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順当進化と”スケールダウン”【評価/感想】デウス エクス: マンカインド・ディバイデッド【批評/レビュー】

RPG
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原題Deus Ex: Mankind Divided
対応機種PC,PS4,Xbox One
カキヘイ
カキヘイ

前作の拡張版。
ゆえに前作ファンであればほぼ間違いなく楽しめる一作だが、一方で新規プレイヤーはやや時代遅れなゲーム内容に若干の飽きを覚えるかも知れない。

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紹介

どんなゲーム?

自由度の高さをウリにしたサイバーパンク系箱庭型RPG。

オープンワールドゲームではなく、ブロック毎に別れた各地区が中規模な「箱庭」になっており、プレイヤーはその「箱庭」の中を自由に探索できる点が特徴として挙げられる。

その「箱庭」内では他人の部屋に入って金品を拝借したり、電子メールを読んでプライベートを覗き見たりすることができ、メインストーリー以外の寄り道にも力が入っている。

  • 「箱庭」内を文字通り自由に探索できる

また、ゲームプレイでも自由度が高い。
各々のプレイスタイルで遊べるのはもちろん、オブジェクトを積み上げて進行ルートを作ったり、システムをハッキングしてタレットを味方に付けたりなど、プレイヤーの発想力を邪魔しない中身となっている。

前作『デウスエクス』との繋がり

基本的には前作『デウスエクス(原題:Deus Ex: Human Revolution)』と繋がっている。

ただし、ゲーム冒頭で前作のおさらいが用意されており、それを見れば十分。

マンカインド・ディバイデッドのストーリー

2029年

人類が、機械化された者とそうでない者とに分断された世界。
オーグメンテーションを施された人々の集団暴走事件が原因で、彼らは社会から隔離され、人としての権利を奪われていた。

抑圧が加速するほど反発も高まり、両者の衝突はもはや避けられない。
その混乱の中、人類の行く末を陰から操る者たちがいた……。

公式サイト

マンカインド・ディバイデッドのデモ映像

Deus Ex: Mankind Divided – E3 2015 Gameplay Demo

公式デモ映像。
このデモ映像ではメインミッションの一部を見ることができる。

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評価/前作の拡張版

【Pros】プレイ感覚はほぼ同じ

まず、プレイ面は前作『デウスエクス』とほぼ変わらない。
今作では前作仕様の操作方法も用意されており、それでプレイすれば「全く変わらないレベル」。なので、前作経験者であれば新たに覚えることはない。

LTで遮蔽物に隠れ、LSの押し込みで銃を構える…。
うん、前作と同じだ。

  • 操作方法を始め、基本的には前作のまま

また、今作では攻略面に関しても大きな変化はない。
ゆえに前作経験者はそのままの流れで自然とゲーム世界に馴染めるはずであり、安心して遊べる次の一本となっている。

一方、オーグメンテーションは充実

主人公アダムは改造人間。
プレイヤーはそんな彼に【オーグメンテーション】を装着することで強化できる。

今作では、その【オーグメンテーション】の種類が増加。
前作よりも各々のプレイスタイルに特化した主人公を作り上げることは楽になっているので、豊富な【オーグメンテーション】をベースにしたワンランク上の自由度の高さを体験できる。

【Pros】進化した箱庭型のエリア

今作も、ブロック毎に別れた箱庭型エリア。
具体的には地続きのオープンワールドではなく、各エリアは地下鉄という名のロードで結ばれており、そのまま歩いて別のエリアへ移動することはできない。

  • 今作もブロック毎に別れた程よいサイズ感の「箱庭」が舞台

肝心のエリア デザインは前作『デウスエクス』同様に狭く濃い。
“画面中に建物が密集した”デウスエクス独特のエリア構造をしており、アパートの各部屋や地下道の作り込みが半端ではなく、本筋を無視して探索して回るのが止められない。

(主要人物の自宅の何気ない写真が”その人物を掘り下げるヒント”になっていたりする)

縦に広い

前作との違いは「縦に広くなった」と感じる点。
今作は、屋根や縁と言った敵の頭上を進むルートが多く、それに伴って攻略パターン/選択肢は増えており、前作以上にエリアは良い意味で複雑化している印象を受ける。

【Pros】プレイスタイルを尊重する

前作『デウスエクス』の欠点だった”強制的な殺傷”が完全排除されている。

今作の実績に”ボスも含めて敵を殺害しない”ことが条件の【平和主義者】があることからも分かるように、今作は”直接的には”一人の敵も殺傷することなくクリアできるので、前作よりも各々のプレイスタイルを尊重するデザインになっている。

ボス戦の欠点も解消

まず、前作のボス戦は1本道かつ自由度とは無縁だった。

その点、今作ではボス戦はハッキングを駆使することで間接的に倒せるようになっており、直接的に手を下すことなく攻略できるようになっている。

  • ボス戦は間接的に倒す方法が追加された

また、あるボス戦にて「爆弾を解除するか」「要人を救出するか」の二択を迫られるのだが、実はボスから起爆装置を回収した後に一旦その場を離れ、要人の救出に行くことで両方のタスクを消化できたりする。

こうした型にはまらないプレイは、「デウスエクス」っぽくて面白い。

【Cons(欠点)】選択することの意味が薄い

今作でもプレイヤーの選択によってストーリーが変化する。
特に今回は後の展開を大きく左右する二択を迫られることが多く、”自分がゲーム世界を動かしている”ダイナミックさが感じられる。

  • ストーリーはプレイヤーは「選択」によって変化する

その一方で、『ウィッチャー3』の後では”会話/議論”がやや窮屈に感じられる。
具体的には、主人公アダムの人格/性格を決定付ける内容を主人公が勝手に喋るので、”選択を通して自分の考えを主人公に反映していく”ことが難しく、すでに述べた二択以外での選ぶ行為にあまり意味が感じられないのだ。

(また、個々の台詞が長くややテンポが悪い)

【Cons(欠点)】テンポの悪いロード画面

今作もエリア(地区 or ブロック)移動の際は毎回ロード画面が入る。

これは非常にテンポが悪い。

昨今、大作ゲームの多くがロード画面を減らす努力をしている。
その中で、今作のエリア毎にロード画面が入る仕様は”時代遅れ”に感じられ、同一ミッションでエリア毎を移動する際は本当に面倒。

【Cons(欠点)】ボリューム不足

開発途中で息切れしたのだろうか?
例えば、ボス戦はメイン/サイド合わせて2回しかなく、エリア自体も実質的にはプラハのみ。

前作『デウスエクス』ではボス戦は4回、箱庭型マップは【デトロイト】と【ヘンシャ】の2つ用意されていたので、前作と比べるとボリューム不足に感じる。

そして消化不良気味のエンディングへ

“続編ありき”のエンディングなので、消化不良感が強い。
前作『デウスエクス』や初代『Deus Ex』では”自分の選択がゲーム世界に与えた影響”が分かる結末が用意されていたが、今回にはそれがない。

また、多くの謎が謎のまま。

今作は3部作の2作目と言われているが、現在シリーズは休止状態とも伝えられており、今作の中途半端なエンディングが余計に気になる。

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総評

前作『デウスエクス』の拡張版的な続編。
良くも悪くも前作の型通りに作られており、前作ファンであれば間違いなく楽しめる一作ではあるが、新規ユーザーは単に古臭いゲームに感じられるかも知れない。

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コメント

  1. zanbarasan より:

    すごく納得できるレビューでした!選択肢のとこは特にそう思いますね二択をつきつけて緊張感もたせたりミスリード誘ったりするのはいいんですけどFO4と同じでいやそういうつもりじゃ…みたいな所があったなと
    一方でゲームデザインはちゃんと進化してるしストーリーも気になる結末だしで個人的には早く続編を遊ばせてほしいと思える名作でした。次があるならロード何とかしてほしいけどw

  2. zanbarasan より:

    >FO4と同じで
    訂正:4択の会話パートはFO4と同じで
    でしたすみません

  3. Kakihey より:

    わざわざコメントをありがとうございます。

    レビューでは触れていませんでしたが、確かにロード時間は気になりましたね。SSDを追加購入したほどです。それでも劇的に改善することはなかったですが…。

    一応、前作込みで3部作構想らしいので私も続編には期待です。ただ、今作の売上が芳しくなかったようで、続編は当分お預けのようですが。