【評価・感想】『レッド・デッド・リデンプション(1)』レビュー

5.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
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原題Red Dead Redemption
対応機種Xbox(互換),PlayStation
プレイ時間18時間~
ストーリー連邦政府に妻子を人質に取られ、かつての仲間を捕える任務を与えられた元義賊のジョン・マーストン。
ジョンは、育ての親でもあったダッチ・ファン・デル・リンデ、元仲間のビル・ウィリアムソンやハビエル・エスクエラを捕えるべく、文明化が進むアメリカ西部のニュー・オースティン、そして、革命に揺れるメキシコをたった一人で駆け抜けていく。

今作は、「グランド・セフト・オート」シリーズでお馴染みの「Rockstar Games」が送る、西部劇をテーマにしたオープンワールドゲーム。

前作『レッド・デッド・リボルバー』との直接的な繋がりはないが、続編『レッド・デッド・リデンプション2』との繋がりは濃く、今作は”2の後を描く”作品になっている。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに260本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

グランド・セフト・オートとの違い

今作は「Rockstar San Diego」開発ではあるが、やはり「Rockstar Noth」開発の「グランド・セフト・オート」の影響を強く感じさせる。

ステージクリア型のアクションゲームだった前作『レッド・デッド・リボルバー』とは異なり、今作の方は、今作の約2年前に発売された『グランド・セフト・オート4』と同じオープンワールドゲームになり、ゲームシステムやゲーム進行なども、「グランド・セフト・オート」のスタイルを踏襲している。

  • 広大なオープンワールド
  • ミッションを遊ぶも、遊ばないも自由
  • メインミッションなどは好きな順番で遊べる など

もはや、”西部劇版グランド・セフト・オート”と言っても差し支えない。

次にアクションゲームとしては、『グランド・セフト・オート5』に近い。

  • GTA5に近いモダンな操作方法
  • カバーシステムを採用したTPS

今作は操作方法やゲームシステムなどがある程度・・・・確立された頃のゲームなので、2010年発売にもかかわらず、今のゲームと同じ感覚で遊べる。なので、2021年以降に初めて遊ぶ人でも、すんなりゲームに馴染めるはず。

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オープンワールドとストーリー

今作の特徴は、主人公の評判が「名誉」として可視化されるところ。

「グランド・セフト・オート」は、手配度さえリセットできれば、すべて無かったことになるので、後先考えずに大暴れできたが、今作でそれをやると「名誉」が地に落ち、悪名高い無法者となってしまう。

逆に、無法者に襲われた一般人を助けたり、頼み事を叶えてあげたりすると、「名誉」は上昇してゆき、見ず知らずの人が便宜を図ってくれたり、好意的に接してくれたりする。

名誉が上がる主人公の善行が知れ渡り、一般人が便宜を図ってくれる
名誉が下がる主人公の蛮行が知れ渡り、保安官に追われる

確かに、この時代の西部は、まだまだ悪事に手を染めた方が効率的に稼げるし、“正直者が馬鹿を見る”ことも珍しくないが、善人でいようとすることは決して損ではないのだ。

「名誉」のおかげで、私は無法者プレイへと偏りすぎることなく、むしろ、かなり善良な人間として最後まで遊んだ。

そして、私が善良でいたことで、ストーリーでの主人公と、私が操作する主人公に一貫性が生まれ、それはジョン・マーストンというキャラクターに説得力を与えた。

  • ストーリーでは実直さもある主人公が、実際のプレイでは好き勝手しているという矛盾がなかった

「名誉」を意識して遊んでいたら、気がつくと、私は”ストーリーに沿った”ジョン・マーストンを演じており、”私が行った”オープンワールドでの小さな選択の数々が、主人公の人物像の裏付けとなっていた。

今作は、一つの物差しとして「名誉」を用意し、それを基準に判断させることで、オープンワールドでのプレイヤーの行動と、ストーリーでの主人公の言動を出来るだけ一致させようとしており、それによる主人公やストーリーへの没入は、今作だけのものだ。

  • オープンワールドでの経験をストーリーを物語る道具として使う

前述した通り、”西部劇版グランド・セフト・オート”の一面はあるが、ストーリーとオープンワールドの関係性は全く異なり、「名誉」が、このゲームをただの”グラセフのコピー”ではなく、『レッド・デッド・リデンプション』という一つのゲームにしている。

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生きたオープンワールド、ゲーム世界

猫パンチ

発売当時は、野生動物が大自然を駆け回るオープンワールドゲームはまだ少なく、今作のように、ちゃんと生態系が存在し、喰う喰われるの過酷な生存競争が垣間見えること自体が驚きだった。

深い雪山の中で、グリズリーと遭遇した際の”恐怖”は今でも忘れられない。

また、生活感溢れる人々の様子や町の存在も驚きだった。

人々には一日のスケジュールが割り当てられ、それに沿って日常を送っている。武器屋の店主は開店前に店先でタバコをふかし、肉屋のおっさんは、年季の入った台で鶏を捌いているなど、それぞれが淡々と一日を過ごしている。

町も、夜になると静まり返り、聞こえてくるのは酒場で演奏されているピアノの音と、誰かの叫び声くらいになり、昼と夜で雰囲気が大きく変わる。

「グランド・セフト・オート」と比べると、未開拓ゆえに人の数は少なく、町も小さいが、だからこそ、ミクロの作り込みには力が入っており、ここは今遊んでも十分通用するレベルだと思う。

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欠点は、強いて言えば操作性

左上「7AMから10PMの間に出直せ。」

まず、アクション時の操作性にやや難がある。

これは『グランド・セフト・オート4』以降の「Rockstar Games」作品に共通することだが、リアル寄りの主人公の挙動と、俊敏な動きが求められるアクションゲームとの相性があまり良くない。

プレイに支障をきたすほどではないが、主人公を素早く動かしたい時や、狭い場所で動かしている時などは、もっさりした動きに若干のストレスを覚えることがある。

あと、ミッションの時間指定も面倒くさく感じた。

ミッションによっては「午前7時以降に来い」と時間指定されるのだが、これは実際にそのミッションの開始地点まで行かないと分からず、来た結果、また隠れ家に戻って時間を調整しないといけない時が何度かあった。

  • アクション時の操作性
  • ミッションの時間指定

この二点は、強いて言えば遊んでいて気になった。

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総評

西部劇ゲーム、オープンワールドゲームの傑作。

作り込まれたオープンワールドと、そのオープンワールドでの体験を活かすストーリー、そして、堅実なゲームプレイに支えられた血なまぐさいガンファイトなどは素晴らしく、実質的な一作目にして、「Rockstar Games」の新たな傑作が誕生した。

発売から10年以上経過した今でも、全く色褪せておらず、おそらく、10年後も20年後も、このジャンルの名作として語り継がれるであろう一作だ。

初版:2018年10月6日 1:17 AM

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