DLC以上、新作未完【評価・感想】『ファークライ ニュードーン』レビュー

4.0
ゲームレビュー
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原題Far Cry New Dawn
対応機種PC,PS5,Xbox Series S/X etc
プレイ時間11時間~

「Ubisoft」が手掛ける「ファークライ」シリーズのスピンオフ。

今作もオープンワールド系FPSになっており、”今作も”『ファークライ5』と同じくモンタナ州(アメリカ合衆国)の田舎町「ホープ・カウンティ」が舞台として登場する。

ただ、今回の敵はジョセフ・シード率いるカルト集団「エデンズ・ゲート(PEG)」ではなく、「ホープ・カウンティ」の新たな支配者となった「ハイウェイマン」たち。

評価

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ファークライ5をベースにレベル制度を導入

ファークライ3 ブラッド・ドラゴン』が『ファークライ3』を、『ファークライ プライマル』が『ファークライ4』をベースにしていたのと同じように、今作も『ファークライ5』をベースにしたスピンオフになっている。

プレイ感覚はもちろん、大半のゲームシステムや探索させるオープンワールドのあり方など、先に『ファークライ5』を遊んでいれば、今作の大部分が「5」から流用されたものだと分かるはず。

そして、これまでのスピンオフがシリーズの実験台だったように、今作も実験的な要素が登場しており、「レベル制度」と「プロスペリティ」がそれにあたる。

まず、今作では、全ての敵に4段階(レベル1/2/3/エリート)のレベルが存在する。

同じくレベル制度を導入した『アサシンクリード オリジンズ』『アサシンクリード オデッセイ』と比べると、はるかに軽いレベル制度ではあるけれど、レベル差がある敵に対しては『ディビジョン』のように、数字をゴリゴリ削っていく撃ち合いになり、完全に無視できる要素ではない。

そんな敵のレベルに対して、プレイヤーは武器と乗り物のレベルを上げることで対抗する。

今作では、敵と同様に全ての武器と乗り物にも4段階(レベル1/2/3/エリート)のレベルが存在し、”レベル2の敵にはレベル2の武器で対抗する”というようにして、敵と戦っていくことになる。

  • 敵に4段階のレベルが存在する
  • 武器や乗り物にも4段階のレベルが存在する
  • 敵のレベルに合った武器や乗り物を用意しないといけない

次に「プロスペリティ」は、”武器や乗り物のレベルアップ”に関係してくれる。

今作では「プロスペリティ」内の各設備をアップグレードすることで、次のレベルの武器や乗り物をクラフトできるようになるのだけれど、実はこの各設備にもレベル(3段階)が存在し、先にこれらをレベルアップさせないと、次のレベルの武器や乗り物がクラフトできない。

※例:レベル1の作業台ではレベル2の武器はクラフトできない

で、「プロスペリティ」内の各設備をアップグレードするためには「エタノール」が必要となり、「エタノール」は敵の拠点を制圧するなどして奪って来ないといけない。

要するに、今作では─

  • 全ての敵に4段階のレベルが存在する
  • 武器や乗り物のレベルを上げることで敵に対抗する
  • 武器や乗り物のレベルを上げるためには、プロスペリティ(拠点)をアップグレードしないといけない
  • プロスペリティ(拠点)のアップグレードにはエタノールが必要

という要素が導入されており、ここが”これまでのファークライと異なる”点になる。

正直、プレイ前はレベル制度の導入は不安要素だったけれど、今作の時点では、基本的に敵のレベルより一つ上の武器を持っていればこれまでと同じ感覚で遊べるので、私としては十分許容できる範囲で、特に不満はない。

(ただ、このくらい”軽く遊べる”RPG要素であれば、別に無くても良いような気もするが)

一方で、「プロスペリティ」に関しては、アップグレードするための「エタノール」集め、武器や乗り物をクラフトするための素材集めが、これまでのファークライと比べて作業感が結構強く、もっと手軽に遊べるくらいが良かったと思う。

特に「エタノール」は、”一度制圧した敵の拠点を再襲撃することが効率的で集める”方法になっているので、繰り返しのプレイになりがち。

とは言っても、今作も”いつものファークライ”に収まっており、レベル制度の導入という大きな変更点はあっても、良くも悪くもこれまで通りの安定したファークライになっている。

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オープンワールド系FPSとしては

今作でも、ファークライ5』同様にアクションでもステルスでも遊べる自由度の高さと、陸海空を舞台にしたスケールの大きなゲームプレイが特徴になっている。

前作と比べるとボリュームは2/3程度だけれど、様々なシチュエーションのメインミッションや、より強化された寄り道要素など、コンテンツが過不足なく詰まっている。

個人的にはこれくらいのボリューム感が嬉しい。

また、今回は前作のようにメインミッションが自動的に開始されず、自分のタイミングで始められる。

前作で不評だった部分を修正した『ファークライ5』と言ったところ。

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欠点は5の再プレイであるところ

なんだかんだ言っても、やはり遊んでいると『ファークライ5』がチラつくゲームではあり、この既視感の強さは今作の欠点と言える。

あと、銃のカスタマイズが無くなっている点は、人によっては欠点かも知れない。

今作では銃とアタッチメントが固定化されている。少なくとも私が遊んだ限りは、カスタマイズ出来なくて困ったことは無かったが、”銃をカスタマイズできる”ことに価値を見出していた人は、今作の仕様変更は不満に感じるかも。

総評

ズバリ、”ファークライ5 2.0“。

前作『ファークライ5』に世紀末の風味を加えたものが今作であり、「ホープ・カウンティ」の景色は変われど、そこにあるゲームプレイ自体は以前と変わらず、前作ファン的には良くも悪くも予想した通りの作品に仕上がっている。

ボリューム的にも、「新作」ではなく「大型DLC」くらいの感覚の方が正しい。

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初版:2019年2月18日

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