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【評価・感想】『GUN』レビュー

4.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題GUN
対応機種PC,PS2,Xbox(or 360)
プレイ時間7時間~
ストーリー主人公のコルトン・ホワイトは、父ネッドと共に荒野で暮らしていた。しかし、ある時、二人は何者かに襲撃され、父ネッドが殺されてしまう。コルトンは、父を殺した人間に復讐すべく、危険な荒野をたった一人で冒険する。

『GUN』は、西部劇をテーマにしたオープンワールドゲーム。

レッド・デッド・リボルバー』の翌年(2005年)に発売された作品ながらも、2010年に発売された『レッド・デッド・リデンプション』に非常に近い作風になっており、ある意味、”もう一つのレッド・デッド・リデンプション”とも言える一作。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

もう一つの”西部劇”オープンワールドゲーム

レッド・デッド・リデンプション』より一足先に、西部劇のオープンワールドゲームとして登場していた本作は、“ミニ・レッド・デッド・リデンプション”とも言うべき、オープンワールドと西部劇を融合させた一作になっている。

まず、オープンワールドゲームとしては、「グランド・セフト・オート」のスタイルを踏襲している。2005年発売にしても狭い方だが、馬で移動できるくらいの広さのオープンワールドには、メインミッションやサイドミッションが詰め込まれており、それらを好きに遊び、ゲームを進めていく。

メインミッションは、列車強盗から砦の襲撃まで、西部劇でお馴染みのシチュエーションがたくさん用意されており、西部劇のゲームとして求められるものはちゃんとある。また、サイドミッションは、「賞金稼ぎ」や「肉体労働(牧場仕事)」などがあり、ガンマン(or カウボーイ)としてのロールプレイが楽しめるものを中心に用意されている。

前年に発売された『レッド・デッド・リボルバー』は、”映画の中に飛び込んで西部劇のワンシーンを演じる”ゲームだったが、本作の方は、オープンワールドゲームということで、流れ者のガンマンとして、この世界での放浪生活を疑似体験できる側面があり、また違った作風になっている。その面では、『レッド・デッド・リデンプション』の作風とかなり近い。

確かに、開発規模的な理由によるコンパクトさは否めないが、その中でも、オープンワールドゲームとして上手くまとめ上げており、最後まで大きな不満なく遊べるゲーム内容だった。

さて、アクションゲームとしても面白い方。

シューティング面は、カバーシステムや肩越し視点が普及する前のオーソドックスなTPSで、マックス・ペイン』っぽく、キャラクターと照準(フリーエイム)を素早く動かし、大勢の敵を倒していく無双っぽさを重視している。

肝心の敵との撃ち合いは非常によく出来ていて、軽快な主人公の動きはもちろん、銃声や敵の撃たれた時の動き、若干のゴア表現(敵の頭が吹っ飛ぶ!)などのおかげで、射撃時の爽快感がちゃんとあり、繰り返し遊んでも飽きない。

発動するとFPSに切り替わる早打ちも、『マックス・ペイン』の「バレットタイム」と同じように、スローモーションの中で大勢の敵にヘッドショットを決めていく気持ち良さがあり、これも撃ち合いの面白さに繋がっている。

一応、シューティングの難易度について書いておくと、マウス操作で遊んだからかも知れないが、かなり低く設定されている。後で述べる終盤以外は、詰まるポイントはなく、他でTPSの経験があれば、問題なく最後まで遊べると思う。

シューティング面以外では、たまに使うことになるステルス要素は、背後からのテイクダウンやステルスキルできる弓矢など、ステルスプレイをサポートする仕組みが充実していて、この時代のものにしては非常に遊びやすい。

あと、主人公や馬の動きもよく出来ていて、チープさが一切ない。

オープンワールド面と比べると、アクション面は類似作と比べてもよく出来た方であり、どこを切り取っても丁寧に作られているので、アクションゲームとしてもよくまとまったゲームになっている。

終盤は難易度がおかしい

右が主人公

終盤は難易度が急激に上がる。

登場する敵の銃の威力が高く、前半の感覚で遊んでいると滅多打ちにされるので、最初は戸惑う。また、単に銃の威力が高いことに加えて、命中率も異常に高く、理不尽さを感じる。コントローラを投げたくなるほどではないけど、前半のような凄腕のガンマンらしく、大勢の敵をさばいていく爽快さはなくなる。

終盤の出来は少し残念に感じる。

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総評

西部劇をテーマにしたオープンワールドゲームの良作。

オープンワールドは狭いながらも、ガンマンとして放浪が楽しめる程度には広く、アクション面も、『マックス・ペイン』っぽい撃ち合いが非常によく出来ていて、発売から15年以上経過した今でも十分楽しめるレベル。

残念ながら日本語版や日本語化Modは存在しないが、ストーリーは読みやすいし、ナビゲーションもマトモなので、英語版だからと言って問題になることはないと思う。

すでに『レッド・デッド・リデンプション』『レッド・デッド・リデンプション2』はプレイ済で、他の似たオープンワールドゲームを探しているのなら、とりあえず買ってみて損はない一作。

ちなみに、PC版向けにはワイドスクリーン化Modが配布されているので、これは絶対に入れておきたい。感謝。

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