【評価/感想】トゥームレイダー【批評/レビュー】

20年以上の歴史を持つシリーズをリブート(再起動)した一作。

これまでの設定の多くが初期化され、シリーズ入門者に最適と言える内容となり、今後はこれを題材にした続編や映画が続いていく。

続編>>>Rise of the Tomb Raider レビュー

▼ストーリー▼

ララ・クロフト最初の冒険がここから始まる。

ある遺跡の調査に向かうため、人生初の冒険となる航海へ出発した21歳のララ・クロフト。

経験豊富で信頼のおける船長「ロス」や頼もしい仲間に囲まれ、順風満帆かに思えた旅路だったが、航海から数日たったある日船はすさまじい嵐に巻き込まれる。

轟音と濁流に飲みこまれ意識を失ったララが次に目覚めたのは見たこともない島の海岸だった─。

本能が目を覚ます─。

強くなければ生き残れないことを知った彼女は、若く、未熟な少女からあの「ララ・クロフト」へと成長してゆく。

この島で生き抜くためには武器を手に取り、時には他人の命をも奪わねばならない。

はじめて他人を手に掛ける事になるララ。相手を殺さなければ自分が殺されてしまうという極限状態に、ララの眠っていた本能が目覚める。

プレスリリース

シューティングも謎解きも納得の出来

質の高い撃ち合い

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過去作と比べた際、シューティングの完成度の高さが際立つ。

響き渡る銃声やHit感が実に心地良く、純粋にTPSとして優秀なのだが、もっとも大きいのはカバーシステムを採用しながらも、カバーはあくまでも弾除けという位置づけにしている点だろう。

プレイヤーがカバーにずっと隠れていれば、敵は積極的に火炎瓶を投げ、突っ込んで来る。

そうなると、必然的にカバー間を動き回りながら撃ち合うことになり、ここにフリーエイムという仕様も合わさることで、非常にスピード感がある銃撃戦が展開される。

さらに、多くの敵を相手にすることも多いため、Laraを上手く操作して立ち回る面白さも生まれており、今作のカメラとキャラクターを動かし続ける撃ち合いはとても面白い。

また、”戦闘を影からサポートする”ステルスプレイも機能しており、本作はアクションとステルスの両方が上手く絡み合っている。

探索とトゥーム

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今作は従来の1本道とオープンワールドを一つにした作風になっており、キャンペーンの合間には自由にエリアを散策できるフリータイムが存在する。

そんなフリータイムでは、各エリアの収集物やクラフト素材を集めたりできるのだが、その中に「トゥーム」と呼ばれる”独立した”謎解きがいくつか用意されている。

この「トゥーム」は、今ひとつ影が薄い”遺跡の探索要素”を補う存在になっており、エリア環境を活用した多彩なギミックで楽しませてくれ、そんなパズルを高い身体能力を誇るLaraを操作してアクロバティックに攻略していくのはとても面白い。

確かに「トゥームの数が少ない」「シンプル過ぎる」と言った欠点はあるのだが、戦闘の比重が高いキャンペーンの”箸休め”的な存在として、この「トゥーム」はゲームプレイに良い変化を生んでいる。

欠点は「易しすぎる」

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私はこのレビューを書くにあたり、最高難易度「ハード」でも遊んでみたが、それでも易しすぎると感じた。

それの主な理由は次の通り。

  • クラフト素材が過剰入手できる
  • 初期状態でも最強女子
  • 親切設計すぎる

逆に言えば「余計な事を考えずに遊べる」ということなのだが、ある程度の制限の中でやりくりする面白さが欠落しているので、せっかくのスキル要素やクラフトが今ひとつ活かされていない。

さらに野生動物がほぼ置き物と化している場合も少なくない。

総評

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“易しすぎる”ことを除けば、質の高いアクションゲームに仕上がっており、数多くの名作が誕生したPS3/Xbox 360世代の中でも、指折りの一作と断言できる。

今作のキャンペーンは、質の高い撃ち合いと探索要素が絶妙なペースで配分されており、Laraの心境の変化を描いた脚本もよく出来ている。

『Tomb Raider』は、リブート作の責務と言える”新シリーズの土台を作る”ことに成功しており、今後のシリーズ展開にも期待できる新生Tomb Raiderになっている。

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