【評価/感想】マックス・ペイン【批評/レビュー】

シューティングゲーム
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【短評】
スローモーションを多用するユニークなTPS。
映画的な演出手法とゲームプレイの両方が楽しめる一作ではあるが、全体的に難易度が高い点は注意。
原題Max Payne
対応機種PC,iOS,Android
発売日2001年7月23日
開発元Remedy Entertainment
備考公式サイト

洋ゲーファンには馴染み深いRemedy Entertainmentの一作。
同スタジオは、開設以来一貫して”映画的なゲーム”作りを目指しているスタジオであり、近年では『アラン ウェイク』や『Quantum Break』等の人気作を連発している。

▼ストーリー▼

妻子をジャンキーに殺害された主人公マックス・ペイン。
彼は復讐を果たすべく、そのジャンキーが常用していた謎の麻薬”Valkyr”を単独で捜査する。

その捜査の過程で、マックスは犯罪組織、果ては政府機関にまで追われる身となる。
果たして彼は、妻子の仇を討つことが出来るのだろうか…?

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硬派でユニークなTPS

難易度は高い方

難しい、”かなり”難しい。
後述するレベルデザイン面の欠陥も原因の一つだが、それを抜きにしても難しい部類に入る。

具体的には、本作は“一つのミス、一瞬の油断が死へと直結する”硬派なTPSになっており、一定の腕前と的確な判断能力が求められる。さらに、常に”最小失点”での攻略を意識させられる内容でもある。

後の展開に備えて鎮痛剤(回復アイテム)を温存し、体力ゲージも無駄にできない。
これが”最小失点での攻略”なのだが、こうしたプレイを目指すと必然的に射撃スキルの重要性が増し、【バレットタイム】の恩恵に預かることになる。

バレットタイム/シュートドッジ

先ほども紹介した【バレットタイム】は、シリーズの代名詞だ。
これは、ビデオゲームに映画マトリックス シリーズや、ジョン・ウー作品にも登場する”スローモーション”を「輸入」したものであり、代わり映えしない銃撃戦を一気に”色っぽくする”画期的なゲームシステムとして存在感を発揮している。

また、【シュートドッジ】なる能力も存在する。
【バレットタイム】が直立状態での使用を前提としているのに対し、こちらは前後左右に飛び込むことを想定したアグレッシブな技となり、瀕死状態からの一発逆転を狙ったり、単なる演出として活用できる。

本作では、この2つの能力を軸に攻略していく。

だからこそ、バレットタイムが活きる

2度目だが、本作は咄嗟(とっさ)の判断力が命運を分ける。
なぜなら、プレイ中は出合い頭に敵と遭遇したり、背後から強襲されることは少なくなく、一瞬でも油断すれば容赦なくお陀仏になるからだ。

だからこそ、【バレットタイム】の存在感が大きい。
仮に出合い頭に敵と遭遇しても、【バレットタイム】を発動すれば”世界全体がスローモーション”になるので、敵に反撃する、次の一手を考える余裕が生まれ、戦況を一変させられる。また、”発動中は無敵”の【シュートドッジ】を使えば、劣勢からの一発逆転が狙える。

【バレットタイム/シュートドッジ】は攻略を手助けする画期的なアイデア。
単なるお飾りのスローモーションではなく、プレイに欠かせない要素に昇華させることで、後発のフォロワーも真似できない唯一無二のTPSに仕上げている。

また、敵の集団を前に【バレットタイム】を発動させ、時間が戻ると敵は絶命したいた…。という映画的なシーンを自ら実演できる点や、何よりも特殊能力を活用した万能感も魅力だ。

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欠点、全体的に荒い

まず、やたら”初見殺し”が多い。
例えば、急に頭上で爆弾が爆発して死亡したり、出合い頭にグレネードが飛んできて爆死するということが頻発に起きる。ただでさえシビアなTPSだが、これら”初見殺し”は余計に難易度を釣り上げる。

また、難易度の曲線も不自然。
具体的には、中盤に強い銃を入手した辺りから撃ち負けることが減り、【バレットタイム】や【シュートドッジ】も効果的に使えるようになる。序盤~中盤と中盤~終盤の難易度が逆転しているように感じる。

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総評

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粗削りではあるが、非常に意欲的な一作。
一瞬の油断も許されないシビアな戦闘はとても面白く、【バレットタイム】を活用した銃撃戦も今なおユニークに感じる。

また、Remedy節も炸裂している。
ハードボイルドタッチで描かれるマックスの復讐劇や、見え隠れする陰謀は最後までプレイする動機になるほど質が高く、グラフィック・ノベル調のカットシーンも見応えがある。

確かに、プレイ中はある程度の忍耐力が必要。
それでも、映画的なアクションゲームのファンであれば損しない内容であり、是非とも遊んでみて欲しい。

(幸いにも、現在は上記の問題点を修正したスマホ/タブレット版も販売中)