【評価/感想】ライズ オブ ザ トゥームレイダー【批評/レビュー】

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伝説の冒険家が帰って来た。

前作『Tomb Raider(2012)』では、動物に矢を射ることさえ躊躇し、初めて銃で人を倒した時には酷く動揺していたものの、最終的には数百人単位の敵を殺傷した彼女がパワーアップして帰って来た。

今回は舞台を極寒のロシアに移し、「預言者の源」と呼ばれる秘宝を追い求める。

さらに物語ではLaraのアイデンティティにも迫り、前作で一人の冒険家となった彼女の内面の葛藤にも切り込んでいく。

▼ストーリー▼

探検家─ それは真理を探す者

「ドラゴントライアングル」を巡る冒険で仲間を失い、悲嘆に暮れる日々を過ごしていたララ。

探検家としての自信と目的を失いかけていたララは、同じく探検家であった亡き父「クロフト卿」が志半ばで手放した研究「失われた都市」の事をふと思い出す。

それはララが「ドラゴントライアングル」で経験した出来事と奇妙に合致する内容だった。 

そこでララは一念発起し、亡き父の遺した情報を元に、新たな旅へと出発する。

シリアで手がかりを得たララは、「不死の秘密」が隠されているという極寒の地、シベリアへと向かう。

目的地は幻の都「キーテジ」だ。

実在するともしれぬ伝説の地を目指すララの行く手には、「不死の秘密」を手にし、人類の未来を操ろうとたくらむ組織「トリニティ」の姿があった…

 神話上の物語と思われていた「キーテジ」と「不死の秘密」を追い求める壮大な冒険が今始まる。

公式サイト

Good

  • 楽しいアクション
  • ボリューム満点

Bad

  • 前作と同じ
  • 全体的に広く浅い

基本的には前作の”拡張版”

前作とほぼ同じゲームプレイ

今作のレビューを書くと=前作のレビューになる。

というのも前作は、マンネリ化を打破すべく新たなTomb Raderを構築した意欲作で、書くべき新要素は盛り沢山だったわけだが、今作は貪欲に「コンテンツ量を増やす」ことに努めた続編であり、確実にボリュームアップされている一方で、新要素はほとんど無いからだ。

まず、コンテンツ量に焦点を絞ると今作では…

  • ミニゲーム「トゥーム」は5個→9個に増加
  • 新たに9個のサイドミッションが登場
  • 既存のチャレンジも増加

となっておりボリュームは満点で、ロケーションや戦闘のバリエーションも増えている。

一方、ゲームプレイ面は前作と同じペースで進行し、今作もカジュアル向けなのでキャンペーンはほぼノンストレスで遊べ、ジェットコースター級の迫力満点の演出には毎回興奮させられる。

また、プレイ時間の大部分を占めるシューティングも相変わらず面白く、響き渡る銃声やHit感が実に心地良く、Laraを上手く操作して立ち回るストイックさも健在。

ただ、目新しいものはない。

唯一の進歩は「フェイシャルアニメーション」

率直に言って、前作のLaraの表情は”整形美人並”に硬かった。

とくにカットシーンではそれが顕著で、動いているのは目と口くらいという有様だったのだが、今作では非常に表情豊かになっており、前作からの大きな進歩を感じる。

もちろん、これはLara以外のキャラクターも同しで、プレイヤーはその表情を見ただけで感情を察することが出来る。これはカットシーンの見応えにも大きく貢献している。

今作も”易しすぎる”

前作のレビューにも書いているが、全体的にカジュアル層を狙い撃ちした内容のため、どの要素も広く浅い。

初期状態のLaraでも十分戦闘能力が高く、それゆえスキルの取捨選択は無いに等しく、スキルの自由度も低いので、今作でも自分のプレイスタイルに特化した、自分だけのLaraを作り上げることは出来ない。

また、クラフトで使用するアイテムがボックス等から余るほど手に入るため、野生動物を狩る意味も薄く、銃や銃弾の使い分けも結局はプレイヤーの好みに左右される。

確かに、どんなスキルを取得していても、どの銃を選んでいてもクリアできるカジュアルさも良いのだが、一方で”物足りさな”を覚えるのも事実。

総評、隅々まで続編

前作同様、今作も質の高いアクションゲームに仕上がっている。

今回の冒険の数々は、前作と同じトーンで展開され、プレイ感覚も非常に似通っているので、前作ファンは戸惑うことなく今作をプレイできる。

その一方で、リブート2作目の時点で限界が見えつつあり、すでにマンネリ感を覚えるのも事実。

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