原題 | Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands Narco Road |
対応機種 | PC,PS4,Xbox One |
プレイ/クリア時間 | 8時間~ |
👍Good
- 良い意味でバカっぽいストーリー
- 個性的なボス
👎Bad
- 全体的に雑でチープ
紹介
どんなゲーム?
『ゴーストリコン ワイルドランズ』向けに配信されている拡張パック。
▼ナルコロードの主な特徴▼
- 舞台はボリビアの一部
- 新たなストーリー
- 個性的なボスたち
- 乗り物をメインに据えた作風
ちなみに「ナルコロード」は独立したDLCになっているので、新しくキャラクターを作成した上でプレイする。
※開始時点でほとんどのスキルがアンロックされている
ソロプレイは単独潜入
本編とは異なり、ソロプレイは仲間(AI)無し。

ナルコロードのストーリー
“ゴースト”たちはサンタ・ブランカを影で操るエル・インビシブレと名乗る男の行方を追う。
評価
【Pros】本編の欠点にメスを入れる
▼主な改善点▼
- Sync Shot無双の解消
- 反復的な作業の減少
「ナルコロード」のソロプレイは仲間(AI)無しの単独潜入。
なので、今回は安全地帯から【Sync Shot】のみで攻略していくことはできず、プレイヤー自身が敵陣に潜入し、任務を遂行していく。
ざっくり言えば『ゴーストリコン ワイルドランズ』風味の「スプリンターセル」や「ファークライ」に近く、ステルスゲームっぽくなっている。
次にメインミッションが簡略化されたことで反復的な作業が減少。
本編「ワイルドランズ」では、中ボスの所在が判明するまでに反復的な作業を消化する必要があったが、今回はそんな手間なく中ボスの情報がボウマンより伝えられる。
依然として粗粗しいゲームではあるが、一応はユーザーのフィードバックを反映していることが分かる。
一人だけど難しくはない
【ドローン】や【サンタ・ブランカ(=反乱軍)】のサポートが使えるので、単独潜入だからと言って詰むことはないはず。

【Cons(欠点)】全体的にチープ

本編と同じく各地域の中ボスを倒していく。
- 本編のアセットを再利用
- 本編と同じミッションも登場
臆面もなく、使えるものは再利用しまくっている。
「ナルコロード」のマップは”「ワイルドランズ」のマップの一部を切り取ったもの”だし、ミッションの舞台も「ワイルドランズ」にも登場した場所だし、そもそも一部のミッションは「ワイルドランズ」のものをそのまま流用しているし。
新しいコンテンツと言えば「グランド・セフト・オート」的なスタントと、プロペラ機に乗って「コカの葉」に薬品を散布するミニゲームくらい。
あと、上でも書いたように「ナルコロード」は別データでプレイするのだが、開始時点でスキルの大半がアンロックされた状態なので、主人公を育成する部分も抜け落ちている。
プレイ時間の水増し
各中ボスの最後ミッションをアンロックするためには、サイドミッションを消化して支持者を一定数集めないといけない。
正直、特に面白くないサイドミッションを無理やりプレイさせられるのは苦痛だし、明らかにプレイ時間の水増しなので、プレイのモチベーションも下がる。
私としては薄い5時間よりも、濃い3時間の方が良い。
【Cons(欠点)】相変わらず、ミッションの質は低い
「ユニダットのヘリから情報を集めろ」と言われて基地に接近したものの、実は飛び立つヘリを追跡するミッションになっており、乗り物を求めて右往左往している間にミッションに失敗したり、護衛対象が急に銃撃されて死亡したりする。
時には独特なハンドリング+キツイ時間制限の二重苦に苦しめられることもある。
乗り物メインだが、それが面白くない
結局、ヘリ移動が安全確実。
「検問所」のせいで車やバイクが気持ちよく運転できないし、注意を引くのでニトロでブッ飛ばすこともできない。
また、「ワイルドランズ」同様に車の耐久性が低い。
「ナルコロード」は乗り物メインだが、全くそれが活かせていない。
総評
全体的に雑な作りをしたDLC。
良い意味でバカっぽいストーリーや主人公の新たな一面が垣間見える点は面白いが、ゲーム自体は本編のアセットを再利用したリサイクル品になっており、かつゲーム自体の質も低い。
正直、本編に無料で追加されたコラボ・ミッションの方が数倍面白い。
関連記事>>>ゴーストリコン ワイルドランズ レビュー