ようこそ、面倒かつ単調な石器時代へ【評価/感想】ファークライ プライマル【批評/レビュー】

オープンワールドゲーム
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原題FAR CRY Primal
対応機種PC,PS4,Xbox One
発売日2016年2月23日
開発元Ubisoft
備考公式サイト

石器時代を舞台にした「ファークライ」。
シリーズの特徴である銃器類が一切登場しない異色作になっており、プレイヤーは原始的な武器を手に危険な世界をサバイブする。

Good

  • いつものファークライ
  • ビースト・マスター

Bad

  • 面倒かつ単調なメインミッション
  • 面白味に欠ける近接戦闘
  • 難易度のバランス
  • あって無いようなストーリー

▼ストーリー▼

進行度は”実質的に”クリア状態。
ラスボスを始末した所でプレイ終了。
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欠点

既視感と物足りなさ

まず、ゲーム自体は弓と鈍器縛りの『ファークライ4』に近い。
なので、『ファークライ3』や『ファークライ4』の弓矢プレイに熱中したプレイヤーは、”たとえ銃器が無くとも”今作を十分に楽しめるはず。逆に言えば、豊富な銃器を使い倒すことに面白さを見出していたプレイヤーは、もしかすると今回は合わないかも知れないので注意。

関連記事>>>『ファークライ5』レビュー

さて、今作は紀元前1万年の石器時代が舞台。
(一部を除き)現代を舞台にしてきたこれまでのファークライとは大きく異なるが、プレイ面に関しては良くも悪くも”いつものファークライ”に収まっており、「紀元前1万年」とは言ってもやること自体は全く同じである。

後述する【ビースト・マスター】を除けば新たに覚えるものはない。さらに銃器こそ無いものの基本的なプレイ内容も大差なく、『ファークライ4』でのプレイ経験がそのまま通用する。

なお、マップ自体も『ファークライ4』の使い回し*。

確かにゲームプレイ自体はド安定の出来。
好評を得た『ファークライ3』を改善した『ファークライ4』のさらに改善版なのでこれは当然ではあるが、その一方で『ファークライ4』では感じなかった「物足りなさ」を覚えたのも事実。

例えば、“銃器の不在”はそのままゲームプレイの幅を狭めており、残念ながら近接戦や【ビースト・マスター】はその穴を埋められていない。特に近接戦が単なる殴打合戦になっている点は非常に辛く、メイン要素化する以上は防御やパリィを活用する本格的な戦闘システムを用意すべきだったのでは?と感じる。

「紀元前1万年」という舞台設定は非常に魅力的だが、「ファークライ」をそのままこの時代に持って来たことが足枷となっている。

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肝心の戦闘が本当につまらない

二度目だが、近接戦が単なる殴打合戦になっているのは非常に辛い。
基本的にはお互いにパカパカと棒を振りかざすことでダメージを削っていくだけになっており、ここに相手との駆け引きは皆無であり、最初から最後まで単調。

また、全体的な難易度も不自然。
一部マップでは今風に言えば「重装兵」が登場し、その敵は一撃で体力の大半を持って行くこともあるのだが、プレイヤー側は「ガード」が出来ないので、その攻撃を的確に避けることが難しく、いたずらに難易度を上げている(攻撃される度にノックバックする)。

さらに敵の「毒煙」や「火炎攻撃」などの小技も必要だったのか?と感じる。
「毒煙」は敵とパカパカと戦っている最中でも、お構いなく撒き散らされるのでその度に場所移動を強いられてしまってテンポが悪く、「火炎攻撃」も気がつくと周囲で大火災が発生していたりして、ジリジリとこちらの体力が削られていくだけ。

  • 単調な近接戦
  • 敵の執拗な攻撃

特に上記2点が合体した際は最悪。
ひっきりなしに毒や炎が襲って来るわ、”正確すぎる”投擲武器も飛んで来るわで手が付けられなくなり、”一人倒しては逃げ回る”戦法に終始することになる。

メインシリーズでは「重火器」を使えば戦況を一変させられる可能性が残っていたが、今作にはその手段がない。ゆえに一度戦闘状態になるとジリ貧の戦いを強いられがちで非常につまらない。

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面倒かつ単調なミッション

メインミッションも素材集めに終始するだけ。
よくある狩猟チャレンジなどをメインミッションに組み込んだ形に近く、主要人物らに「(大型の動物)を狩って来い」と言われて各地を転々とするだけなので、ナンバリング・タイトルのそれと比べると相当薄味なミッションが展開される。

また、ミッション開始にアンロック要素(各主要人物らの小屋建設)が絡むおかげで、”単にミッションを進める簡単なことも面倒に感じる”点も欠点として挙げておきたい。さらに、アンロック要素はスキルにも絡み、面倒であると同時に「スキルポイントは溜まっているのにスキルアップできない」という問題も生む。

今作はメイン/サイドミッションの境界線が曖昧。
これは『ファークライ5』にも引き継がれているが、最大の違いは”本当にサイドミッションをメイン化しただけ”という点であり、濃い味付けに水を大量投入したことで全体が薄まってしまっている。

ストーリーもあって無いようなもの

「言われるがままに素材を集めていたらラスボスに到達していました」という感じで、今ひとつ盛り上がりに欠ける。また、動機づけも弱いので主人公を突き動かす原動力や、仲間や敵との関係性も読みにくい。

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評価できる点

ビースト(動物)との共闘

【ビースト・マスター】は面白い試み。
形を変えて『ファークライ5』にも再登場しており、ユーザーのウケは良かったのだと思う。

そもそも【ビースト・マスター】とは、”野生動物をパートナー化”する新要素。
獰猛なサーベル・タイガーも、一度手懐ければプレイヤーの頼もしい相棒となり、戦闘の際は加勢してくれる。ビーストたちは銃器不在による火力不足を多少は補ってくれる存在でもある。

さらに手懐けた動物は他の野生動物を威嚇する。
なので、これまでの「ファークライ」のように探索中に野生動物に襲われるということが起こりにくい。

欲を言えば

もっとリアリティを重視して欲しかった。
挙動一つ取ってもいかにもゲーム的な動きをするので、愛すべき「相棒」というよりは「ツール」に近い印象を受けたので、少なくとも私は愛着を感じることは無かった。

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“ファークライ”は面白い

  • 電波塔
  • 敵拠点の解放
  • 自由度の高いゲームプレイ

ファークライ3』の頃から散々プレイしているが、やはり面白い。
一部要素は時代設定に合わせて形を変えているが、それでも熱中して遊べる。「紀元前1万年」であっても”ファークライ”お馴染みのサイド要素は安定して面白く、これらの部分だけはシリーズファンが共通して楽しめるポイントかと思う。

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総評

過去作には及ばない一作。
確かに「紀元前1万年」の世界は魅力的ではあるが、肝心の中身が「ファークライ」シリーズの中でも下から数えた方が早いという有様になっており、メインシリーズのファンがわざわざ今作をプレイする理由が見当たらない。

ボス戦も含めて微妙な一作。

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* Far Cry 4 vs. Primal – World Maps & Landscape Comparison(Youtube)