対応機種 | PC |
プレイ/クリア時間 | 3時間~ |
備考 | 日本語字幕/音声に対応 |
👍Good
- いわゆる「法廷モノ」とは違うゲームプレイ
👎Bad
- 特になし
紹介
どんなゲーム?
法廷をテーマにしたアドベンチャーゲーム。
いわゆる「法廷モノ」に分類されるゲームではあるが、プレイヤーが被告人として”事件当日を振り返りながら”裁判に挑むという点でユニークな作品となっている。
Bohemian Killingのストーリー
19世紀後半を舞台にしたスチームパンク(サイエンス・フィクション)パリは、古い伝統と近代の狭間で揺れていた。
社会階級の差と人種差別の広がりはついに悲劇へとつながる。
一年後、プレイヤーは残虐的殺人で告発され、裁判にかけられている。
無罪の証明には何を為すべきか?嘘をつくのか、有利となる証拠を探すのか、はたまた、気が狂ったように見せかけるのか?想像力には限界がある。引用元 – Steam
評価/被告人視点のユニークなADV
主人公は”殺人罪に問われた”発明家Alfred Ethon。
本作は、いわゆる「法廷ゲーム」だが、法廷で一つ一つの追及に反論していくのではなく、“事件当日の主人公を実際にプレイする”中で検察側が描くストーリーに反論していく点が面白い。
- 被告人視点で進む法廷ゲーム
プレイヤーは事件当日をプレイして検察側に反論する
さて、ゲームとしては開発元も言うように「ウォーキング・シミュレーター」。
舞台となる箱庭は、19世紀パリの一角がそこそこのグラフィックで再現されており、窓から見えるエッフェル塔も美しく、一人称視点の没入感を削ぐ欠点は見当たらない。
- 舞台は19世紀パリの一角
その小さな箱庭内を自由に行動する中で、事件当日を振り返って行く。
その際、“証言や証拠と合致しない行動”を取れば、裁判長から指摘を受ける。
上手くやれば、”仮にウソの供述でも真実のようにラッピングすることができる”。
なので、一つ一つの行動は”検察側が描くストーリーに反論する”絶好の機会なのだが、一方で失敗すれば「心象を悪くしただけ」というリスクもあり、ピリッとした緊張感が漂う。
一応、”弁護士の助言が得られる”モードも用意されているが、それでも事件の資料を読みながらゲームを進め、かつその中から反論できる部分を探さないといけないので、多くの点において頭を使わせるゲームになっている。
なお、私は一つ一つの追及に反論したものの、全体で見ると違和感のある供述になってしまい、無残にも終身刑を言い渡されてしまった。
ちなみに、Steamの説明欄によれば、100通りの変化が用意されているという。
総評
小粒ながらも野心的なアドベンチャーゲーム。
“事件当日をプレイしながら供述する”点や、(ウソか本当かも含めて)一つ一つの行動が判決に影響を与える点は面白く、本作ならではのゲーム体験が楽しめる一作になっている。
あと、音声も含めて日本語対応している点も嬉しい。
手抜きの吹き替えではなく、プロの声優による違和感のない演技で楽しめる。