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【評価/感想】色褪せない不朽の名作/マックス・ペイン3【批評/レビュー】

シューティングゲーム
原題Max Payne 3
機種PC,PS3,Xbox 360
発売日2012年5月15日
開発元Rockstar Games

実に6年ぶりの新作となった今作『マックス・ペイン 3』。
今作では、開発元がRemedyから”GTAシリーズで有名な”Rockstar Gamesへと代わり、Rockstar流のマックス・ペインが堪能できる一作に仕上がっている。

なお、ストーリー自体は1作目『マックス・ペイン』と前作『マックス・ペイン2』と繋がっているが、ファンサービス程度である。

▼ストーリー▼

ニューヨーク市警を追われたマックスは、友人であるパソスの紹介でブラジルに行き着く。
異国の地で、マックスは要人警護の職に就くのだが、担当していたロドリゴ・ブランコの妻ファビアナの誘拐を許してしまう。

マックスはパソスと共に行方を追うのだが、その先々で激しい戦闘が待ち受ける。
果たして2人は無事にファビアナを取り戻すことが出来るのだろうか。

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理に適った続編

全てが絡み合う

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まず、前作『マックス・ペイン 2』では【バレットタイム】が優遇されていた。
ゲージの自動回復、(一定の条件を満たせば発動できる)超高速リロードやアクションによって【バレットタイム】は無敵となり、一方で【シュートドッジ】は”発動中は不死身”という最大のメリットを失い、使用機会が激減した。

今作では、【バレットタイム】と【シュートドッジ】のバランスにメスが入り、偏りが解消されている。

弱体化と強化

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まず【バレットタイム】は高速化と自動回復の廃止によって弱体化。
1作目『マックス・ペイン』と同じく、”一度に大勢の敵を相手する時だけ”と状況を限定して使用するものになり、【バレットタイム】だけで攻略することはできなくなった。

一方で【シュートドッジ】には強力なアドバンテージが復活。
今作では”発動中は敵の銃弾に対して不死身”となり、さらにゲージ残量関係無く使えるようにもなったので、前作以上に発動機会が増えている。何よりも、”瀕死で打つ手なしの状況をシュートドッジで切り抜ける”スリリングなゲームプレイの復活が嬉しい。

また、”純粋な撃ち合い”の存在感も増している。
今作では、敵を倒すことで【バレットタイム】のゲージが回復するので、能力を使わない撃ち合いの重要性も増しており、分自身の腕前で切り抜ける純粋なガン・ファイトも堪能できる。

まさに全てが絡み合う。
今作では【バレットタイム】【シュートドッジ】【純粋な撃ち合い】に存在意義があり、どれ一つとして欠かせない要素になっている。

1作目『マックス・ペイン』を、Rockstar Games流にリメイクにしたプレイ内容とも言える。

カバーの存在

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「カバー」は、あくまでも一呼吸置くための場所。
激しい銃撃戦が展開される今作において、身を隠せる「カバー」は非常に重要な存在だが、それは決して”単なる弾除け”としてではなく、”激しい戦闘から一旦離れて戦略を練るための場所”としてである。

カバーに入り、敵の人数や装備を確認して戦略を練り、そこから出て一気に畳み掛けていく。そんな銃撃戦は最高に熱い。

そもそも、今作ではカバーに隠れ続けることは出来ない。
なぜなら、今作のカバーは非常に脆く、はみ出た手足に被弾することも多いから。となると“カバーに留まるよりも、素早く敵を始末した方が安全確実”ということになり、プレイヤーを外の世界へと押し出す。

結果的に、カバーの存在が安息と激しいガンファイトを繋ぐ存在になっている。
これが今作を”世に氾濫する量産型TPS”とは一線を画する作品にしており、同時にマックス・ペインのモダン化にも成功している。

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欠点

演出過多はテンポが悪い

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マックス・ペインと言えば、グラフィック・ノベル調のカットシーンが印象的だ。
主人公マックスの詩的な台詞を載せたその紙芝居は非常に見応えがあり、他の作品との差別化も出来ていた。

一方、今作では”紙芝居からカットシーン”に代わっている。
演出手法もRockstar Games的であり、要は『マイ ボディ ガード(映画)』や『24 -Twenty Four-』にインスパイアされた映画的な演出がふんだんに盛り込まれており、これに関しても流石の仕上りである。

ただ、これは一長一短。
というのも、個々のカットシーンが割りと長く、それが頻繁に挿入されることでマックス・ペインが本来持つテンポの良さが失われているからだ。また、稀にただ歩くだけのパートが存在したり、裏でロードをしているせいで歩行速度が強制的に落ちる場面もあり、過去作よりもテンポが悪い。

高い完成度を誇るプレイ面と比べると、演出面はやや落ちる印象を受ける。

マウス操作でこそ活きる

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明らかにマウス操作の方が面白い。
このシリーズの醍醐味は大勢の敵を点と点を繋ぐように撃ち抜いていく流れにある。“バレットタイムでヘッドショットを決め、最後はシュートドッジで締める”という一連の流れから伝わる爽快感は、敵をワンショットキルしていくことで生まれる。

となると、必然的にマウス操作の方が優位になる。
特に、終盤以降はフルフェイスの敵が増えるので、プレイヤーは露出した目元を狙わないといけなくなり、よりマウスの依存性が高くなる。

オートエイム前提のパッド操作よりも、マウスの方が面白い。
私はマウスとパッドの両方でクリアしたが、今作の撃ち合いはオートエイムに頼らず、正確に照準を合わせて倒していく点が面白いので、やはりマウスで操作した方が面白いと感じる。

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総評

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ここ数年のTPSの中では突出した完成度を誇る一作。
また、マックス・ペイン的にも”原作に忠実な一作”になっており、開発元は変われど正真正銘の続編になっている。

少なくとも私は、『マックス・ペイン 3』よりも優れたTPSを知らない。

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