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【評価/レビュー】シリーズの集大成/アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝【批評/感想】

ゲームレビュー
原題Uncharted 4: A Thief’s End
発売日2016年5月10日
開発元Naughty Dog
備考公式サイト

今作は、主人公ネイサン・ドレイク”最後の冒険”を描くシリーズ最終章。
なので、基本的にストーリーは1作目からの「続き物」になっている。前作未プレイであれば、過去作をリマスターした「アンチャーテッド コレクション」を先にプレイすることを勧める。

▼あらすじ▼

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評価できる2点

グラフィックは圧倒的に美しい

近年のNaughty Dog作品は、その圧倒的な表現力に注目が集まる。
アンチャーテッドも例外ではなく、新作が発売される度に当時のグラフィックや表現力のハードルを押し上げて来たわけだが、今作でも同じことが言える。

16年発売ながらも、グラフィックや表現力は未だにPS4ゲームの中ではトップクラスだ。
足元に散乱するゴミから、ジャングルの草木に至るまで一切の妥協を感じさせず、ディテールへの強い拘りを感じさせる。また、これまで以上に遠景描写も優れており、どの瞬間も目の前には”絶景”が広がる。

12年を代表する一作『ラスト・オブ・アス(開発:Naughty Dog)』でも、グラフィックとディテールへの執着心には関心させられたが、今作はそれを軽々と上回っており、主人公ネイトを取り囲むゲーム世界はまるで生きているように感じられる。

(余談だが、PS4 Proでは4KとHDRに対応するので、一層美しいグラフィックでゲーム世界を堪能できる)

またしてもNaughty Dogは、彼らが次回作で超えるべきハードルを上げている。

洗練された戦闘やアクション

プレイ面は大幅に刷新されている。
「ロープ アクション」や「ステルスプレイ」と言った新要素が登場しており、1作目から続けてプレイしても飽きないはずだ。また、ベースとなるシューティング面はさらに洗練されており、これまたシリーズファンでも新鮮さを感じるだろう。

ロープ アクションは爽快

特に今作の目玉要素の一つ「ロープ アクション」は実に爽快。
これの登場によって”高低差を活用した”戦闘が可能になり、これまで以上にエリアを縦横無尽に駆け巡るアクションが楽しめる。また、クライミングの際も「ロープ アクション」を使用するので、見慣れたはずのクライミングが新鮮に感じられ、一気に難所を登り切る爽快感も覚える。

シューティングは断トツの完成度

シューティングやステルスも外せない。
今作ではシューティング面が相当強化されており、ヒットマークとリアクションは敵に弾が当たったことを視覚的に知らせてくれ、主人公が放つ銃の銃声や反動も格段に良くなっている。なので、シューティングはシリーズの中では断トツの完成度だ。

そして、過去作よりも難易度は高いと感じる。
今作ではカバーは非常に脆く、頻繁にグレネードが飛んで来る(※投げ返せない)ので、常に主人公を動かし続けながら戦い、その中で敵の頭を点と点で繋ぐように撃ち倒していく必要があり、これまで以上に難しく感じる。

ただ、今作では戦闘時でもステルス状態に戻れる。
仮に敵から集中砲火を浴びても、すぐにその乱戦状態から退散でき、ステルス状態を維持したままステルス キルしていくことが出来る。これにより、銃撃戦一辺倒だった過去作よりも、プレイの幅は広がっている。

難しくなったが、ちゃんと救済策も用意されている。
一方に偏らないようにバランス調整されており、この辺りは「さすが」だと感じる。

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欠点

オープンワールド化の効果は薄い

一部「ワイドリニア」と呼ばれる構造のチャプターが存在する。
これは「オープンワールドではないが、リニアでもない」という半オープンワールド的な構造を指し、1本道ながらも脇道に逸れられるというもの。

例えば、公式プレイ動画でも登場する「マダガスカル」では広いエリアをジープで移動する。
その道中では、お宝が眠る洞窟や古い見張り塔を見掛けることになるが、プレイヤーが望めばそれらを探索できるし、無視して先を急ぐことも出来る。

要するに、プレイヤー側に一定の「自由度」が与えられている。
このパートでは、ネイトらの会話に耳を傾けながら車を走らせるその行為自体が面白く、悪路を走ったり、滝に突入したりする度に仲間たちが発する豊富な台詞と掛け合いには感心させられる。

だが、同時に蛇足感も覚える。
リニア特有のテンポよく物語が進む長所は無くなり、かといってオープンワールドゲームに匹敵する寄り道もなく、どっち付かずな印象を受けるのだ。

私としては、収集物を集める以外の寄り道が欲しかった。
稀に簡単なパズルは登場したが、『トゥーム レイダー』的な中規模なパズルやサイドミッションがあれば良かった。

いつものアンチャ

良くも悪くも”いつものアンチャーテッド”。
総プレイ時間は13時間にも及んだが、フォーマットは1作目からほぼ変化しておらず、「単に映像が綺麗になっただけ」と感じる瞬間が多々あった。

ネイトたちとのお別れは残念だが、どこかで納得できる部分もある。
表舞台から引きずり降ろされる前に幕を下ろす判断は、結果的には正しかったと感じる。

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総評

アンチャーテッドシリーズの集大成。
いつものアンチャーテッドではあるが、個々の要素は非常に洗練されており、最高の”アンチャーテッド体験”を堪能できる一作。

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