欠点の多い大作【評価/感想】『アサシンクリード ユニティ』レビュー

3.5
オープンワールドゲーム
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原題Assassin’s Creed Unity
機種PC,PS4,Xbox One
プレイ/クリア時間25時間~

👍Good

  • 忠実に再現されたパリ
  • 美しいグラフィック

👎Bad

  • 全体的に粗粗しい
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紹介

どんなゲーム?

暗殺をテーマにしたオープンワールドゲーム

建物をよじ登り、その間を飛び回る【パルクール】と、”無双系”とも言われる戦闘が魅力の一作。また、史実をベースにした壮大なストーリーも人気。

時系列/ストーリーの繋がり

過去作との繋がりは非常に薄い。

もちろん、細かな部分を見れば”知っておいた方がいい”のは間違いないが、これまでの「アサシンクリード」と比べると頑張って復習する必要は薄いかと思う。

なお、これまでのストーリーは【アサシンクリードシリーズのストーリーを解説付きで総復習】で詳しく解説している。

アサシンクリードの時系列

  • アサシンクリード オデッセイ(紀元前431年)
  • アサシンクリード オリジンズ(紀元前49年)
  • アサシンクリード(1190年)
  • アサシンクリード2(1497年)
  • アサシンクリード ブラザーフッド(1506年)
  • アサシンクリード リベレーションズ(1511年)
  • アサシンクリードIV ブラック・フラッグ(1715年)
  • アサシンクリード ローグ(1752年)
  • アサシンクリードIII(1765年~1777年)
    • アサシン クリード III レディ リバティ 
  • アサシンクリード ユニティ(1789年)<=今ここ
  • アサシンクリード シンジケート(1868年)

プレイする順番/どれからプレイすべき?

未プレイでも遊べる?プレイする順番は?/オススメのアサシンクリードを全て紹介】で詳しく紹介・解説している。

カキヘイ
カキヘイ

メインシリーズは全てクリアしています

【注意】バグは多い

発売時はあまりにもバグが多かった。
【Ubisoft】がお詫びとして自社ゲームを無料配布したほど。

現在では。継続的なアップデートによって相当マシなレベルまで改善されているが、それでも進行不要バグやスタックは覚悟しておいた方が良い。

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評価

今作はアサクリシリーズの「新機軸」として開発された一作。

なので、前作『アサシンクリード ローグ』からはゲームプレイやメカニックが大幅に変更されており、多くの面でこれまでとは勝手が違う。

この項目では”今作だけの違い”を書いていきたい。

【Pros】様変わりした戦闘システム

敵と戦う主人公アルノ。

間違いなく、今作の戦闘はシリーズでもっとも難しい。

特に戦闘は難しくなっています。以前のシリーズでは1人で10人以上の敵を倒すことができたのですが、「ユニティ」ではできなくなっています。

引用元 – Ubisoft、「アサシン クリード ユニティ」開発者インタビュー

これまでの戦闘は、言わば「無双系」。

敵の攻撃にほぼワンボタンで反撃し、そこから連続技で敵を倒していくことができ、”戦闘中に死亡することは稀”だったほど難易度は低く、爽快感重視だった。

その点、今作では的確に「回避」や「受け流し」を使わせる戦闘になっており、戦闘で求められるスキルや操作は格段に増えているので、これまでに無いほど”手に汗握るギリギリの戦い”が楽しめる。

私としてはこの方針転換は歓迎したい。

1作目『アサシンクリード』から続く爽快感重視の戦闘から180°方針転換したものの、今作の駆け引きや腕前を重視する戦闘は非常に手強く、中盤以降も作業的にならずに楽しめる。

【Pros】暗殺はユニークだが、自由度が低い

今作では新たな暗殺ミッション「ブラックボックス」が登場。

今作では暗殺パートが刷新されている。

【ブラックボックス】と呼ばれるシステムが導入されており、箱庭を舞台にした自由度の高い暗殺がウリになっている。

別のゲームで言えば『ヒットマン』っぽい。

今作の暗殺では暗殺ターゲットに加えて─

  • 群衆を味方に付けろ
  • 鍵を奪え

などの任意タスクが用意されており、それらを活用すればユニークな方法で暗殺シーンを演出できる。

ただ、実際の自由度は低い

鍵を解錠するアルノ。今作では潜入ルールが数多く用意されている。

言うほど”自由にプレイできる”印象はない。

ブラックボックス型ミッションでは、常に画面下に「群衆を味方に付けろ」や「鍵を奪え」などのタスクが表示されており、それらを順番に消化している感の方が強い。

当然、タスクを無視して遊ぶことは出来る。

だが、”わざわざゲーム側が表示しているということはそれが最善の攻略法”ということであり、あえてそれを無視して遊ぶ理由も無かったりする。

また、全てのタスクを消化した場合には特別な演出が用意されていることも。

よって、謳い文句ほど自由度を感じない。

【Pros】RPG要素の導入

今作ではスキルシステムが初登場。ただし、発展途上。

  • 育成要素
  • カスタマイズ要素

このシリーズに限れば新鮮味を感じるゲームシステム。

カスタマイズやスキルは、主人公アルノを自分色に染められるシステムになっており、各々のプレイスタイルに合わせて主人公を育成できる。

今作では各防具に属性が付与されることで─

  • 自分のプレイスタイルに合わせて装備を選ぶ面白さ
  • 軍資金を求めてサイドミッションを攻略する動機

が生まれている。

【Pros】忠実に再現されたパリ

1/1スケールで再現された18世紀パリの作り込みは凄まじい。

さすが【Ubisoft】のお膝元だけあり、ディテールにも拘ったマップになっており、「ノートルダム大聖堂」から路地裏のチラシに至るまで一切の妥協を感じさせない。

作り込みの度合いは、”焼失した「ノートルダム大聖堂」の復元に、今作のデータが活用されるかも知れない”と言えば分かるかと思う。

今作のマップは、これまでの「アサシンクリード」と比べても突出している。

【Cons(欠点)】全体的なゲームバランスが悪い

群衆に紛れるアルノ。今作も群衆を隠れ蓑にできるソーシャル・ステルス的な概念が存在する。

アイコンがいっぱい!

まず、戦闘面での難易度の偏りが目に付く。

特に乱戦時は─

  • 画面の情報過多によって操作性が犠牲に
  • 一方的に攻撃してくるライフル兵

などによって非常に苦労させられる。

中でもライフル兵に関しては、肝心の【煙幕】が尽きると対処法がほぼ無くなり、回避(ローリング)を多用しつつ敵と剣を交えるジリ貧の戦いを強いられる。

馴染まないステルスプレイ

周囲を透視・強調表示する鷹の目。ただし、今作では使用制限が厳しく用途が限られる。

今作では、”戦闘前に敵の頭数を減らすための”ステルスプレイが重要なのだが、そのステルスプレイ自体に問題がある。

  • 敵兵が敏感すぎる
  • 口笛(今いる場所に誘導する)
  • 死体運び

などが存在せず、おまけに【鷹の目(透視)】の使用制限も厳しい。

全体的にステルス要素は突貫工事感が否めない仕上がりであり、結果的にアクションとしてもステルスとしても中途半端な印象が強い。

スキルシステムの弊害

初めて導入されたスキルシステムは練り込みが甘い。

今作のスキルシステムは”基礎体力を付けていく”感覚に近い。

要するに、初期能力が極端に低く押さえられており、最初の頃は「イスに座って姿を隠す」や「カネをばら撒いて敵を撹乱させる」と言ったことさえ出来ない。

過去作では当たり前に出来ていたアクションの数々が封印された状態になっており、序盤は何とも窮屈な印象を受ける。

【Cons(欠点)】空っぽのマップ

今作のマップ。マップ内には山ほどミッションが用意されているが、残念ながら個々の質は低い。

確かに、コンテンツ量は半端ない。

ミッションを進める度に新たなアクティビティが発生し、最終的にはマップ全体がアイコンで覆われるほどだ(↑画像)。

だが、個々のアクティビティは「反復的な作業のセット」になっており、質より量を優先したその中身にはプレイする価値をあまり感じない。

また、単純にアイコンに覆われたマップは視認性に欠ける。

【Cons(欠点)】誤操作が頻発するパルクール

大きくジャンプするアルノ。今作ではパルクールが刷新されており、非常に滑らかなアクションが楽しめる。

今作の【パルクール】は上下移動に重点が置かれている。

よって、今回は着地ポイントである【藁(わら)の山】を探すよりも、下方向にパルクールした方が断然早い。

ただ、何かと誤操作が頻発するのは玉に瑕。

アサシンクリード3』以降のパルクール同様に、テーブルや手すりに乗ってしまうことが多く、”妙に言うことを聞かない”主人公の動作も相まって、ストレスを覚える瞬間は少なくない。

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【総評】大きくジャンプして着地に失敗

幼少期のアルノ。

シリーズの抜本的な改善に取り組んだ意欲作。

未だにハイレベルなグラフィックや、内装も充実した1/1スケールのパリなど、過去作よりも格段に進化した点は多く、シリーズファンはその違いに満足できるはずだ。

ただ、全体的なバランスの悪さや、一部機能していない要素など、理想図と実際のゲームプレイとの開きが大きく、アサクリシリーズの中では特に中途半端な一作に仕上がっている。

要するに「大きくジャンプして着地に失敗」した大作である。

▼アサクリシリーズのレビュー▼

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