原題 | Homefront(1) |
対応機種 | PC,PS3,Xbox 360 |
クリア/プレイ時間 | 3時間~ |
紹介
どんなゲーム?
「コールオブデューティー(以下CoD)」シリーズのクローン。
舞台は北朝鮮が”超大国”となり、アメリカを占領した近未来。
(この記事で取り上げる)キャンペーンでは、北朝鮮に対抗するアメリカ人レジスタンスのストーリーが描かれ、プレイヤーもその一員として北朝鮮と死闘を繰り広げることに。
なお、ストーリーは『地獄の黙示録』を執筆したジョン・ミリアス氏。
ホームフロントのストーリー
近隣諸国を次々と植民地化し、ついにその手はアメリカにも達した。
主人公ジェイコブは、アメリカ人レジスタンスの一員として北朝鮮に対抗する。
評価
良くも悪くもCoD
キャンペーン(ソロプレイ)は、『コールオブデューティー ホームフロント』でも不思議ではない作り。
要するに「コールオブデューティー(以下CoD)」のキャンペーンのように、ハリウッド映画的な演出を盛り込んだリニアなFPSになっており、本作も”ミリタリー系テーマパーク”とも言うべき作品となっている。
したがって、CoDシリーズのキャンペーン好きにとっては本作は無難なチョイスになっており、求めるものはちゃんと提供してくれる。
逆に言えば、CoDシリーズのキャンペーンと大差ないので、良くも悪くも清涼飲料水のようにがぶ飲みしてスッキリして終わりみたいなところはあるが。
北朝鮮に占領されたアメリカという設定
序盤こそ”北朝鮮に占領されたアメリカ”の面を描いているが、中盤で主人公らと同じアメリカ人が敵として登場する辺りから普通のミリタリー系FPSになってしまい、個性を失う。
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モブキャラ感を覚える理由
全体的にキャンペーン(ソロプレイ)は、”主人公たちに同行している私”みたいな印象が拭えない。
まず、キャンペーンでは常にコナーという”脳筋野郎”が主人公(プレイヤー)をリードし、コナー以外にも”すでに彼と関係が築けている”2名のキャラクターが同行する。
で、コナーは主にその2名のキャラクターとやり取りし、主人公には状況説明や命令などの形式的な台詞のみを投げて来る。
さらに、障害物を退けたり、敵陣に特攻するなどのアクションは必ずコナーがやるし、ドアを通り抜けたり、梯子を登る際もコナーが先導し、その後を彼の仲間たちが続き、主人公は絶対に最後。
あと、上の画像は主人公らにとって大切な人物が拷問された後のシーンなのだが、この通り、プレイヤーはその輪の中に入れてもらえず、若干離れたところから眺めることしかできない。
(この場面はあまりにもシュールな光景で笑ってしまった)
- 主人公ではなく、相棒を中心にゲームが進行する
- 相棒と彼の仲間たちとの輪に主人公が入れてもらえない感
要するに、主人公なのにキャンペーンの中心にいない。
“キャンペーンの中心にいるコナーたち”と「私」との間に一線が引かれており、これは最後まで消えない疎外感に生み、今ひとつストーリーに没入できない要因になっている。
ちなみに、最後の良いところもコナーが持っていく。
このゲームを遊んでいると、CoDシリーズが”いかにプレイヤーを立ててくれるゲームなのか”を実感させられる。
総評
キャンペーンに限ればよく出来たCoDクローン。
北朝鮮に占領されたアメリカという設定はユニークで、(疎外感は覚えるが)キャンペーン自体のクォリティも決して低くないので、CoDシリーズのキャンペーン好きであれば満足できる一作になっている。
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