【評価/感想】メトロ エクソダス【批評/レビュー】

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シューティングゲーム
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原題Metro Exodus
機種PC,PS4,Xbox One
発売日2019年2月15日
開発元4A Games(公式サイト)
カキヘイ
カキヘイ

「メトロ」シリーズの集大成。
一般的なオープンワールドゲームとは一線を画する、このシリーズ特有のシビアなゲームプレイは魅力であり、シリーズファンとの約束を果たす最終章である。

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紹介

どんなゲーム?

世紀末を舞台にしたオープンワールドゲーム

シリーズとしては『メトロ 2033』と『メトロ ラストライト』の流れをくむ続編になっているので、過去作を知っている方がより楽しめるタイプの作品。

また、「エクソダス」は─

の計2本のストーリーDLCが計画されている。

過去作との繋がりは?

今作は三部作の最終章。

シリーズの流れとしては『メトロ2033』=>『メトロ ラストライト』=>今作「エクソダス」になっているので、過去作をプレイした上で遊んだ方が絶対に良い。

なお、上記事では「メトロ」シリーズのストーリーや繋がりを解説している。

メトロ エクソダスのストーリー

主人公アルチョムは「地上の人間は核攻撃によって全滅した」と教えられて育ったが、地上で”助けを求める”微弱な電波を受信したことで彼の心が揺らぐ。

アルチョムは危険を承知で、地上の世界へと繰り出すのだった。

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評価/「メトロ」シリーズの集大成

【Pros】徹底したリアル志向

今作も、これまでの流れをくむリアル志向な作風。

これは1作目『メトロ 2033』から脈々と受け継がれる「メトロ」シリーズの”伝統”であり、今回も一人称視点の利点を最大限に活かした細やかな演出と、泥臭いゲームシステムがゲーム世界に説得力を与える。

  • 今作もゲームプレイと演出はリアル志向

特に、今作では「銃」に関する部分がよりリアル志向に。

「(幅広い)銃のカスタマイズ」をベースにした銃(やパーツ)の使い分けが重要だったり、「銃の手入れ」だったりがシューティングにおける重要な要素になっている。

(ミュータントの群れの中で弾詰まりは本当に焦る)

当然、これまでと同じく”先を見据えた”リソース管理も重要。

「今」ばかり考えてプレイしていると、それが悪い意味で後々響いてくるので、時には退散したり、ステルスプレイを積極的に取り入れるなどの工夫が必要だ。

ただし、かと言って難しすぎるということはない。

敵の「殺意」は十分に感じるバランスではあるが、一方で「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズのように”プレイヤーをガチで殺しに来る”シビアさは無い。

レッド・デッド・リデンプション2』のように、その絶妙なバランス感覚がゲーム全体をキツく縛り上げてくれる。

なぜ、「エクソダス」を難しく感じるのか?

“タイトな独自ルール”の大半を「経験」から学ばせようとする”無骨さ”が原因。

一般的な大作ゲームとは違い、今作の場合はチュートリアルを必要最低限に留めており、それ以外のことは”プレイする中で理解させる”という方法を取っている(特に半オープンワールドのチャプターでは)。

具体的には、今作では「ミュータントの群れ」に囲まれた際は戦わずに逃げた方が良いし、舗装された道路よりも獣道を進んだ方が安全だったりする。また、ひらけた場所に日中にポツンと立っていると【デーモン】の獲物にされてしまうし、夜は夜でミュータントの活動が活発化する。

今作ではこうしたルールの数々をプレイする中で学ばせようとする。

プレイヤーは失敗と成功を繰り返す中でゲームシステムへの理解を深め、”今作が用意したルールの中で生きる術を学んでいくことになるので、それを理解するまでは難しく感じる。

関連記事>>>【攻略】『メトロ エクソダス』が「難しい」と感じるプレイヤーに送るTips。

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【Pros】半オープンワールドの世界

一部のチャプターでは”半オープンワールド”な世界を自由に探索する。

それぞれのエリアのサイズ感は”一般的なオープンワールドゲームの一区画分”ではあるが、「移動の際にはマップが必須」であり、かつ徒歩での移動なので狭く感じることはない。

なお、半オープンワールドのエリアには様々な危険が潜む。

例えば、序盤に訪れる【湿地帯】では獰猛なミュータントと敵対グループが共存しており、プレイヤーはそんな二種類の敵と対峙しないといけない。

また、各エリア内には『フォールアウト4』を想起させるユニークなスポットや、隠された財宝が存在するので、探索することにちゃんと意味がある。

“お約束”が通用しないオープンワールド

「オープンワールド」さえも「メトロ」流。

今作では、頑張って敵の拠点を制圧してもそれが【ファストトラベル】地点になることはないし、【電波塔】をハックしても未見のローケーションがマップ上に表示されることもない。

さらには頭上を旋回する巨大ミュータントを苦労して討伐しても、何かご褒美が用意されていることもなく、つかの間の安息が得られるだけ。

  • オープンワールドゲームの「お決まり」は通用しない

これが非常に味わい深い。

【ファストトラベル】がないので危険な真夜中でも自分の足で移動する必要があるし、マップの情報を更新する際も、ちゃんと高台に登って双眼鏡で偵察する必要がある。

要するに、これは“主人公が旅の中で経験することはプレイヤーにも同様に経験させる”ということであり、この時の濃密なゲーム体験がプレイヤーと主人公の距離感を縮めてくれる。

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【Pros】オープンワールドとリニアの融合

今作では【リニア型ミッション】と【オープンワールド】を上手く共存させている。

【オープンワールド】内にも【リニア型ミッション】が用意されており、ここでは”濃密な演出を誇る”従来通りの1本道的なミッションが展開されるが、【オープンワールド】では”比較的”自由なゲームプレイが許される。

  • 自由な【オープンワールド】と不自由な【リニア型ミッション】が一つのマップ内に存在する

言わば、”相反する2つの要素”が一つのマップ内に存在するということになる。

オープンワールド特有の”納得感”

そもそも、“1本道的なゲーム構造とオープンワールドの融合”は「エクソダス」が初ではなく、有名所では一足先に『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』が挑戦している。

だが、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は【リニア型ミッション】と【オープンワールド】の間に「チャプター」という明確な境界線を設けたことで、それを堺に”ゲームの流れが断絶される”問題を生み出した。

  • 「アンチャーテッド」はオープンワールドとリニア型ミッションをチャプターで区切った
  • この手法はゲームの流れを断絶するデメリットを生んだ

そして、今作はそれとは別の方法でこの問題に対処している。

まず、今作の【リニア型ミッション】は「オープンワールド」を探索中に落とし穴に落下して突然スタートしたり、深部へと進む中で少しずつそれに移行して行ったりする。

これにより、「自らの足でここまで来た」というオープンワールド特有の”納得感”が生まれており、これが「リニアもオープンワールドの一部」だと思わせてくれる。

今作は”【オープンワールド】体験に裏打ちされた【リニア型ミッション】”を用意することで、もともと1本道的だったゲームに上手くオープンワールドを融合させている。

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【Pros】より”何をした”かが重要

今作でも、主人公はロード画面以外では一言も話さない。
なので、今回もこれまでと同じく「何を言ったかではなく、何をしたか」が大きな意味を持つのだが、今作はより”何をしたか”が問われる場面が多い。

例えば【オープンワールド】で遭遇する小さなイベントでの判断─子供のために「テディー・ベア」を回収する/しない、捕らわれていた「狂信者」を解放する/しないなど─は、全て”プレイヤーの行い”としてゲーム世界に反映される

  • 小さな判断の数々が”プレイヤーの選択”としてゲーム世界に反映される

そして、それはこれまでと同じくエンディングを左右する。

さらに、今作では味方キャラクターの離脱/死亡をも左右してしまうので、これまで以上に”プレイヤー(アルチョム)が何をしてきたか”が問われる印象を受ける。

一部【オープンワールド】化によって、これまで以上に”プレイヤーが何かをする”場面は増えており、たくさんの小さな行いが大きな変化を生む。

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【Cons(欠点)】戦闘を強制する一部ボス戦

基本的にはアクションでも、ステルスプレイでも攻略可能であり、各々のプレイスタイルで進められる作風になっている。

  • 大半の場面はアクション/ステルスの両方で攻略可能

ただし、一部のボス戦が強制的な戦闘パートになっていることで、”ボス戦までステルスプレイでたどり着いたプレイヤーはヘタすると詰む恐れがある”点は、このチャプター全体の足を引っ張る致命的な欠点である。

  • ステルスプレイヤーは一部ボス戦で”詰む”恐れがある

なぜなら、今作は所持できる銃がメイン2丁とサブ1丁の計3丁。

なので、ステルスプレイヤーは必然的にステルス向けの武器だけを持っていることが多く、そのままの流れでボス戦に突入すると非常に苦戦させられるのだ。

似た問題は『デウスエクス(2012)』でもあったものの、あっちはボス戦の舞台に山ほどのアイテムを配置することで強引に対処していた。

救済措置もない

リスタートはボス戦の開始後。

例えば、似たジャンルの『バイオハザード RE:2』では”ボス戦で倒されるとボス戦開始前から再開する”ので、もう一回アイテムをかき集めて再挑戦することができるが、今作ではそれが出来ない。

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【Cons(欠点)】大小様々なバグ

もっとも気になる欠点はバグ。
NPCや敵兵がスタックしている光景は決して珍しくないし、再度ロードが必要な進行不能系バグにも稀に遭遇する。

  • 大小様々なバグ

それに加えてロード時間も長い。
特に初回ロードは非常に長く、初見時は「ロードの途中でフリーズした」と勘違いしてしまったほど(使用して4ヶ月目のHDDにインストールしている)。

  • 長いロード時間

大小様々なバグがせっかくの没入感を削ぐ。
中でも再ロード必要な進行不能系バグは、ロード時間の長さも相まってウンザリさせられる。

あくまでも記事執筆時点では。
今後のアップデートで解消される可能性は高く、最新の状況は公式サイトなどで確認して欲しい。
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総評

「メトロ」シリーズにおける最高傑作。
広く売るために続編では”丸くなる”ゲームが多い中で、今作は自らのルーツを見失うことなく、”シリーズに必要だった”要素を取り入れた続編になっており、まさに「メトロ」ファンとの約束を果たす最終章に仕上がっている。

ストーリーDLC>>>2人の大佐 レビュー

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