【評価/感想】Mafia: The City of Lost Heaven【批評/レビュー】

ゲームレビュー
開発元Illusion Softworks
発売日2002年8月27日

往年のマフィア映画を彷彿させる重厚な物語と世界観が特徴のクライムゲーム。

ストーリーでは、貧しいタクシードライバーがひょんな事から裏社会と接点を持ち、そこから成り上がる姿をドラマチックな演出と濃厚な物語で描いており、02年の発売から今まで根強い人気を誇っている。

「マフィア」シリーズの歩き方
↑どれからプレイすべき?繋がりは?

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リアリティ溢れる

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グラフィックは旧世代的なのだが、その描写はいちいち生々しい。

それは断末魔を上げながら死ぬ敵の姿やその死に様、オブジェクトが複雑に干渉した結果生まれる現実的なシーンが作り上げているのだが、ゲームプレイ面における異様なほどのリアル志向も特筆すべきものだ。

まず、リロードはマガジン毎交換する。
一般的なアクションゲームでは、残弾が10/12のときにリロードするとその2個分だけを補充してくれるのだが、本作の場合は残る10個も破棄して新たなマガジンと交換してしまう。

また、リコイルもやけにゲーム離れしている。
細かく射撃してマウスで銃口を制御しないと弾がブレてしまい、まともに撃ち合えない。さらに、被ダメージも大きく至近距離からのショットガンは即死だ。

一方でこれらは敵にも適用されるので、決して難し過ぎることはない。
敵を至近距離からショットガンで撃てば即死するし、命中率が高すぎることもない。また、弾数も有限なので一方的に銃撃されることもない。

このような徹底したリアル志向をベースにしたゲームプレイは、今なお面白い。
中にはリアル志向を優先するあまり、プレイヤーに不便を強いる作品はあるが、本作はリアル志向を維持しつつも、プレイヤーの技量で突破できる塩梅になっているのだ。

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MAFIAにあって最新作にはないもの

近年のMAFIAシリーズは、言わばアクション映画のハイライトを凝縮した内容だ。

派手な銃撃戦やカーチェイスをふんだんに盛り込み、カットシーンも早口でFワードを吐きまくるなど、良くも悪くも「余白」がない。

その点、本作では銃撃戦やカーチェイス以外の「余白」に重きが置かれている。
実は、各チャプターで最も時間が割かれているのは銃撃戦やカーチェイスではなく、行き帰りの移動だったり、標的を特定するための作業だったりで、銃撃戦やカーチェイスの比率は決して高くない。

その一方で、個々の銃撃戦やカーチェイスは特別な舞台設定が用意されており、豪華客船での暗殺、銀行強盗や高級ホテルでの銃撃戦など、チンケなものは一切ない。

そして上記の行き帰りの移動や作業の中(=余白)で、これらアクションシーンの動機付けがなされ、プレイヤーは重厚な物語とリッチなアクションシーンの二段構えで、どっぷりと世界に浸れるのだ。

近年のノンストップなMAFIAも好みではあるが、本作のどっしりと身構えた作品も悪くない。

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ただ、「洋ゲー」すぎる点は注意

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既述した通り、各チャプターは多種多様で質が高い。

しかし、本作は「理不尽」「説明不足」「高難易度」の三拍子が揃った”古き良き洋ゲー”になっており、プレイアビリティは高くない。
特に、味方AIが「突撃厨」かつ体力が有限なので、こちらのコントロール外のところで倒されることが多発する。そして、その度にやり直しだ。

また、プレイヤーを誘導することが下手で「次どうすべきか」が分からず、エリア内を右往左往することも少なくない。

唯一の救いは、オートセーブが細かく設定されているため、リスタートによるストレスは最小限に抑えられる点。もし、これが無ければ相当厳しいゲームになっていたと思う。

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総評

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唯一無二のクライムゲーム。

私にとっては定期的に遊びたくなる作品で、その度にその重厚な物語とゲームプレイに感心させられる。確かに、古き良き洋ゲー的な内容は玉に瑕だが、多くのクライム作品ファンに刺さる内容だろう。

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