【評価/感想】デウス エクス(ヒューマン・レボリューション)【批評/レビュー】

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2001年に発売された『Deus Ex』のリブート(仕切り直し)作。

このシリーズは、非常に高い自由度(=選択肢が多い)を誇るゲームプレイを特徴としており、いくつもの要素を組み合わせて攻略できる、多層的なレベルデザインが最大の長所となる。

▼ストーリー▼

人体改造「オーグ化」が一般に浸透しつつあった2027年。
主人公Jensenはデトロイトの巨大企業サリフ・インダストリーズの警備を務めていたが、そこがオーグのテロ集団の襲撃を受け、Jensenは瀕死の重症を負う。

そんなJensenだったが、最高レベルのオーグ化処置のおかげで、奇跡的に一命を取り留める。
このテロ事件を防げなかった責任を感じたJensenは、単身で今回の事件の捜査するのだが、その過程で次々と隠されていた秘密が明かされていく。

続編>>>Deus Ex: Mankind Divided レビュー

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思うままに遊べる

ステルスでもアクションでも遊べる

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今作には次のプレイスタイルが存在する。

  • 敵をなぎ倒していくアクション重視のプレイ
  • 気づかれずに攻略するステルス重視のプレイ
  • 手は汚さないハッキング重視のプレイ

アクション重視であれば銃や爆発物を使い倒して進んでいき、ステルス重視であれば通気口や物陰を活用して静かに進んでいく。
さらにハッキング重視であれば、PCをハックしてタレットやロボットを遠隔操作したり、一帯の監視システムをダウンさせて進んでいくことになる。

そして、この3つのプレイスタイルは、自由自在に組み合わせることが出来る。
どんな方法でプレイしても罰はなく、それらの境界線が曖昧なこともあり、ハイブリッドな戦い方を楽しむことが出来る。
余談だが、今作ではカバーに入ると3人称視点に切り替わり、なおかつ「強力な一撃技」も用意されているため、ステルスプレイのハードルはグッと下がっている。

原則として、プレイヤーが「こう遊びたい」と思ったことは、ほぼ100%受け止めてくれるので、プレイヤーが思い思いの方法で遊ぶことが出来るのだ。

この辺りは『Deus Ex』の色が残っており、リブート作の今作にも継承されている。

思うままに主人公を育成

主人公は”体の一部”が機械化された改造人間(=オーグ)だ。

プレイヤーは、そんな主人公の機械化された全身を改造することで、自分流のキャラクターを作り上げることが出来る。

多くの場合、今後のゲームプレイを大きく左右するものになり、「感情知性エンハンサー」を取得すれば交渉力が増し、余計な混乱を避けてスマートに攻略できる恩恵を受けられる。
また、腕力を強化すれば、重いオブジェクトを持ち上げられるようになり、思わぬルートで侵入することが出来たりする。

この作品の場合、スキル取得によって”出来ること、出来ない”の差が激し分、スキルの取捨選択は常に悩ましく、主人公を少しずつ高性能化していく過程はとても面白い。

経験値の取得方法は欠点

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ただ、経験値を取得するためだけに、無駄なハッキングまでしないといけないのは欠点。

例えば、目の前のドアの暗証番号を知っているのに、経験値欲しさにハッキングすることがあったり、たとえ敵に感知されずに進めても、敵を倒した時の経験値を求めて舞い戻るようなことがある。

これも「自由度」なのかも知れないが、こうした無駄足を踏むプレイヤーは私だけではないはず。

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ボス戦は面白くない

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ボスは擁護できないレベルで出来が悪い。

このパートはGRIP Entertainmentに外注したようだが、ここだけ自由度の高いゲームプレイを”完全に”無視している。

例えば、1作目ではボス戦の結末はボスを殺すだけではなく、ボスと戦わずその場から逃げてみたり、会話によって戦闘を回避することだった。

さすがに、ここまでは求めないが、銃を撃って倒すだけのボス戦はあまりにもワンパターン。
また、このボス戦までステルス重視で来ていると、所持している銃やスキルによっては苦戦を強いられる可能性もあるなど、良いところは一つもない。

せめて、PCをハッキングして間接的に倒せたり、ギミックを駆使した多様な方法で遊びたい。

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総評

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ほぼ満点に近いリブート作。

プレイヤー次第の部分が多いゲームプレイや、多層的なレベルデザインは見事に「復刻」されており、その一方で3人称視点や多彩なスキルツリーの導入など、モダンなアレンジも加えられている。

単なるグラフィックの更新ではなく、昨今のトレンドにも敏感な素晴らしい復活作。

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Q&A

Q.Director’s Cut(PC,PS3,X360)版とは?
A.後に発売された完全版。本編とDLCの統合やボス戦の修正が目玉。

Q.Director’s Cut 日本語版は?
A.日本では未発売。

Q.Director’s Cutは日本語化できる?
A.日本語化は無印版のみ。しかし、現在はDC版のみの販売。