【評価・感想】『クライシス3(Crysis 3)』レビュー│リマスター(Remastered)決定

3.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
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原題Crysis 3
対応機種PC,Xbox Series S/X,PS3
プレイ時間7時間~

『クライシス3』は、前作『クライシス2』の続編。

舞台は、前作と同じニューヨーク。ただ、前作とは違い、一帯はジャングル化しており、そうした自然環境を上手く活用しながら遊べるようになっている。

なお、ストーリーは”前作の続き”。一応、ゲーム内でこれまでの流れは説明されるが、今作は三部作の完結編なので、『クライシス』や『クライシス ウォーヘッド』も遊んでおくとより楽しめる。

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評価

基本的には「2」の続編

今作はストーリー面も、ゲームの方向性も前作『クライシス2』の続編。

要するに、一作目『クライシス』のように広いマップがあり、その中を自由に攻略していくのではなく、『クライシス2』のように狭いエリアがあり、その中”で”自由に攻略していくタイプのFPSになっており、「2」の延長線上にある続編と言ったところ。

ただ、「2と全く同じか?」と言われるとそれは違い、今で言う”ワイドリニア”なエリアが新たに導入され、一作目ほど広くて開放的ではないが、二作目ほど狭くて直接的でもない、その中間辺りにあるようなエリアが登場している。

ワイドリニアなエリアは数自体は多くないが、そうしたエリアでは、その広さを活用して敵をステルスキルして回ったり、銃を乱射して暴れまわったりが出来るので、今作の舞台がジャングルと化したニューヨークということも相まって、一作目を彷彿させるゲームプレイが”若干”戻って来ている。

ただ、これは今作の約3年後に発売された『アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝』もそうだったように、ワイドリニアなエリアは、緻密に計算された一本道的なミッションと比べると、プレイヤーが自由に行動できる分だけストーリー進行のテンポが悪くなり、ミッション全体として見た場合、間延びしたような印象を受ける、というデメリットもある。

ワイドリニアなエリアの導入は、一作目のファンに対するアピールなのだと思うが、”2路線のクライシス”なのであれば、前作のように、ストーリー進行に重きを置いた直線的なゲームでも良かったように思う。

もちろん、前作と比べて良いところもある。

対エイリアン(セフ)戦が爽快感重視になったことで、割りとサクサク倒せて次に進めるようになり、その主人公の無敵感が遊んでいて気持ちが良い。特にエイリアンの武器を使えるようにしたのは良いアイデア。エイリアンの武器で、雑魚エイリアンを次々とミンチにしていくのは爽快。

あと、今作ではエイリアンの種類が増えており、前作のように同じボス級エイリアンと何度も戦わなくて良い。雑魚エイリアンも同様で、個人的には、鬱蒼とした草むらを俊敏に動き回り、飛び掛かって来る”Stalker”が気に入った。

対エイリアン戦に関しては、シリーズで一番よく出来ていると思う。

全体的にワンパターンで、面倒

まず、弓矢とクロークが強すぎる。

今作では、新しい武器として弓矢(Predator Bow)が用意されているが、この弓矢は”クローク時に使用してもエネルギーを消費しない”ので、クロークと組み合わせれば、姿を見られることなく、敵を倒せてしまう。さらに、矢は回収すれば再利用可能だし、全ての雑魚敵(登場する大半の敵はそう)であれば、胴体に当てれば一撃で倒せる。

弓矢とクロークの組み合わせがここまで強いと、他のプレイスタイルを試す意味がなく、対エイリアン戦でエイリアンの武器を手にする時を除けば、弓矢とクロークだけでずっと遊べてしまう。

特に中盤辺りまでは、ほとんどの場面を弓矢とクロークの組み合わせで攻略できるので、ワンパターンで、面白味に欠けるゲームプレイが展開される。

また、今作は色々と面倒なゲームでもある。

今作でも双眼鏡(バイザー)を使って索敵するが、今回はエリア内(or 範囲内)の敵が全てアイコンとして表示されているので、索敵する意味が全くなく、単にアイコンに視点を合わせてマーキングするだけの作業になっている。

これなら、エリア内の敵は”自動的にマーキングされる”仕様の方が良かったのでは?と思う。

あと、新要素のハッキングも同じく面倒くさい。

今作では、『デウスエクス』っぽく警報システムやタレットなどをハッキングして味方にできるのだが、肝心のハッキングのミニゲームが、タイミングよくボタン入力するだけのチープなものになっており、何度もやっていると、つまらなさすぎて頭がおかしくなってくる。『バイオショック』を遊んだことがあれば、あのゲームのハッキングを想像して欲しい(ミニゲームとしてはバイオショックの方が数倍面白いが)。

しかも、少なくとも私が遊んだ限りは、ハッキングのミニゲームは、一度始めると中断できない謎仕様だった。ハッキング中に全てのボタンを入力しても、中断できなかった。

FPSとハッキングの組み合わせであれば、2012年に、同じくEAから『シンジケート』というお手本にすべきFPSが発売されている。『シンジケート』では、ワンボタンでハッキングを実行できたし、まどろっこしさはあっても、ハッキングを駆使したガンファイトは面白かった。

今作のワンパターンなゲームプレイと、面倒くささを感じさせる要素の数々は、このシリーズのポテンシャルの高さを曇らせるものになっている。

相変わらず、敵があまり賢くない

グレネードで自爆した敵

今作も敵があまり賢くない。

一つの場所に数人が固まったり、無防備に近づいて来たりする。ある時、敵が投げたグレネードが壁に当たって跳ね返り、その敵の足元に落ちたのに、敵は微動だにせずそのまま爆死したことがあった。

私は“クライシスの面白さ”は、「ナノスーツ」を駆使して敵を狩っていくところにあると思っているが、それは敵がある程度賢いことが前提だ。プレイヤーをジリジリ追い詰めて来る敵を騙し、慌てふためく敵の急所に銃弾をお見舞いしてやる、という面白さは敵が賢くないと味わえない。

弓矢やクロークに頼らずに遊んでも、敵があまり賢くないせいで、銃撃戦もパッとしない。銃撃戦に関しても『クライシス』『クライシス ウォーヘッド』の方がはるかによく出来ていた。

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総評

今作は、三部作の中では一番面白くなかった。

ゲームとしては平均以上のクォリティではあるのだけれど、遊んでいて「面白い」と感じられた瞬間がほとんどなく、プレイ時間の大半が「単調さ」や「飽き」との戦いだった。

終盤辺りでようやくエンジンが掛かり出すので、クリア時の印象は決して悪くないのだが、落ち着いて一つのゲームとして考えた時、終盤に至るまでの「単調さ」や「飽き」が、大きな欠点となっている。

終わってみれば、『クライシス』の前半が一番面白かった。

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