せないイェスパー・キッドの楽曲も素晴らしく、耳に残る音楽と印象的なミッションの数々は、今作の突出した点である。

より自由度の高い暗殺

攻略に用いれる手段が増えているので、暗殺はより自由に。
前作『アサシンクリード』とは異なり、今作では「自警団」や「窃盗団」を”雇う”ことができ、彼らに指示を下せる。「自警団」を雇えば主人公エツィオに代わって敵兵と戦ってくれ、「窃盗団」を雇えば敵兵の注意を引いてくれるので、今作ではより多彩な方法でターゲットにアプローチできる。

最終的には派手に暗殺するのだが、その前段階に幅を持たせている点は今作の改善点の一つであり、自分のプレイスタイルで遊べる余地が生まれている。

サイドミッションが充実している

崩壊寸前の「モンテリッジョーニ」を復興させる育成要素。

拠点となる「モンテリッジョーニ」の改築や、『トゥームレイダー』的な「アサシンの墓所」など、サイドミッションは非常に充実しており、古典的なタイムアタックや暗殺ミッションも用意されている。

(個人的には「被験体16号」が残した”ひねりの効いた”パズルがお気に入りだ)

前作アサシンクリードと比べればサイドミッションは激増。
さらに今作では量よりも質を重視しているところがあり、それも好印象だ。

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欠点

パルクールはイライラの種

前作『アサシンクリード』よりも、マップは広く、街並みも多彩になっているが、その分だけパルクールの誤操作が多発する。

要するに「そこを掴みたいが、掴めない」「変な方向にジャンプしてしまった」ということがよく起きるので、移動にまつわるストレスは少なくない。

また、屋根に敵兵が配置されている点も、別の意味でストレスを生む。
颯爽と人々の頭上を走り抜けたいが、高確率で屋根の敵兵に発見・攻撃されるので、その度に戦闘、もしくは逃走することを強いられるからだ。

結局、他のオープンワールドゲーム同様に地上を進むことが最適解になることが多く、これではせっかくのパルクールが活きて来ない。

中盤以降のネタ切れ感

「フォルリの戦い」より。

後のアサシンクリードと比べても、印象的・象徴的なミッションは多い。
エツィオをアサシンの道へと進ませた出来事、レオナルド・ダ・ヴィンチとの交友や「エデンのかけら」を巡る死闘など、シリーズのルーツとも呼べるミッションが数多く用意されており、どれもが一定のクォリティを保っている。

ただし、中盤以降はネタ切れ気味。
なぜなら、中盤以降は「x個のエリアを制圧しろ」や「x箇所から仲間を救い出せ」系のミッションが多くなるからであり、この程度の内容なら無い方がマシとさえ感じる。

また、PC版ユーザーにはさらなる苦難が待ち受ける。
というのも、現在PC向けには「Deluxe Edition」が販売されており、これには有料DLCである「フォルリの戦い」と「虚栄のかがり火」が収録されているのだが、これらが明らかに質が低いのだ。

※DLCで追加されるシークエンスは最終ミッション前の2つ。

前者の「フォルリの戦い」はマキャベリやカテリーナも登場するメインミッション相当の内容だが、後者の「虚栄のかがり火」は10人ターゲットを淡々と暗殺して周るだけの薄い内容になっており、せっかくのクライマックス前の盛り上がりが台無しになるほどのクォリティだ。

したがって、中盤以降の失速感は数少ない欠点として挙げておきたい。

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総評

アサシンクリードを決定付けた一作。
前作『アサシンクリード』と比べれば飛躍的に成長しており、パルクールや無双系とも言える戦闘も進化している。また、今でも語り草になっている象徴的なイベントや、まだまだ勢いを感じるデズモンド一行のストーリーなど、シリーズのピークと言い切っても差し支えない一作に仕上がっている。

唯一残念に感じる点は、今作を超える革新的なアサクリが未だに登場していないことである。

続編>>>アサシンクリード ブラザーフッド レビュー

▼過去作のレビュー▼

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