【評価/レビュー】メトロ2033 リダックス【批評/感想】

『メトロ2033 リダックス』

開発元 4A Games
ハード PC,PS4,Xbox One

『Metro 2033 Redux』は、10年に発売された『Metro 2033』のフルリメイク。

14年当時の最新技術を用いてゲームを再構築しており、グラフィックや操作、一部エリアの難易度なども含めて調整されており、まさに決定版とも言える内容。

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泥臭い、マニアックな演出

『メトロ2033』より。

とにかく泥臭い。

懐中電灯は手動で充電しなくてはならず、マスクの汚れも自分で拭き取らなければならない。

さらに、マスクのフィルターは定期的に交換する必要があり、仮にマスクを破壊されれば、別のマスクを見つけない限りは窒息死が待っている。

昨今の、可能な限り主人公の動作は”自動化”され、少ない手間で色々なことが出来る流れとは逆に、本作は”手間”の掛かることが多く、意図的に面倒臭い要素を登場させている。

そして、それらが「欠点」ではなく、むしろ逆で最大の魅力になっている。

真っ暗なエリアを探索中に懐中電灯が切れたときの恐怖、マスクを守りながらの銃撃戦や、フィルターの残量を意識しながらの屋外探索など、泥臭い要素があるからこその体験が生まれており、単なる独りよがりな要素ではなく、ちゃんと”意味”が感じられる。

ゲームプレイ自体は、他の作品でも見られるテンプレートに沿ったもので類似作は多い。

しかし、こうした付加価値が、本作のゲーム体験をユニークなものに昇華させている。

リニアな冒険劇

外の世界を散策するパート。『メトロ2033 リダックス』

稀にS.T.A.L.K.E.R. シリーズと比較されるが、こちらは完全なる1本道ゲームになっている。

プレイ時間の大部分は地下で過ごすことになるが、稀に地上に出ることもある。

しかし、その際はS.T.A.L.K.E.R. シリーズのように自由気ままに散策することは出来ず、基本的には決められたルートを進むだけになる。

本作は、「行動の自由」と引き換えに綿密に計算された演出でプレイヤーをもてなすタイプの作品で、作りはCall of Dutyシリーズのキャンペーンに近い。

したがって、S.T.A.L.K.E.R.シリーズやFalloutシリーズとは対極にあり、そのノリでプレイすると肩透かしを喰うことになるだろう。

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もうひと工夫欲しい戦闘シーン

ミュータントとの撃ち合いは白熱しているが、一方で単調さも。『メトロ2033 リダックス』より。

戦闘シーンに関しては、「面白い瞬間」と「そうではない瞬間」の両方が存在する。

前者は対人戦や大型ミュータントとの戦闘であり、これらはとても良い仕上がりになっている。

特に敵(人間)のAIが優秀で、銃撃戦では避ける動作をしたり、積極的にカバーを利用してプレイヤーを詰めて来るので、常に白熱した撃ち合いで楽しませてくれる。

また、基本的にはステルスプレイも可能で、狭いながらも攻略に余白が用意されており、銃撃戦一辺倒ではない。

次に大型ミュータントとの戦闘は、一撃が重たいこともあり手に汗握る瞬間の連続。続編と比べると数こそ少ないが、その挑戦的な難易度はとても遊びごたえがある。

「そうではない瞬間」は頻繁に相手する雑魚ミュータントとの戦闘。

この戦闘は、群れで迫って来るミュータントを銃で撃ち返すだけになっており、ここだけ戦略性が抜け落ちている。

ここは戦闘面における数少ない欠点。

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総評

ダークワンとは?『メトロ2033 リダックス』より。

完成度の高い物語主導型のFPS。

「ポストアポカリプス」「ミュータント」「サバイバル」の3点に興味があれば、遊んで損することはないだろう。

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