【評価・感想】『グランド・セフト・オート サンアンドレアス/GTA SA』レビュー

5.0
オープンワールドゲーム
オープンワールドゲーム
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原題Grand Theft Auto San Andreas
対応機種PC,iOS,Android etc
プレイ時間31時間~
ストーリー一切合切を捨て地元から逃げたCJ(カール・ジョンソン)は、母の訃報を知り、5年ぶりに帰ってくる。この5年間で、かつて所属していた「グローブ・ストリート・ファミリーズ」は衰退し、街の様子も様変わりしていた。CJは、「グローブ・ストリート・ファミリーズ」の復活に力を注ぐ兄(スウィート)に協力しながら、他方では、自身を脅迫する悪徳警官たちの仕事もこなしていく…。

今作は、前作『グランド・セフト・オート バイスシティ』の約2年後に発売された続編。

グランド・セフト・オートIII』『グランド・セフト・オート バイスシティ』と来たシリーズの集大成とも言えるゲームであり、このシリーズやジャンルの記念碑的な一作でもある。

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評価

マップもミッションも”てんこ盛り”

今作は、『グランド・セフト・オートIII』『グランド・セフト・オート バイスシティ』を経て発売された“3D Universeの三作目”にして、”III”から始まった一連のシリーズ作品の集大成になっている(※3D Universe自体はもう少し続くけど)。

今作は、シリーズの集大成に相応しく、量と質で他を圧倒する。

まず、マップの規模が過去最大。

舞台は、これまでのような”いち都市”ではなく、サンアンドレアス”州”全体にまで及び、「ロスサントス」「サンフィエロ」「ラスベンチュラス」と言った三大都市はもちろん、郊外に広がる田舎から広い砂漠まで存在し、なんと、それらはロード画面なしでシームレスに繋がる。

(『グランド・セフト・オートIII』『グランド・セフト・オート バイスシティ』では、島を繋ぐ橋の辺りで必ずロード画面が入った)

当然、単に広いだけではない。

三大都市はそれ単体でも”(当時の)オープンワールドゲームの主役を張れる”レベルで、賑やかな中心街から人気のない路地裏に至るまで、一切の妥協なく作り込まれている。郊外の田舎や砂漠地帯も同様で、町や自然が綿密に配置されている。コピペで面積を稼ぐなんてことはしない。

また、ゲーム世界の現実っぽさも見事で、道行く人々は地域や時間帯に合わせて移り変わり、天候もダイナミックに変化する。当時は「こんなにもリアルなゲーム世界があるのか」と驚いた。

現在では、今作よりも広大で、リアルなオープンワールドを持つ作品はたくさんあるが、やはり、今作の”ロスサントスを出発し、田舎を抜けてサンフィエロに寄り、そこから砂漠を通ってラスベンチュラスまで行く”というスケールのデカさは圧巻で、その部分は今のゲームと比べても全く引けを取らない。

当時でも大手メーカーであれば、今作のような都市は作れるだろうが、それを3つも作って一つのマップに詰め込むというのは、「Rockstar Games」でなければ実現は難しかったのではないかと思う。

そして、そんな広大なゲーム世界には、メインミッションはもちろん、不動産やアルバイトなどのコンテンツも、文字通り、山ほど詰め込まれており、そうした”寄り道”だけでも相当遊べる。おまけに今作では、教習所やデートなども新たに追加されており、コンテンツの幅も格段に広がっている。

肝心のメインミッションも、エリアを転々とするので、ミッション数は前作比で倍増となり、ミッション内容も各エリアの特色が出たものを中心に、様々な内容のものが揃っている。ロスサントスのストリートギャングの話もあれば、CIAが絡む奇妙な話もあり、その多様さにはただただ驚かされる。

確かに、ゲームプレイ面では時代を感じさせるところはあるが、オープンワールドの規模や量と質を両立したコンテンツなどは、今でも並のオープンワールドゲームと十分張り合える。

RPG要素の導入は”新しい”

今作では、軽いRPG要素が新たに導入されている。

今作には、射撃や運転などのスキルが用意されており、それらは銃を撃ったり、車を運転していたりすると自動的に伸びていく。また、ライフスタイルによって主人公の体格が変化するようになり、服装やアクセサリーなどで外見もカスタマイズできるようになった。

正直、RPG要素自体は大味に調整されているので、良くも悪くもゲームに大きく影響することはない。

しかし、ただ街を歩き、車を乗り回しているだけでもスキルアップしていく方式のおかげで、ゲーム内でのあらゆる行動に意味が生まれ、体格の変化も、ジムに行ったり、食事を摂ったりすることに意味を持たせてくれ、ゲーム世界での疑似生活をより豊かにしてくれる。

刷新されたゲームプレイ

前作『グランド・セフト・オート バイスシティ』は、「III系統のゲームを遊んでいる」とはっきり分かり、欠点もそのまま受け継いでしまっていたが、今作は完全に作り直されており、良い意味で全くの別物になっている。

キャラクターは直感的に動かせるようになり、シューティング時のロックオンもマトモに機能している。右スティックのカメラ操作にも対応したことで、視点操作も自由にできる。

地味に「パルクール」っぽい動きも可能で、フェンスや低い壁なら飛び越えられる。また、足場があれば屋根から屋根へと移動することも。

今作の操作に慣れてしまうと、以前の操作に戻るのはかなり難しいと感じるくらい、操作性やプレイの手触りが格段に良くなっており、アクションゲームとして、より洗練された作品になっている。

欠点

未だにそのままかと思うが、ミッション中のオートセーブなし。

例えば、最終ミッションは”ムービー=>大勢の敵との戦闘=>ムービー=>ボス戦=>カーチェイス=>エンディング”という流れなのだが、最後のカーチェイスで失敗すると一番最初のムービーからやり直しとなり、時間のロスが半端ではない。

グランド・セフト・オートIII』や『グランド・セフト・オート バイスシティ』と比べると、今作の難易度は低い方なので、一発クリアできることが多いが、長丁場のミッションに関しては、絶対に中間くらいにチェックポイントを用意して欲しかった。

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総評

間違いなく、シリーズ最高傑作。

(当時としては)驚異的なオープンワールドの規模とコンテンツの数々に加えて、各地を転々としながら様々な表情を見せるメインミッションなど、多くの点において過去作を凌駕し、同時にこのシリーズやオープンワールドゲームの基準を一気に押し上げた作品にして、「グランド・セフト・オート」の一つの到達点とも言える作品。

2004年発売だが、時代の流れに耐え切っており、オープンワールドゲームが好きで、まだ遊べていない人は、機会があれば絶対に遊んでみて欲しい。

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初版:2016年3月4日 3:00 AM

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