【評価・感想】『デッドアイランド(ディフィニティブ・エディション)』レビュー

4.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約6分で読めます。
原題Dead Island Definitive Edition
対応機種PC,Xbox,PS
プレイ時間18時間~

『デッドアイランド』は、オープンワールド・ゾンビ・ゲーム。

ゾンビで溢れかえる「バノイ島」を舞台に、プレイヤーは生存者グループの一人として、この島から脱出する方法を追い求めて、ゾンビやギャングと死闘を繰り広げながら島内を転々とする。

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評価

鈍器系ゾンビゲーム

まず、このゲームには4人の操作キャラクターが用意されている。

そして、4人はただのスキン違いなんかではなく、それぞれに専門性がある。あるキャラは刃物は得意で、またあるキャラは重火器が得意というように、各キャラクターに専門性があり、どのキャラで遊ぶかによってプレイスタイルも変わってくる。もちろん、スキルツリーも全く異なる。

で、私は”無難に”鈍器が得意で、自動回復もできる「サムB」を選んだ。

そんな”サムBから見たデッドアイランド”は、前半はゾンビとの駆け引きが楽しく、後半はゾンビを無双っぽく切り倒していくことが楽しいアクションゲームだった。

前半は、ゾンビ優勢の難易度になっていて、いかに無駄なくゾンビを攻撃できるかが肝心。鈍器で攻撃するわけなので、当然、棒が届く狭い範囲の中でゾンビと対峙することになり、一つ判断を誤ると一気に形勢が不利になる。

なので、戦闘時は、ゾンビがこちらに向かってくる短い間に、持っている棒の長さや振りかざす速度から攻撃のタイミングを計り、かつどの部位を真っ先に攻撃するかを判断しないといけない。数が多いのなら、狭い通路に誘導するのも手。そして、いざ攻撃しても、今度はスタミナに注意しないといけない。スキルでしっかり強化してもすぐに息切れしてしまうからだ。

ただゾンビを一体倒すだけでも、そこには様々な駆け引きがある。

前半はゾンビ優勢ということで、どの戦闘にもこうした駆け引きの面白さがあり、周囲の環境を上手く活用しながら、緊迫感を持ってゾンビと戦っていくことが楽しい。

逆に後半は、駆け引きよりも無双っぽさが楽しい。

このゲームでは、ベースとなる武器を改造することで、様々なトンデモ武器を作成できる。一定の確率で敵が炎上したり、感電したりなどする武器を作ることができ、そうした武器を振り回して遊ぶのが、このゲームのもう一つの面白さと言える(メイン要素とも言える)。

前半が終わる頃には、設計図や材料が揃ってくるので、そんなトンデモ武器を簡単に作成できるようになる。おまけに、その頃には主人公の能力もそれなりに高くなっているので、今度はゾンビを群れとしてバタバタ倒せるようになる。

特に本作は、ゴア表現がキツイ方ということもあり、後半は、お気に入りの武器を手に、ゾンビをバタバタと倒していける無双っぽさと、画面いっぱいに広がる激しいゴア表現が爽快で、前半とは良い意味で遊び方が変わり、楽しい。

後半はFPS的なパートも。プレイ感覚は”鈍いファークライ”だけど…

前半はゾンビとの駆け引きを楽しみ、後半はゾンビの群れ相手に大暴れして楽しむ。

確かに、このゲームは延々とゾンビを叩いていくゲームではあるし、クエストは同じことの繰り返しでもあるが、前後半で遊び方が変わり、キャラクターの成長やプレイスキルの上達が実感できる難しさでもあるので、見た目以上に繰り返しのプレイに耐えうる面白さがある。

私は、あまりゲームを一気に遊ぶことはしないが、このゲームは2日くらいで一気にクリアしてしまった。

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オープンワールドゲームとしては

本作では、各章ごとに中規模なオープンワールドが用意されている。

マップは「リゾート地」「市街地」「ジャングル」「刑務所」の4つで、それぞれが全く新しいマップになっているので多様性があり、続けて遊んでいても新鮮な気持ちで遊べる。

個人的には「市街地」がお気に入りで、実質的な続編である『ダイイングライト』を思わせる高低差を活かした移動が楽しい。『ダイイングライト』とは違って、まだ「パルクール」として組み込まれていないので、操作性にやや難はあるが、そのスピード感ある移動は、他のゾンビゲームとは一線を画するものがある。

で、オープンワールドにはサイドクエストがたくさんある。

サイドクエストも基本的にはお使いの繰り返しではあるが、中にはゲーム世界を掘り下げる小さなストーリーを持ったものもあり、あえてプレイする価値はあるなと思った。結局、私はストーリー目当てでサイドクエストはほとんどクリアした。

オープンワールドゲームとしては、様々なマップが用意されていて、コンテンツも十分に詰め込まれているので、このジャンルに求めるものは一通り揃っていると言って良い。

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欠点は反復的で、尻すぼみするところ

基本的に、クエストは「あれ取ってきて」「次はこれも」「これがもっと欲しい」というお使いを淡々とこなしていくだけで、クエストの中身もいくつかのパターンの繰り返しなので、終盤辺りはさすがに飽きてくる。

ボリューム的には、現在の2/3くらいでも良かった。

あと、後半はオープンワールドの質が”落ちた”のも気になった。

「ジャングル」は代わり映えしないエリアがずっと続き、「刑務所」は、「市街地」で一度訪れる警察署とよく似ていて既視感が強い。前半は、地獄と化した「リゾート地」に荒廃した「市街地」が本当によく出来ていたので、後半のマップの平凡さには肩透かしを食ってしまった。

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総評

本作は、「ゾンビ」という使い古されたテーマを扱いながらも、(私の遊び方であれば)近接攻撃を主体とする戦闘を取り入れることで、このゲームならではのゲームプレイを実現し、類似作とも上手く差別化した、良作ゾンビゲームだった。

単調なクエストと、(あまりストーリーを重視しない私でも)「んん?」となってしまったB級炸裂の脚本は玉に瑕だが、トンデモ武器を振り回してゾンビと戦う面白さと、ゲーム世界のユニークさは、そうした欠点を補って余りあるくらい魅力的だった。

現在は、すでに『ダイイングライト』という優れた続編が存在するので、そっちが未プレイの人は先にそれを遊んだ方が良いとは思うが、『ダイイングライト』が気に入ったのなら、その後に本作もぜひ遊んでみて欲しい。

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