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【評価・感想】『ファークライ5』レビュー

4.5
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約6分で読めます。
原題Far Cry 5
対応機種PC,PS5,Xbox Series S/X
プレイ時間18時間~

「Ubisoft」が手掛ける「ファークライ」(メイン)シリーズの四作目。

今作もオープンワールド系FPSになっており、今回はモンタナ州(アメリカ合衆国)の田舎町「ホープ・カウンティ」を舞台に、ジョセフ・シードを教祖と崇める集団「エデンズ・ゲート(PEG)」と死闘を繰り広げる。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

※2021年3月時点の最新アップデートを適用したPC版をプレイした

プレイヤーにゲーム世界を”探索させる”

今作では電波塔やミニマップが廃止された。

ファークライ3』『ファークライ4』では、電波塔(もしくはベルタワー)を破壊することでマップ上にアイコンを表示させ、プレイヤーはマップを見て、お目当てのアイコンにピンを打ってその場所に向かうのがお決まりだった。

また、ミニマップには周囲に落ちているアイテムのアイコンが表示されたので、何かを探している時は、それを見ながら周囲を探索することもお決まりだった。

  • マップにはコンテンツがアイコンとして表示される
  • ミニマップには周囲のアイテムがアイコンとして表示される

ただ、こうしたことは便利な反面、全てをナビゲートしてくれるので、わざわざ”ゲーム世界を探索する必要が無くなる”というデメリットもあり、新たな場所を発見する面白さや、世界を探索する楽しさとは相性が悪かった。

その点、今作はゲーム世界(オープンワールド)のあり方を抜本的に見直しており、プレイヤーがゲーム世界を自発的に探索し、何かを発見し、人々と繋がることで、用意されたコンテンツに辿り着けるようになっている。

具体的には、今作では最低限の情報しか与えられない。

さすがにメインミッションを進めるきっかけは表示されているが、サイドミッションや収集物などの情報は、プレイヤーが住民を救ったお礼として提供されたり、エリアを探索している際に発見したりするなど、プレイヤーがゲーム世界に接触した結果として与えられる。

これまではマップに表示されていた野生動物の生息地域についても、今回は実際にエリアを探索し、標識を発見しないと「そこに何が生息しているのか」が分からない。

  • プレイヤーが探索し、人々と接触することで情報が得られる

プレイヤーは、まるで“その土地を初めて訪れた”旅行者のように、実際に様々な場所を探索し、人々と接触することでゲーム世界への理解を深めていく。

舞台である「ホープ・カウンティ」を知ることはもちろん、住民同士の繋がりや住民とその土地の繋がりも知ることで、これまで以上にゲーム世界が身近に感じられるものとなる。

確かに、”探索することに重点が置かれている”点は、人によっては「手間が増えただけ」に感じるかも知れないが、今作の没入感の高さと現実味のあるゲーム世界は、「ファークライ」としては非常に新鮮に感じる部分になっている。

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オープンワールド系FPS(ファークライ)としては

オープンワールド系FPSとしては、今作も良い意味で同じ。

ファークライ3』『ファークライ4』同様に、今作もアクションでもステルスでも遊べるFPSであり、様々な重火器を使い倒して敵と戦ったり、テイクダウンを使って敵を静かに始末して行ったりできる。

さらに『ファークライ プライマル』からは、「ビースト・マスター」と同様のバディ要素が再登場しており、今回は動物だけではなく、人間も仲間にして一緒に戦える。

索敵が得意な犬(ブーマー)や凄腕の狙撃手(グレース)、熟練のパイロット(ニック)などが用意されており、そのうち2人を引き連れて”擬似的な協力プレイ(Co-op)”のように遊べて面白い。

あとは釣りも…。

「釣り」以外の寄り道要素に関しては、サイドミッションはストーリー性を持ったものになっているし、お宝探し(プレッパーの宝)にしても小規模なパズルになっていて手が込んでいる。

ちなみに、今作ではクラフトやスキルが全て「パーク」に統合されたことで、野生動物を狩って装備を整える必要が無くなっており、野山を駆け回っていた時間をミッション攻略に充てられる。

オープンワールド系FPSとして伸ばすべきところは伸ばす一方で、これまでのウィークポイントだった部分はきっちり改善しており、量が質を犠牲にせず、遊びたいと思えるコンテンツが詰まっている。

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欠点は勝手にメインミッションが開始されること

今作では、一定の条件を満たすことでメインミッションが発生する。

まず、今作のマップは「ジェイコブ」「ジョン」「フェイス」の縄張りとして三分割されている。

それぞれのマップでレジスタンス活動(メイン/サイドミッションなどをクリアする)をすると、「レジスタンス・ポイント」が溜まり、それが一定のレベルに達するとメインミッションが”開始される”。

この”開始される”が厄介で、「レジスタンス・ポイント」が一定のレベルに達するとメインミッションが自動的に始まり、その時にプレイヤーが何をしていてもお構いなしに参加させられてしまう。

しかも「負けイベント」。

私はオープンワールドゲームは、”大きなお皿に色々な料理が乗っていて、それらを好きな順番で食べていく”ものだと思っているので、その楽しみを奪われるのは好きではない。

  • レジスタンス・ポイントが溜まるとメインミッションが自動的に始まる

のではなく、

  • レジスタンス・ポイントが溜まるとメインミッションがアンロックされる

という方が私は良かった。

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総評

他のゲームの言葉を借りれば、今作はこれまでの”アタリマエを見直した”ファークライ。

『ファークライ3』『ファークライ4』『ファークライ プライマル』を経て停滞気味だったシリーズを見事に刷新しており、オープンワールドのあり方やゲームプレイ面を見直すことで、このシリーズを次の段階へと押し上げている。

関連記事>>>【2021年版】オススメの「ファークライ」を全て紹介/未プレイでも遊べる?プレイする順番は?なども

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初版:2018年5月13日 1:08 AM

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