西部劇ゲームの決定版【評価/感想】レッド・デッド・リデンプション(1)【批評/レビュー】

オープンワールドゲーム
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原題Red Dead Redemption
発売日2010年5月18日
対応機種PS3/Xbox 360/Xbox One(互換)

グランド・セフト・オートで知られるRockstar Gamesが送る西部劇ゲーム。

『レッド・デッド・リデンプション2』レビュー

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評価できる3点

プレイヤーの選択に反応する世界

グランド・セフト・オートとは大きく異なる点。
今作『レッド・デッド・リデンプション』では、主人公ジョン・マーストンの”行い”が、「名誉」度として反映され、それに合わせてNPCの反応が変化する。

例えば『グランド・セフト・オート4』では、”大虐殺”を引き起こしても星(手配度)さえリセットできれば元の平穏な生活に戻れるが、今作の場合は「名誉」が地に落ちることになる。

名誉が上がる主人公の善行が知れ渡り、市民が便宜を図ってくれる
名誉が下がる主人公の蛮行が知れ渡り、保安官に追われる

個々の選択がその後の結果に繋がる。
星をリセットして終わりのグランド・セフト・オートよりも、ゲーム内での身の振り方を考えさせる要素になっており、“全ての行動がゲーム世界に影響を与える”事実が、よりゲーム世界に現実味を持たせてくれる。

なお、この時代の「西部」はまだまだ悪事に手を染めた方が効率的に稼げる。
“正直者が馬鹿を見る”ことは珍しくないが、だからこそ「名誉」の存在は大きい。善人で居ることが決して損ではなく、長期的に見ればメリットのある生き方だと感じさせてくれるので、無法者プレイへと偏りすぎることがないのだ。

RDRの2年前に発売された一作

『グランド・セフト・オート4』レビュー

ただ、自由度は

主人公ジョン・マーストンは元義賊。
少なくとも、メインストーリーでは一貫して”善人”なので、非道な無法者プレイでの違和感は大きい。※殺る時は殺る冷酷な男ではあるが。

ダイナミックな世界

今作のゲーム世界は、プレイヤー抜きでも動き続ける。
グランド・セフト・オート4』では、プレイヤーのアクションに対してゲーム世界が反応する。その点、今作ではプレイヤーとゲーム世界がお互いに反応し合う関係にあり、より世界はダイナミックに感じる。

具体的には、冒険の途中で出会うNPC。
野生動物を追い、追われる開拓民、執行官に追われる無法者や馬泥棒に遭った可哀想な労働者がランダムに登場し、時にはプレイヤーに何らかのアクションを求める。

そしてNPC側からの懇願を無視しても問題ない。
彼ら自身が自分の手で対処することもあるし、そうならないこともあるが、結局はどんな選択をしてもゲーム世界は進み続けるのだ。

この”プレイヤー抜きでも動き続けるゲーム世界”は今作の特徴であり、グランド・セフト・オートと比較した際に感じる大きな違いである。

生命に溢れるオープンワールド

当時はRockstar Games史上”もっとも生命に溢れるオープンワールドだった。
広大なゲーム世界では荒野を走り抜けるシカや、それを狙うコヨーテの集団を見ることができ、独自の生態系を築いている。深い雪山の中で獰猛なグリズリーと遭遇した際の”恐怖”は今でも忘れられない。

もともと、Rockstar Gamesは”リアルな世界”を作り上げることに定評のあるデベロッパーだが、今作では「野生動物」という武器を手に入れたことで、これまで以上に血の通ったゲーム世界を作り上げることに成功している。

生々しいガンファイト

グランド・セフト・オート4』から大幅に改善されている。
具体的には今作もカバーシューターではあるが、よりキャラクターを柔軟に動かせるようになっており、操作面ではモタモタ感が解消されている。また、ホール型の武器選択画面の導入や肩越し視点の左右の入れ替えの実装など、当時のトレンドも積極的に取り入れている。

さらに、モーションの改善とゴア表現の強化によって銃撃戦はより生々しく。
今作の敵は撃たれた部位によって異なる反応を見せ、足を撃ち抜いて動きを封じることも出来る。そして頭部を撃ち抜かれた敵は見事な”花”を咲かせる。

今作の銃撃戦は、操作面の改善やリアクションとゴア表現の強化により、ガンファイトの爽快感と生々しさを存分に味わえる内容になっている。

早打ち

西部劇と言えば”早打ち”。
今作では【デッドアイ】と名付けられた特殊能力が用意されており、誰でもクールなガンマンを演じられる。

まず、【デッドアイ】とは言わばスローモーション能力。
それを発動すると”ゲーム世界はスローモーション”になり、プレイヤーはその間に狙いたい部位やオブジェクトにタグを付ける。そして、ゲーム世界の時間が戻った瞬間に主人公は自動的かつ瞬時にそれらタグを撃ち抜いていく。

西部劇のお約束を上手くゲームに輸入している。
複数の敵を目にも留まらぬ早さで、一発も外すことなく撃ち抜くのは爽快であり、西部劇に登場する往年のガンマンの気分を存分に味わわせてくれる。

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欠点

“強いて言えば”ミッションの多様性に乏しい。
基本的に「大規模な戦闘」「護衛/護送」「機関銃無双」の繰り返しになっており、中盤以降はやや飽きを感じる。

ただ、これらは西部劇のお決まり。
なので、ある意味では忠実な西部劇のゲーム化とも言えるのだが、実際にゲームとしてプレイすると代わり映えしない印象を受けるのだ。

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総評

未だに色褪せないオープンワールドゲームの傑作。
生命に溢れるオープンワールドと、血なまぐさいガンファイト。そして魅力的な主人公と脇を固める奇人変人たち。さらに往年の西部劇へのリスペクトと引用も忘れないストーリーと演出は最大の魅力。

『レッド・デッド・リデンプション』は、常に”ジャンルの常識を覆す作品を世に送り出す”Rockstar Gamesのラベルに相応しい一作であり、同社の新たな看板タイトルの誕生である。

『レッド・デッド・リデンプション2』レビュー