原題 | Crysis Warhead |
対応機種 | PC |
プレイ時間 | 5時間~ |
『Crysis Warhead』は、『Crysis』の翌年に発売されたスピンオフ。
基本的には『Crysis』のゲームシステムなどを流用したゲームプレイと、「ノーマッドの活躍の裏でサイコは何をしていたのか?」を描くストーリーが特徴になっている。
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評価
もう一つのクライシス体験

今作は『Crysis』のスピンオフ。
ぱっと見は『Crysis』の主人公違い(ノーマッド=>サイコ)にしか見えないのだけれど、実際に遊んでみると、『Crysis』とはまた作風が異なり、続けて遊んでもそれなりに新鮮さを感じさせる。
例えば、ゲーム自体がかなり直線的になっている。
最初のマップこそ『Crysis』を彷彿させるオープンなマップだが、それ以降は(他の直線的なFPSよりは開放的ではあるものの)マップの広がりがあまりなく、一本道をただ突き進んでいくことになる。
薄暗い洞窟を進んでいくものだったり、暴走列車に乗って進んでいくものだったりなど。
こうした作風の転換は─
- オープンなマップを自由に進んでいく
- 周囲の環境を活かし、攻略していく
と言った『Crysis』の良さを捨てるものだが、一方で、直線的なマップだからこそ、(プレイヤーがどのタイミングで、どこに行くかが分かるので)的確に演出を放り込めるという利点もあり、『Crysis』では弱かったアトラクション的な側面が強化されている。
モービルに乗り込んで敵を追跡したり、先ほども挙げた暴走列車に飛び乗って敵と戦ったりなど、アクション映画さながらのシークエンスがそこそこ用意されていて、迫力満点のアクションが楽しめる。
加えて、直線的なマップなので『Crysis』のような”悪く言えば”だらだらとした移動時間がほぼなく、これによって、“常にアクションのど真ん中にプレイヤーがいる”という状況が生まれており、アクションゲームとして非常に密度が高くなっている。
ちなみに、エイリアン戦も『Crysis』同等か、それよりはマシになっている。
作風の転換によって失ったものもあるが、同時に得たものもあり、本編の後に遊ぶスピンオフとしては、これくらいの違いがあれば、続けて遊んでもその変化を楽しめる。

あと、全体的に難易度が低くなっているという違いも。
敵(人間)からの被ダメージが少なくなったことで、大勢の敵相手に大暴れできるバランスとなり、「サイコ」というあだ名に負けないくらいの暴れっぷりを堪能できる。強い重火器もよく落ちているし、弾薬も山ほど手に入るので、暴れないのはゲームに対して失礼というもの。
欲を言えばもっと本編との絡みがあれば

一応、『Crysis』の裏側の出来事を描くストーリーではあるが、本編との絡みがあまり無く、ここは少し残念だった。
個人的には、同じ時間軸の別のストーリーではなく、本編との繋がりを重視したクロスオーバー的なストーリーが見たかった。
バグの話
「おま環」の可能性もあるが、遊んでいると画面が暗転することが多々あった。
イメージとしてはゆっくり瞬きするような感じで、主に銃撃戦時に起きてしまって難儀した。
総評
今作は、本編である『Crysis』をコンパクトにまとめ上げた良いスピンオフ。
演出重視のミッションは良い意味で本編との違いとなり、ノーマッドとは対照的なサイコのキャラクターと、暴れまくることを推奨するゲームデザインも見事にマッチしていた。
今作は”Crysis 三部作”に含まれていないこともあり、ストーリー上の重要度はあまり高くないかも知れないが、『Crysis』を気に入ったのなら、遊んでガッカリさせられることはないはず。
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