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【評価・感想】『ファークライ プライマル』レビュー

3.5
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題Far Cry Primal
対応機種PC,PS5,Xbox Series S/X
プレイ時間15時間~

「Ubisoft」が手掛ける「ファークライ」シリーズの四作目。

今回は「紀元前1万年」を舞台にした異色のオープンワールドゲームになっており、プレイヤーは重火器ではなく、原始的な武器を手に敵と戦っていく。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

紀元前1万年でも”ファークライ”┃いつもの同じ

良くも悪くもファークライ。

電波塔(今作では”かがり火”)を解放する、敵拠点を制圧することでファストトラベル地点をアンロックするという定番要素はそのまま再登場しているし、お手軽にアクションやステルスが楽しめる親切設計なゲームプレイも、『ファークライ3』『ファークライ4』と全く同じと言って良い。

新要素っぽい”動物を味方にできる”「ビースト・マスター」も、実は『ファークライ4』のシャングリラ編にあった同様の要素を発展させたものになっている。

今作で本当に新しいものは、「拠点」のアップグレードと偵察用のフクロウくらい。

  • 基本的には「3」「4」と変わらない

よって、「紀元前1万年」というユニークな時代設定にもかかわらず、「ファークライ」としては全く新鮮さを感じさせないが、これまでに登場し、一定の評価を得たものが再登場しているので、ゲーム自体は非常に完成度の高いアクションゲームではある。

テイクダウン(背後から敵を瞬殺する)や警戒メーターによってステルスプレイは気軽に試せるし、弓矢や鈍器などの原始的な武器を中心としたアクションも、最後まで遊ぶ分には全く問題ない。

アクションゲームとしては、『ファークライ3』『ファークライ4』同様に完成度は高く、カジュアルに遊びたい人も、しっかり遊びたい人もフォローする仕上がり。

ただ、やはり「3」や「4」を順番に遊んで来た者にとっては「またこれか」と思う内容ではあり、いくら「ファークライ」のテンプレートがよく出来ていても、ここまで擦ると、さすがに面白さよりも「飽き」が上回ってくる。

原始的な武器のみ┃銃や車などは登場しない

前述の通り、戦闘シーンでは原始的な武器を手に敵と戦っていく。

別に今作のためにゲームシステムを一新していることもないので、プレイ感覚としては『ファークライ3』『ファークライ4』を弓と鈍器(ナタ)のみで遊んだ時とほぼ変わらず、これに関しても良くも悪くもそのままだ。

  • プレイ感覚は3や4を弓矢と鈍器縛りで遊んだ感じ

しかし、「3」や「4」の鉄板の攻略法である“サプレッサー付きスナイパーライフルでチマチマ狙撃していく”遊び方が封じられたことで、ステルス中心の遊び方やフクロウを使った上空からの攻撃、爆弾を駆使した戦法など、色々な遊び方を試す余地が生まれている。

(そう、今作ではフクロウを操作して上空から敵を攻撃したり、爆弾を落としたりできる)

アクションでもステルスでも遊べるが、結局は”サプレッサー付きスナイパーライフルでチマチマ狙撃していく”ゲームだった「3」や「4」と比べると、時代を遡ることで逆に遊びの幅は広がったように感じる。

また、今作では”目的だけが指定された”開放的なミッションが多く、今述べた色々な遊び方が試せる特徴と相まって、これまでよりもオープンな環境を活かしたゲームプレイが楽しめる作風になっている。

  • スナイパーライフルという鉄板の攻略法が封じられ、他の遊び方を試す余地が生まれている
  • ミッションにおける制約が少なく、オープンな環境を活かしたゲームプレイが楽しめる

その点は、今作ならではの良さと言える。

出来たことが出来なくなるのは面倒

今作は「紀元前1万年」が舞台なので、当然、現代を舞台にした『ファークライ3』『ファークライ4』にあったものが無くなっていることがあり、先に「3」や「4」を遊んでいると不便に感じる。

「ウイングスーツ」や小型ヘリがないので移動の負担は増しているし、重火器がないので戦闘がダラダラと長引いてしまうなど、時代が逆戻りしたことの不便さがある。

もはやドローンと化したフクロウを登場させたり、野生動物を手懐けられる特殊能力を用意したりするのであれば、その辺りはもっと臨機応変に対応して欲しかったなと思う。

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総評

今作は、「紀元前1万年」というユニークな時代設定であるにもかかわらず、ゲーム自体は”いつものファークライ”に終始しており、堅実なアクションゲームである一方で、既視感の強いファークライでもあった。

ただ、「ファークライ」の持ち味を上手く引き出したスピンオフではあり、オープンな環境を活かした”創意工夫の余地を残した”ゲームデザインは、これまで以上に”ファークライらしさ”を感じさせる。

関連記事>>>【2021年版】オススメの「ファークライ」を全て紹介/未プレイでも遊べる?プレイする順番は?なども

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初版:2018年12月27日 1:43 PM

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