【評価・感想】リブート版『セインツロウ(2022)』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約7分で読めます。
原題Saints Row(2022)
対応機種PC,PS5,Xbox Series S/X
プレイ時間12時間~
ストーリーアメリカ南西部の街「サント・イレソ」。地元の大企業から大物ギャングまで、さまざま人物が暗躍するこの街で、主人公らは自分たちのギャング”セインツ”を結成し、権力者の手から街を奪う戦いを始める。

今作は、2022年に発売された「セインツロウ」メインシリーズの五作目。『セインツロウ IV』以来、約9年ぶりの新作となった今作は、シリーズを再始動する”リブート作品”。ゆえにこれまでのシリーズ作品との繋がりはなく、ストーリーやゲーム世界に関しては、まったく新しい「セインツロウ」になっている。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに260本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

PC版(Epic Games Store)をプレイしました

シリーズの停滞と迷走、休止を経て約9年ぶりに復活。

このシリーズは、元々はストリートギャングをテーマにした”GTA風のオープンワールドゲーム”で、充実したプレイ面はもちろん、シリアスさとコミカルさを兼ね備えた独特な世界観も支持されていた。

しかしその後、「グランド・セフト・オート」との差別化をはかるためか、有名作品のパロディやジョークなどを前面に押し出した作風へと変化していき、最終的には、主人公らは地球侵略を目論むエイリアンとも対決することになる。そして、2015年に発売された大型DLC級・・・・・・の完結編『セインツロウ ギャット・アウト・オブ・ヘル』をもって、シリーズはその歴史に幕を下ろす。

それから約8年後の2021年。シリーズはリブートという形で復活。その翌年に約9年ぶりの新作として、今作『セインツロウ(2022)』が発売された。

無難で、当たり障りがなく、そこそこ面白い

シリーズファンにとって『セインツロウ2』は特別な存在。「2」は一作目『セインツロウ』を拡張したゲームプレイに、シリアスさとコミカルさ、狂気性が入り交じる絶妙なゲーム世界も存在するというこのシリーズの魅力が詰まった渾身の一作だった。

したがって、シリーズファンの中には、今作を二作目をベースにしたリブートだと思って遊ぶ人も多いと思うが、実際の作風としては『セインツロウ ザ・サード』寄りの『セインツロウ2』と言ったところ。

まず、全体の雰囲気は『セインツロウ ザ・サード』や『セインツロウIV』と比べると、かなり落ち着いている。

何でもありのハチャメチャな世界から『セインツロウ2』寄りの世界に戻したとも言えるが、一方で主人公らが起業のノリでギャングを結成し、スタートアップ企業の感覚で組織を大きくしていくので、一作目や二作目よりは緩い空気が漂う。

全体的に”明るく悪さをする”という雰囲気があり、コミカルすぎず、シリアスすぎない範囲で、ギャングの成り上がりを描いており、「ザ・サード」路線でやる「2」と言った印象。

ちなみに、今作の「セインツ」は、他のゲームで言えば『ウォッチドッグス2』の「デッドセック」に似ている。

オープンワールドゲームとしては、「ザ・サード」までの流れを汲む作品になる。

ストーリーの進行に合わせて縄張りを拡大していき、最終的には街を自分たちのものにするというお馴染みの展開。

これまでと同じく、今作のオープンワールドにも様々なアクティビティ(ミニゲーム)が用意されており、メインミッションの合間にそれらを遊んで軍資金を稼ぎ、レベルアップに勤しみ、最強のボスを目指す。

ちなみに、今作では「アクティビティ(ミニゲーム)」も「不動産管理」も「縄張り争い」も「シノギ」と呼ばれるシステムにまとめられている。各地区の不動産を購入することで、それ専用のアクティビティがアンロックされ、そのアクティビティを決まった回数クリアすると、その地域が支配下になり、毎時の収入が受け取れるようになる仕組み。

できることは多いが、分かりやすく整理されていて好印象。

肝心のメインミッションの方は、それなりに凝った作り。刑務所からの大脱走、暴走列車での大乱闘など、淡白なアクティビティと比べると、見せ場が多く、遊んでいて楽しい。任意のサイドミッションも各キャラクターを掘り下げるエピソードが中心で、かつ舞台設定もユニークで、遊ぶ価値がある。

アクションゲームとしては、「ザ・サード」から大きく変わらない。

シューティングやドライビングと言った基本的な部分は「ザ・サード」とよく似ており、それと同じ感覚で遊べる。どのアクションにも大きな不満はなく、現在のオープンワールドゲームに求められる水準は十分満たしていると思う。

全体的に、ゲームは「ザ・サード」を踏襲した作りになり、目を引くギミックなどはないが、手堅く遊べるオープンワールドゲームになっている。プレイ面だけを見れば、「ザ・サード」の今風なゲームシステム上で、”セインツロウらしい”遊びが出来るということで、シリーズ的にはいいとこ取りと言っても良いのではないかと思う。

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やることは実に単調で、繰り返し

基本的にどのミッションも「敵が群れているところに突撃する」「迫ってくる敵の集団を倒していく」の繰り返し。ステルス的なアプローチができることも、陸海空から自由に攻められることもなく、淡々と敵と戦っていくだけ。TPS好きということもあり、敵との銃撃戦は楽しめたが、この繰り返しは単調ではあった。

あとは、一部のアクティビティが説明不足。「何を、どうするのか」が分かりにくい時が多々ある。それをYouTubeで検索するとコメント欄に同様の書き込みがあったりするので、私の理解力が極端に低いわけではないはず。

※発売時はバグが目立つゲームだったようだが、発売後に大型アップデートが配信されており、少なくとも私が遊んだ限りは、プレイに支障を来すレベルのバグはなかった

日本語化は最低限

「キャラクターの口調が安定しない」「場にそぐわないワードチョイス」など、ローカライズの質はあまり高くない。機械翻訳ではないので、読める文章ではあるが。

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日本語版の表現規制について

私が「Epic Games Store」で購入したバージョンは無規制だった。「Twitter」の相互フォローの方に教えてもらったところ、先日の大型アップデートを機に規制版が海外版にすり替わったとのこと。

規制版だと主人公を半裸にすることができないが、海外版では「パンツモード」をオフにすることで半裸にできる。

あくまでも私が購入した時点(2022年12月)での話なので、現在は分かりません

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総評

そこそこ遊べるオープンワールドゲームの良作。賞レースに食い込むような作品ではないが、現実世界をモチーフにしたオープンワールドゲームとして、クリアまでの20時間ほどは十分楽しめる作品だった。「セインツロウ」としては、ライトな犯罪モノの雰囲気が意外と良く、シリーズが分断してしまった中で、きちんと軌道修正されたと感じた。

セインツロウ ザ・サード』までは楽しめたシリーズファンには強くオススメできるし、『グランド・セフト・オートVI』を待ち望んでいる人にとっても、次の「グランド・セフト・オート」までの空白を埋めてくれるゲームとしてオススメしたい。

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