【評価・感想】『ヘイロー ザ・マスターチーフ・コレクション(TMCC)』レビュー

5.0
ゲームレビュー
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この記事は約13分で読めます。
対応機種PC,Xbox,Xbox クラウドゲーミング
プレイ時間50時間~(キャンペーンのみ)

『Halo: The Master Chief Collection(Halo: TMCC)』は、『Halo 4』までのシリーズ作品のリマスター版を一つにまとめたパッケージになる。これ一つで、シリーズはほぼ網羅できる。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに260本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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The Master Chief Collectionとは

Haloシリーズのほぼ全てを網羅

収録作品

▼メインシリーズ

  • Halo: Combat Evolved Anniversary
  • Halo 2 Anniversary
  • Halo 3
  • Halo 4

▼スピンオフ

  • Halo 3: ODST
  • Halo Reach

「Halo: TMCC」には、上の6作品のリマスター版が収録されている。

Haloシリーズは、(RTSやモバイル版を除くと)Halo Infinite』まで計8作品存在するが、「Halo: TMCC」ではそのうちの6作品までカバーする。

なので、「とりあえず、これを遊んでおけば良い」と言えるパッケージになっている。

FPSとしての特徴

「Halo」に登場する敵はかなり硬い。

私は「コール オブ デューティ」などの対人戦のFPSをよく遊ぶが、それからこのゲームに入ると、敵が硬くて「なかなか倒せないぞ…」と思うはず。

「Halo」の戦闘では─

  • 弱点を狙って攻撃する
  • 敵のシールドをゴリゴリ剥がす
  • 銃を頻繁に交換して、敵に対処する

と言ったことが重要で、FPSとしては割りと独特な作風になっている。

なので、他のFPSの常識は捨て、先入観なしで遊ぶことをお勧めする。

PC版でHaloを遊ぶ場合の注意点

2021年現在、”The Master Chief Collection”と『Halo Infinite』の間に入るHalo 5: Guardians』はXbox独占になっており、PC(Windows)では遊べない。

PCゲーマーは、(Xbox本体を買わないのであれば)Xboxのクラウドゲーミングサービスで遊ばないといけない。テストプレイしたところ、高速のネット回線さえあれば、クラウドゲーミングでも特に不満なく遊べたが。

一応、Haloは過去作を遊んでいることを前提にしたストーリーなので、出来れば一個ずつ遊びたい。

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The Master Chief Collection 収録作品

Halo: Combat Evolved Anniversary

プレイ時間8時間~
ストーリー“コヴナント”と呼ばれる地球外生命体が人類の脅威となる。特殊装備を身に着けた兵士である”マスター・チーフ”は、人工知能”コルタナ”と共に、人類の生き残りをかけた戦いに挑む。

『Halo: Combat Evolved』は、シリーズの基礎を作り上げた作品。

  • ゲームパッドに最適化された操作性
  • シューティングの手触り
  • バラエティに富んだミッション
  • 壮大なSFストーリー etc

と言った”後のシリーズ作品にも引き継がれる”様々な要素を生み出した。

確かに相応に時代を感じさせる部分はあるが、それでも堅実なシューティングや重厚なHalo世界などは、時代を経ても本作の面白さとなっており、それらの要素を、一つのゲームとして楽しめるのが、Haloの魅力であり、本作の魅力だ。

関連記事>>>【評価・感想】『Halo: Combat Evolved Anniversary(The Master Chief Collection)』レビュー

Halo 1~3は三部作

『Halo: Combat Evolved Anniversary』から『Halo 3』までは、一つの大きなストーリーを描く三部作になっている。

三部作を通して、「Halo」と呼ばれる(自主規制)を巡る、人類とコヴナントの死闘を描き、プレイヤーはマスターチーフとして、人類の存亡を賭けた、宇宙規模の決戦に身を投じる。

Halo 2: Anniversary

プレイ時間10時間~
ストーリーコヴナントの指導者の一人”悔恨の預言者”は、信じる者は救済されるという「大いなる旅立ち」を実現すべく、「ヘイロー」の起動を試みる。しかし、「ヘイロー」は、「フラッド」と呼ばれる寄生生物を抹殺するための装置であり、”フラッドの寄生先である知的生命体を絶滅させることで、フラッドも根絶やしにする”という危険な兵器だった。マスターチーフたちは、「大いなる旅立ち」を阻止すべく、またしてもコヴナントとの戦いに身を投じる。

『Halo 2: Anniversary』は、前作の約4年後に発売された続編。

基本的には前作をベースにしたゲームだが、ストーリー面が大幅に強化された。

今作では、人類の敵であるコブナント側の主人公が登場したことで、彼らのストーリーも取り込み、宇宙規模の戦争を描くスケールの大きさが”より”体感できるようになった。

また、高品質なムービーもたくさん用意されており、ストーリーや世界観への説得力がより増し、良質なSF映画を観ているような体験も新たに生まれている。

もちろんゲームプレイ面も、一部改善されています

  • 銃を両手持ちできる(Halo 2~3)
  • 味方AIが強化された

今作の特徴は、Halo世界の拡大とゲームプレイの強化にある

ベースは前作だが、ストーリーも含めたHalo世界は前作以上に広がりを見せ、シューティングの面白さも底上げされているなど、Haloとしては順当な続編になっている。

関連記事>>>【評価・感想】『Halo 2 Anniversary(The Master Chief Collection)』レビュー

Halo 1と2の注意点

一作目も含めて、古いFPSをリマスターしたものなので、まだまだ洗練されていない。

ともに終盤のステージはコピペ感があり、ナビゲーションもあまり良くなく、今風のグラフィックとは対照的に、ゲーム自体はそれなりに時代を感じさせるところがある。

今から一作目や二作目を遊ぶ上で、おそらくこの辺りがもっともネックになると思う。

Halo 3

プレイ時間8時間~
ストーリーコヴナントの指導者である”悔恨の預言者”による「大いなる旅立ち」が最終局面を迎える。指導者は「ヘイロー」を起動し、「大いなる旅立ち」を実現しようとするが、それは人類を含む知的生命体の絶滅を意味していた。マスターチーフたちは、預言者に反旗を翻した一部のコヴナントたちとも協力しながら、全てを終わらせる最終決戦に挑む。

『Halo 3』は、前作の約3年後に発売された続編にして、初期三部作の完結編。

やることは過去作とほぼ同じというのはあるが、Haloのストーリーや演出を楽しむFPSとしては、これまででもっとも遊びやすいと感じる仕上がり。

  • 敵の強さや配置が見直された
    =>難しくて詰まることが減った
  • 終盤のエリアのコピペもほぼなくなった

過去作において、ストーリーや演出を楽しむ邪魔をしていた欠点が修正され、キャンペーンを通してストーリーを体験する部分が、これまでよりも洗練されたものになっている。

三部作の締めとなった今作は、一作目や二作目の特徴を受け継ぎながらも、これまでの欠点をきっちり修正した続編になっており、素直にストーリーを含めたHalo世界を楽しむことができる点が、ゲームとしての良さだ。

関連記事>>>【評価・感想】『Halo 3(The Master Chief Collection)』レビュー

Halo 3: ODST

プレイ時間6時間~
ストーリーコヴナントが地球に侵攻し、アフリカのニューモンバサを攻撃する中、現地の戦力をバックアップするために「ODST」が派遣された。しかし、部隊は”悔恨の預言者”が乗る戦艦が地球から移動するために行った「スリップスペース」に巻き込まれてしまい、散り散りになってしまう。隊員の一人であるルーキーは、夜のニューモンバサを彷徨いながら仲間の行方を追う。

『Halo 3 ODST』は、前作の約2年後に発売されたスピンオフ(3の後に発売された作品だが、時系列では2辺り)。

まず、今作ではオープンワールドが導入された。

これまでとは違い、コヴナントの手に堕ちた「ニューモンバサ」をたった一人で探索し、そこで散り散りになった仲間の痕跡を見つけることで、彼らのミッションが始まる。

このオープンワールドの探索は、Haloとしては新しい。

エリア内ではコヴナントが活動しているが、今作の主人公はマスターチーフほど強くないので、オープンワールドの利点を活かして、エリアを探索したり、目的地まで移動したりしないといけない。

たった一人でコヴナントと戦い、追われながら街を彷徨うサバイバルな体験は、これまでのHaloとはまた違った面白さがある。

なお、個々のミッションは”いつものHalo”。

既視感は強いが、銃撃戦からビークル戦まで勢揃いで、なおかつエリアの種類も多く、キャンペーンの完成度は過去作と比べても引けを取らない。

今作は、マスターチーフ不在のストーリーやオープンワールドの導入など、これまでと比べると、新しいものを積極的に取り入れており、そのユニークさが特徴であり、魅力になっている。

関連記事>>>【評価・感想】『Halo 3: ODST(The Master Chief Collection)』レビュー

Halo: Reach

プレイ時間8時間~
ストーリー「コヴナント」との初遭遇以降、人類はテクノロジーで勝る相手に苦戦を強いられてきた。そんな状況でも、人類は地球の存在を隠し続けてきたが、「コヴナント」がそれを見つけるのは時間の問題だった。その時が迫る中、人類は「コヴナント」の地球到達を阻止すべく、開発が進んでいた「惑星リーチ」を最終防衛ラインに設定する。主人公は、「惑星リーチ」を任せられたスパルタン部隊「ノーブル チーム」の一人、ノーブル・シックスとなり、「コヴナント」との決戦に身を投じる。

『Halo Reach』は、前作の翌年に発売されたスピンオフ(今回は一作目へと繋がる前日譚)。

まず、キャンペーンは”いつものHalo”。

一作目や二作目のスタイルを踏襲しつつ、三作目での改良を踏まえた上で、より遊びやすくなったいつものHaloと言ったところ。

今作は、Haloを生み出した“Bungie最後のHalo”ということで、キャンペーンに関しては、シリーズの集大成とも言える内容になっている。

新要素としては、「アーマーアビリティ」が追加された。

  • スプリント=>一時的にダッシュできるようになる
  • アーマーロック=>一時的に敵の攻撃を無効化できる
  • ジェットパック=>空中移動できる
  • ホログラム=>分身を出現させる
  • ドロップシールド=>周囲にバリアを張る&自動回復 など

これらを装着することで、様々な特殊能力を使うことができる。

“スプリントを使った”スピード感ある撃ち合いから、”ジェットパックを使った”立体的な撃ち合いまで、これまでのHaloとは一味違った戦闘が要所要所で楽しめる。

今作の特徴は、集大成とも言えるキャンペーンの仕上がりと、「アーマーアビリティ」を駆使した新しい戦闘、そして、シリーズファン必見のストーリーにある。

“Bungie最後のHalo”にして、シリーズを遊ぶ上で欠かすことのできない一作。

関連記事>>>【評価・感想】『Halo: Reach(The Master Chief Collection)』レビュー

Halo 4

プレイ時間8時間~
ストーリーHalo 3の最後でコールドスリープに入ったマスターチーフ。それから4年後、チーフは”コヴナントの侵入を察知した”コルタナに起こされ、襲って来た敵を蹴散らしながら施設を脱出する。その後、チーフは「レクイエム」と呼ばれる人工惑星を発見し、そこを調査する。やがて、「フォアランナー」と呼ばれる古代人の生き残りである「ダイダクト」と遭遇し、彼が目論む人類滅亡計画を知ることになる。チーフは、またしても人類を救うべく、「ダイダクト」率いる「プロメシアン」と戦っていく。

『Halo 4』は、前作の約2年後に発売された続編。

再び「マスターチーフ」が主人公となり、「プロメシアン」との新たな戦いが始まる。

まず、キャンペーンは…”いつものHalo”。

今作から開発元が「343 Industries」に変わったが、ここはHalo専門のスタジオとして設立されたということで、キャンペーンに関しては、ちゃんとHaloしている。

新生Haloの一作目ゆえに、お約束を守りすぎていると感じる瞬間もあるが、Haloのキャンペーンを構成してきた要素は一通り揃っており、新体制に移行しても、良い意味で”HaloはHaloのまま”。

ただし、プロメシアンの登場によって、戦闘はいつもと少し違う。

  • プロメシアン・ナイト
    人型の敵。銃撃の他にも、瞬間移動し、近接攻撃を仕掛けてくる。
  • プロメシアン・クローラー
    犬型の敵。すばしっこい上に、寄ってたかって銃撃してくる。
  • プロメシアン・ウォッチャー
    ドローン型の敵。浮遊しながら銃撃してくる。こちらの弾が当たるとすぐに隠れる。

初めて相手する敵なので、戦い方を新たに組み立てていく必要があり、その上で、どのタイプも戦闘力が高く、最後まで緊張感ある戦いが続く。

「プロメシアン」との戦闘では、初めてコヴナントと戦った時の面白さを思い出すはず。

一方で、ストーリー面は独自色がかなり出ている。

以前の「マスターチーフ」は寡黙だったが、今回は彼自身のキャラクター性を掘り下げるためか、ムービー以外でも喋りまくるので、これまで以上にキャラが立っている。

寡黙ゆえに、これまでは”マスターチーフにプレイヤー自身を重ね合わせる”ことができたが、今作の方は、“マスターチーフという確立されたキャラクターを操作している私”の構図に近く、なりきりゲーの色合いが濃くなっている。

また、演出面にも力が入っている。

QTEなども用いて、アクション映画的な演出を取り入れており、使い古された表現だが、プレイする映画にぐっと近づいている。

今作は、新たなストーリーの始まりと新たな敵の登場、新たなマスターチーフの誕生が特徴であり、シリーズが次の段階へと進んだHaloになっている。

関連記事>>>【評価・感想】『Halo 4(The Master Chief Collection)』レビュー

小説版の知識が必要?

新たなストーリーが始まったが、小説版の知識が必要になる場面がある。

少なくとも私は、クリア後にネット上で解説記事を読み、ようやく理解できた。

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プレイする順番

時系列順

私は、発売順に遊んでいくことをお勧めする。

時系列順であれば、先に遊ぶのは『Halo: Reach』だが、新しいゲームから古いゲームへと進んでいくと、洗練されていない部分が目に付いたりするので、私は発売順に遊んだ方が良いと思う。

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総評

「Halo: TMCC」は、Halo入門編にもってこいのパッケージ。

リマスターされ、操作方法も統一でき、おまけに日本語吹き替えなので、非常に遊びやすい。主にPCでゲームを遊ぶ者としては、”遂にPCでもHaloがちゃんと・・・・遊べるようになった”ことも嬉しい。

『Halo 4』まで遊ぼうと思うと、50時間は覚悟しないといけないが、「Halo: TMCC」がXboxクラウドゲーミングサービスにも対応した今、気になった人は、ぜひ遊んでみて欲しい。

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