原題 | Assassin’s Creed Liberation HD |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox,Switch |
プレイ時間 | 8時間~ |
ストーリー | 実の母と生き別れ、継母に育てられた主人公アヴリーン。裕福な家庭で育ち、何不自由なく生活しているアヴリーンだったが、裏の顔はアサシンであり、教団の一員として夜な夜な活動していた。 |
『アサシン クリードIII レディ リバティ』は、『アサシンクリードIII』と同時期に発売されたPS VITA向けのスピンオフ。なお、『アサシン クリードⅢ リマスター』に収録されているバージョンはリマスター版になる。
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評価
ミニ・アサシンクリード3

「PS Vita」向けということで、同時期に発売された『アサシンクリードIII』ほど大きなゲームではないが、そこまで見劣りする内容ではなく、違和感なく「III」をコンパクトにまとめている。むしろ、「3」があれもこれも取り入れて破綻していたので、これくらいのボリュームが丁度良いとさえ感じる。
- 「III」ベースのゲームシステム
- 「III」ベースの戦闘とフリーラン
基本的に、プレイ面は「III」と大きく変わらない。
「III」から導入された新しい戦闘やフリーランはそのまま登場し、今作でも「キルストリーク」を中心とした無双っぽい戦闘はもちろん、木々の間もすいすい登っていく軽快なフリーランも楽しむことができ、「III」の特徴的な要素はほぼほぼ再登場している。

- 変装システム
- チェインキル
主な新要素はこの二つ。
今作では、服装は「アサシン」「レディ」「奴隷」の三種類あり、服装ごとに「フリーランができる」「敵に怪しまれない」などの特徴があるので、状況に合わせて着替える。「チェインキル」は、三人までの敵をまとめて倒す必殺技になる。
正直、どの要素もそこまで意識する必要はないのだが、ごく限られた場面では上手く機能することがあり、その瞬間は、これまでの「アサシンクリード」にはない面白さがあり、ユニークに感じた。
欠点はミッションの質とバグ

これは『アサシンクリードIII』にも言えることだが、「強制ステルス」「発見されると失敗」と言ったミッションは窮屈で、面白くない。
あと、フリーランの狂った挙動や進行不能バグなど、致命的ではないがバグは少なくない(PC版をプレイ)。
総評
“元は携帯ゲーム機向け”と分かった上で遊べば、良作のスピンオフ。
『アサシンクリードIII』と比べて小規模な作品だが、その分だけゲーム内容がシンプルで遊びやすく、「III」で苦労した「フル・シンクロ」も厳しくなく、その面でも遊びやすく感じる。「アサシンクリード」としては、「III」ベースなので戦闘やフリーランは同様に完成度が高く、そこの不満もない。
主人公の挙動がたまに狂ったり、技術的な問題を抱えていたりする点は玉に瑕だが、どれも致命的と言えるものではないので、「III」をクリアした流れで、一緒に遊んでも時間の無駄にはならないはず。