【評価/感想】Alan Wake【批評/レビュー】

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原題Alan Wake
対応機種PC,Xbox 360
発売日2010年5月14日
開発元Remedy Entertainment
備考公式サイト

Max Payneシリーズや、『Quantum Break(レビュー)』で知られるRemedy Entertainmentの一作。

▼ストーリー▼

アラン・ウェイクは深刻な問題を抱えていた。
売れっ子スリラー作家であるアラン・ウェイクと妻のアリスは、風光明媚な田舎町、ブライトフォールズ郊外にひっそりと建つキャビンを借りた。

アランにとってその休暇は、妻アリスとの関係を修復し、自身の作家生命と結婚生活を脅かすスランプを抜け出すための絶好の機会となるはずだった。

しかし、アリスが姿を消す。

必死に行方を追うアランは、暗い森の奥深くに足を踏み入れ、やがて狂気の世界へと迷い込んでゆく。

引用元 – PC版公式サイト

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魅力的なストーリー

多層的なストーリー

プロット自体は「妻を救う」という単純明快なものだが、プレイヤーを迷路へと誘い込む仕掛けが用意されている。

例えば、ゲームに登場する実写のTV映像。
実写のTV映像では、主人公Alanの分身であるMr.Scratchが実写で登場し、TVの向こう側からゲーム世界に居るAlanに語りかけるのだが、実は”現実世界からAlanを操作する”プレイヤーにも語りかけているのでは?とも感じさせる演出だ。

プレイヤーもMr.Scratchも居る世界は同じであり、2人ともが”空想(ゲーム)の世界に囚われた”Alanとそれぞれの手段を用いて接しているのでは?とも考察できる。
“プレイヤーが傍観者として安全地帯から見守っている”というのは、単なるプレイヤー側の思い込みかも知れない、と思わせる。

こうした多層的なストーリー展開はとても魅力的。
プレイ後に考察したり、他のプレイヤーの考察を読むのも一興であり、Sam Lake氏の作家性が炸裂している。

原稿

【原稿】の存在もとても面白い。
単に主人公の心境を記していたり、ストーリーの裏側を明かしていたりするのだが、何よりも面白いのは”先に起こる出来事”を”ネタバレ”している点であり、収集物の一つをうまくゲームプレイに落とし込んでいる、と言える。

例えば、原稿に「チェーンソーを持った男が襲って来る」という一文があったとする。
その一文を見たプレイヤーは、その敵に対処するためにアイテムを温存し、いくつかの攻略パターンを頭に入れて準備できる。

収集物に意味を持たせつつ、カジュアル層にも配慮するアイデアとなっており、とても面白い。

他の作品からの引用

多層的なストーリー以外にも、他の作品から着想を得たと思われる台詞や演出も忘れてはいけない。
Alan自身も、Stephen King(スティーブン・キング)に言及することが多く、それ以外にも『X Files』や『LOST』を想起させる場面は多い。

ゲームの冒頭で、Alan自身が「謎は謎のままでこそ、人々の記憶に残り続ける」と話すように、いくつかの謎はそのままだが、上記ドラマのように完結しないことの良さもある。

静と動

【静と動】がきっちり住み分けられているのも特徴だ。

【静】とは日常パートのことを指す。
ここでは人々が日常生活を送るエリアをある程度自由に探索でき、住民と世間話をしたり、ラジオを聴いたりと言ったゲーム世界と触れ合う要素が用意されているのだが、その一方でホラーテイストの戦闘から解放されるパートでもあり、丁度良い箸休め的な存在になっている。

(日常パートが始まると心が落ち着く)

そして【動】はアクションパート。
古くからTPSを作り続けているRemedyらしく、懐中電灯と銃で戦う奇抜な内容ではあるが、プレイ自体はちゃんとツボを押さえたものになっており、手堅くも他のTPSとは一線を画するユニークなシューティングに仕上がっている。

さすがに、Remedyが過去に手掛けたMax Payneよりもカジュアルではあるが、敵の群れを分散させたり、上手く立ち回ることを考える余地は残されており、程よく難しい。

また、【静と動】の対比は、平穏な昼と危険な夜の対比でもある。
プレイヤーはストーリーで見るだけではなく、実際のプレイを通じても、その対比を肌で感じながら進めていく。

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ただし、シューティングは

これはRemedy作品全般に言えることが、敵の種類が少ない。
基本的には闇に囚われた人型の敵と戦うことになり、最初に習得したプレイ方法が最後まで通用するので、プレイ自体も変化に乏しく、もう一工夫欲しいと感じる。

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総評

Remedy作品の中では傑作。
ゲームプレイ自体は単調なのだが、多層的なストーリー、閉鎖的な田舎町やそこでのオカルトな出来事がとても魅力的な一作であり、その独特な世界観には魅了されるだろう。

現在は販売停止状態ではあるが、再販された暁には是非ともプレイして欲しい。

Remedyの次回作>>>Quantum Break レビュー

コメント

  1. daiya_ kids 0101 より:

    セールで買いました
    この記事見てやるのが楽しみです

  2. Kakihey より:

    コメントありがとうございます
    序盤から伏線が散りばめられているので二周も遊べますし、クリア後に
    考察を読むのも面白いですよ!