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【評価/感想】前作のパワーアップ版/ライズ オブ ザ トゥームレイダー【批評/レビュー】

ゲームレビュー

2012年に発売されたリブート版『トゥームレイダー』の続編。
なので、今作もリブート版後の設定を踏襲しており、引き続き偉大な冒険家へと成長するララの姿が描かれる。そして最終章『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』へと繋がる。

さて、今回はララのパーソナリティに迫っている点に注目。
同時期に発売された『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』ほどではないが、一人の冒険家となった彼女の内面の葛藤にも切り込んでおり、前作よりもララの人物像が掘り下げられる。

【短評】
正に前作のパワーアップ版。
メインミッション以外の寄り道が充実しており、探索心を刺激するトゥーム(大型パズル)も倍増しているので、ボリューム満点。
ただ、基本的には前作と同じプレイ内容に終始するので、強い既視感も覚えるが。

▼ストーリー▼

Good

  • 楽しいアクション
  • ボリューム満点

Bad

  • 前作と同じ
  • 全体的に広く浅い
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基本的には前作の”拡張版”

前作とほぼ同じゲームプレイ

今作は貪欲に「コンテンツ量を増やす」ことに努めた続編。

  • ミニゲーム「トゥーム」は5個→9個に増加
  • 新たに9個のサイドミッションが登場
  • 既存のチャレンジも増加

となっており、ボリュームは満点。
それに加えてロケーションや戦闘のバリエーションも増えている。

また、今作もカジュアル層を意識した作風なのでキャンペーンはほぼノンストレスで遊べ、ジェットコースター級の演出は迫力満点で毎回興奮させられる。

さらにプレイ時間の大部分を占めるシューティングも相変わらず面白く、響き渡る銃声やHit感が実に心地良く、ララを上手く操作して立ち回るストイックさも健在だ。

ただ、目新しいものはない。
前作『トゥームレイダー』は、マンネリ化を打破すべく新たなトゥームレイダーを構築した意欲作になっており、書くべき新要素は盛り沢山だったのだが、今作は冒頭でも述べた通り”貪欲にコンテンツ量を増やす”ことに努めた続編なので、確実にボリュームアップされている一方で、新要素はほとんど無い。

今作はステルス要素が強め

戦闘自体は、前作よりもステルスプレイに力が入っている印象。
さすがにガチのステルスゲームと比べると緩いのだが、前作よりもステルス推しの場面が多く、様々な戦法で戦える場面が増えている。中には敵をスルーして先に進める場面もある。

全体的に物陰に隠れたり、音で誘導したり、敵の頭上をロープを伝って進めるエリアが多く、
プレイの幅は前作よりも広がっている。

唯一の進歩は「フェイシャルアニメーション」

率直に言って、前作のララの表情は”整形美人並”に硬かった。
とくにカットシーンではそれが顕著で、動いているのは目と口くらいという有様だったのだが、今作ではその点が改善され、ララは表情豊かになっており前作からの大きな進歩を感じる。

もちろん、これはララ以外のキャラクターも同じ。
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』と比べても、キャラクターの表情は違和感がなく、プレイヤーはその表情を見ただけで感情を察することが出来る。

フェイシャルアニメーションの改善はカットシーンの質を大きく底上げしている。

アンチャーテッドとの違い

このシリーズは度々アンチャーテッドと比較される。
別記事「トゥームレイダーとアンチャーテッドの違い」にも書いているように、実際は似ているようで違う作品同士になっている。詳しくは先ほどの記事を参照して欲しい。

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気になる2点

今作も易しすぎる

今作もカジュアル寄りの作風になっており、全体的に広く浅い。
これは前作のレビューにも書いている通りだ。

例えば、今作でも初期状態のララは十分戦闘能力が高い。
なので、スキルの取捨選択は無いに等しく、今作でも自分のプレイスタイルに特化した”自分だけのララ”を作り上げる必要はほぼ無いのだ。

また、クラフトは使用アイテムが余るほど手に入るので野生動物を狩る意味は薄く、銃や銃弾の使い分けも結局はプレイヤーの好みに左右されるので、こちらも広く浅い。

確かにどんなスキルを取得していても、どの銃を選んでいてもクリアできるカジュアルさは良いのだが、その一方で”物足りさな”を覚えるのも事実だ。

プレイ内容とストーリーの乖離(かいり)

今作でもララは危険な目に遭うのだが、全くそんな風には見えない件。
ララが余りにも強いので、どれだけ敵の大群に襲われようが、不死の軍団に襲われようが、「余裕、余裕」と感じてしまい、ストーリーとゲームプレイのギャップに違和感を覚えることが少なくない。

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総評、隅々まで続編

前作同様、今作も質の高いアクションゲームに仕上がっている。
冒険の数々は前作と同じトーンで展開され、プレイ感覚も非常に似通っているので、前作ファンはほぼ間違いなく楽しめるはずだ。

さらにシングルプレイDLC「バーバ・ヤーガ: 魔女の住み処」では、本編とは異なる切る口のミッションも楽しめる。

ただ、その一方でリブート2作目にして強い既視感を覚えるのも事実である。