原題 | Blood and Wine |
対応機種 | PC,PS4,Xbox One |
プレイ/クリア時間 | 20時間~ |
紹介
どんなゲーム?
『ウィッチャー3 ワイルドハント』向けの大型DLC。
一つ前のDLC「無情なる心」とは違い、今回は『ウィッチャー2 王の暗殺者』相当のコンテンツが収録された拡張パック的な中身になっている。
なお、このDLCで本編から続く一連のストーリーにケリが付く。
血塗られた美酒のストーリー
人里離れた、戦いとは無縁の土地トゥサンを訪れたゲラルト。
そこで王国を脅かす怪物に隠された恐ろしい秘密が明らかになる。八方塞がりになる中、謎を解き、夜にうごめく悪から生き延びることができるのはウィッチャーだけだ。引用元 – 公式サイトより
評価/新コンテンツが多数追加
【Pros】新マップは”美しい”トゥサン
【トゥサン】は噂通り美しかった。
城下町は中世ヨーロッパ風の街並みが印象的で、城下町の外にはぶどう畑が、その周りには青々とした森が広がり、本編『ウィッチャー3 ワイルドハント』での噂通り、【トゥサン】は美しい土地だった。
美しい【トゥサン】に隠された闇
確かに【トゥサン】は美しい土地なのだけれど、知れば知るほどその土地を蝕む闇が見えてくる。
城下町から一步でも外に出れば盗賊や凶暴なモンスターを目にするし、王国内部では憎しみと裏切りが蔓延している。
要するに【トゥサン】の美しさは見かけだけのもの。
これはストーリーにも反映されており、ゆえに今回は”白黒付けられない歯がゆさだけが残る展開”が特に印象的で、どのクエストも全員が納得できる結末は用意されていない。
…
今回は美しい【トゥサン】と、それとは正反対の現実との対比が面白く、それを反映したストーリーも本編以上に様々な視点を与えてくれる。
【Pros】DLCの枠を超えたボリューム
▼主な追加要素▼
- 30時間分のコンテンツ
- 新たなモンスター
約20ドルという価格に対して十分すぎる内容。
本編をベースにしながらも、数多くのコンテンツを追加している。
「アサシンクリード」的な「敵の拠点制圧」や、過去作にも登場したモンスターの再登場など、準新作並に新たなコンテンツが追加されている。
また、今回のDLCに合わせてインターフェイスや操作性を改善するアップデートも配信されており、本編『ウィッチャー3 ワイルドハント』の完成度も増している。
総評
太っ腹かつハイクオリティな拡張パック。
20~30時間分のコンテンツと、1作目『ウィッチャー(1)』から遊び続けるファンに向けた小ネタ満載のパッケージになっており、『ウィッチャー3 ワイルドハント』の完結編に相応しい一作である。