【評価/感想】盲目の少女は何を見る?/Beyond Eyes【批評/レビュー】

ゲームレビュー

本作は「盲目」をテーマにしたインディー作品。
主人公Raeは”居なくなった”親友のネコNaniを見つけるために、真っ白な光が広がる外の世界を探索する。

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評価できる2点

彼女が観る世界

事故で視力を失った主人公Rae。
彼女は「目」を通して風景を観ることは出来ないが、「音」でなら出来る。

以前、テレビ番組であるアメリカ人男性の特集を放送していた。
その彼は目が不自由にも関わらず、杖や盲導犬の力は借りずに”自分で発した音の反響から物体との距離間を掴む”「エコロケーション」のみで日常生活を送っていた。

動物が音や超音波を発し、その反響によって物体の距離・方向・大きさなどを知ること。

引用元 – コトバンク

本作の主人公Raeも「エコロケーション」で風景を観ることが出来るようである。
Raeの周囲では”音が反響している”ような演出が見られ、一歩進む度に真っ白だった画面に水彩画のような景色が広がっていく。

この”真っ白のキャンパスに風景が広がる”様子は純粋に美しく、Raeの心優しい性格とも調和した素晴らしいアイデアである。

主人公とハンデを共有する

主人公Raeのハンデを上手くゲームプレイに落とし込んでいる。
というのも、プレイヤー自身も”真っ白で何も見えない”世界を探索することになるからだ。ゲームプレイでは実際に触れることで”そこに段差がある”ことや”行き止まりだった”ことが分かる作りになっており、言わば主人公が持つハンデを共有することになる。

主人公と同じ目線で世界を見るからこそ、彼女が抱く恐怖心やそれを抑えてまで親友のネコを探す優しさを感じることができるのだ。

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総評

重いハンデをテーマにしながらも、それを感じさせない内容に仕上げており、Raeが勇気を振り絞って親友のネコNaniを探すストーリーは最後まで温かく、水彩画のようなグラフィックや胸を打つ音楽も印象に残る一作である。