リンカーン、怒りの反復作業【評価/感想】マフィア3【批評/レビュー】

3.5
オープンワールドゲーム
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原題MAFIA III
対応機種PC,PS4,Xbox One
プレイ/クリア時間20時間~
カキヘイ
カキヘイ

全体的に物足りない一作。
野心的なストーリーやシステムは魅力だが、ベース部分は5,6年前で思考停止している。

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紹介

どんなゲーム?

「グランド・セフト・オート」的なオープンワールドに、「ファークライ」的なゲームプレイを取り入れたオープンワールドゲーム

シリーズとしては実に6年ぶりの新作。
1作目『MAFIA』の開発元は解散。前作『マフィア2』の開発元も吸収合併されたこともあり、本作の開発は2K Gamesの新設スタジオである「Hanger 13」が担当している。

DLCの有無

3つのシングルプレイDLCが配信されている。

関連記事>>>もっと速く! レビュー

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マフィア3のストーリー

ベトナムの戦場でリンカーン クレイは知った。
ファミリーとは生まれた場所ではない。命を懸ける対象のことだ。

ファミリーをイタリアン マフィアによって皆殺しにされたとき、彼の心に暗い炎が灯る。
新たなファミリーを築き、戦場仕込みの非情さで犯人に復讐を果たすのだ。

公式サイト

過去作との繋がり

少なくとも「マフィア」ではない。

今作ではベトナム戦争から帰還した黒人を主人公に、公然と人種差別が行われていた激動の時代を描いており、古き良き時代を舞台に、イタリアンマフィアの暗躍を描いた過去作とは大きく雰囲気が変わっている。

したがって、過去作との繋がりはファンサービスレベルである。

このシリーズに関しては【マフィアシリーズの歩き方】で詳しく解説している。

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評価

【Pros】GTAよりも自由度が高い

  • オープンワールドは「グランド・セフト・オート」風
  • ゲームプレイは「ファークライ」風

したがって、今作は上記の2作品を合体させた『ウォッチドッグス』に近い。
大半のミッションはエリア制圧型のデザインになっており、基本的には「目的はコレ、後はご自由に」という作りなので、比較的自由度の高いゲームに仕上がっている。

当然、今作はアクションでもステルスでも攻略可能。
エリア内の敵を銃で一掃しても良いし、闇に紛れて一人ずつテイクダウンして行っても良く、各々プレイスタイルで遊べる柔軟性の高いゲームプレイが楽しめる。

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【Pros】手堅いゲームプレイ

まず、アクションゲームとしては堅実な作り。

ファークライ3』的なゲリラ戦が取り入れられており、敵を翻弄しながら戦える点は面白い。さらに、肝心のシューティングゲームとしても上々の仕上がりになっており、銃声や反動が心地良く、敵のリアクションも優れている。

(個人的には敵が痛みに悶絶するリアクションが気に入っている)

また、【口笛(誘導)】【死体運び】【テイクダウン】も完備されており、ステルスゲームとしても一定の水準を満たしている。

充実したサポート

今作はプレイヤーをサポートするガジェットや支援が充実している。
仲間に依頼すれば、警察の手配をリセットしたり、増援を派遣してくれたりするので、これをアクションやステルスと組み合わせることでより攻略の幅が広がる。

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【Pros】腹心の裏切りへと繋がる「会合」

カキヘイ
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【会合】とは今作のメイン要素の一つ。
獲得したシマを仲間に割り当てるミニゲームとなっている。

【会合】は非常に面白い要素。

例えば、一人を贔屓にしていると他の腹心が反旗を翻す可能性がある。
今作はマルチエンディングを採用しており、【会合】の結果によっては腹心が寝返ることもあるので、腹心Aにシマを分けた時の「特典」は欲しいが、「あっちにも分けないと刃先がこっちに向くよな…」なんてことを考えさせられる。

【会合】では主人公と腹心らの思惑が激突するので面白い。

ただ、欲を言えば

腹心の不満が主人公だけに向くのではなく、主人公に贔屓にされている別の腹心にも向くようなダイナミックさがあれば、より一層面白いものになったはず。

これは次回作以降に期待だ。

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【Cons(欠点)】反復的な作業が目立つ

今作の目的は巨大な犯罪組織を解体すること。

まず、今作は復讐の物語。
“犯罪組織に家族や仲間を惨殺された”主人公リンカーン・クレイ(Lincoln Clay)が血の復讐を果たすお話になっており、彼の全ての行動がその復讐に直結している。

ただ、相手は巨大な犯罪組織。
なので、リンカーンはいきなり本丸に突撃するのではなく、敵のビジネスを一つずつ強奪することで体力を奪い、相手が孤立無援になった瞬間、一気にケリを付ける作戦を考えつく。

  • 巨大な犯罪組織を末端から解体していく
    =ピラミッドを下から崩していく

基本的に今作のミッションはこれに準じた内容。

要するに…

【情報屋を締め上げる】=>【敵のビジネスを破壊する】=>【中ボスを倒す】というセットを各地で繰り返して体力を奪っていく流れになっており、作戦としては理にかなっているが、ゲームとしては代わり映えしないものになっている。

(中ボス戦も、毎回コピペに近い内容であり、全く同じ攻略法が通用する)

確かに各地のボス戦だけはビルに押し入ったり、豪華客船に乗り込んだりと特別な舞台と演出が用意されているが、一連のコピペミッションを誤魔化すほどではない。

全体的に荒削り

↑記事では今作のイマイチな部分を中心に紹介している。

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【Cons(欠点)】バグが散見される

私はPC版をプレイしたが、”少なくともプレイした当時”は様々なバグに遭遇するゲームだった。

幸い、ゲームの進行を妨害するものは無かったが、敵AIの行動が不自然だったり、グラフィックがチラついたりなどの細かなバグに多く遭遇した。

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総評

全体的に物足りなさを感じる一作。

確かにドキュメンタリー調で語られる血の復讐劇は面白く、【会合】のような野心的なゲームシステムも非常に興味深い。だが、今作のベースとなる部分は5,6年前で思考停止しており、それが全体的な物足りなさに繋がっている。

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