※一部記事でアフィリエイト広告を利用しています

【評価・感想】リメイク版『Dead Space(2023)』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
対応機種PC,PS5,Xbox SeriesSX
プレイ時間12時間~
ストーリー人類が宇宙へと進出した2508年。惑星採掘艦の一つ”石村”がトラブルに見舞われ、技術者のアイザック・クラークが派遣される。

今作は、2023年に発売されたリメイク版『Dead Space』。元々の開発元だった「Visceral Games(旧:EA Redwood Shores)」はすでに閉鎖されているため、今作は2015年に設立された「Motive Studio」が開発した。

スポンサーリンク
著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

SNSをフォローして更新情報を得る

評価

Dead Space 3』をもって、打ち切りとも言える形で完結した「Dead Space」。

2008年に発売された『Dead Space』がヒットした後は、続編やスピンオフ、他媒体での関連作品の登場など、積極的にシリーズ展開が行われていたが、売上不振などを理由に「3」が最後の作品になっていた。「3」のDLCでは『Dead Space 4』へと繋がるストーリーがお披露目されたが、それの続きが描かれることはなかった。

今作は、そうしたシリーズの再構築を試みたリメイク版になる。

ストーリーやキャラクターなどに大きな変更はないが、過去作での出来事は一旦リセットされており、”ここから新しいDead Spaceが始まる”という作品になっている。

この記事では、オリジナルにあたる2008年版と比較しつつリメイク版を振り返っていく。

▼関連記事

2023年、USG石村に帰還する

ゲーム内容は、2008年版『Dead Space』に忠実なものになっている。

元が15年前のゲームとは言っても、PS3(Xbox 360)世代のゲームではあったので、そのリメイクの今作も、固定カメラが三人称視点になっているような変化はなく、基本的には表現力が格段に増した2008年版になっている。

よって今作も、”USG石村”を舞台にしたサバイバルホラーゲームになる。

この石村は、区画ごとに小分けされた閉鎖空間。今行ける範囲であれば比較的自由に行動できる点が特徴になり、ミッションを追うこと以外にもアイテムを求めてロッカーを漁ったり、音声データを拾ってストーリーの断片を集めたりもできる。”さまざまな脅威に対処しながらエリアを探索する”というホラー体験が一つのウリと言える。

そして、今作も対エイリアンのTPSになっている。

艦内には”ネクロモーフ”と呼ばれるエイリアンが棲みついているのだが、ゾンビとは違いヘッドショットが有効ではなく、長い手足を破壊しないといけない。敵のタイプによっては、頭を撃ち落とすとジタバタしたり、胴体を撃つと中の幼体が大量に出て来たりするので、基本的には手足以外は撃つべきではない。

その手足は、分かりやすい弱点になっており、強そうに見えても鎌のような両手を切断すると楽に対処可能で、両足も、切断すれば動きを封じることができる。

今作でも、激しい戦闘の中で「どの敵のどの部位からカットするか?」を考えさせる戦術性がTPSとしての特徴になっており、それが”的を狙い撃つ”という射撃の楽しさへと繋がっている。

一応、サバイバルホラー要素についても述べておくと、今作も緩い方(ノーマルの場合)

艦内にはアイテムの売買ができるストアがあり、そこで必要な分は補充できるし、エリア内にもアイテムはよく落ちている。ただ、無駄遣いするとカツカツになるので、程よく意識させられるサバイバルホラー感と言ったところ。

created by Rinker
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
¥5,000 (2024/12/09 14:41:16時点 Amazon調べ-詳細)

リメイク版に限定した話

ぱっと見で分かる表現力の高さを除いても、ちょくちょくと変更点がある。

例えば、それぞれの区画がシームレスに繋がっているようで、元々はあったエリア移動時のロード画面がなくなっている。さらにそのエリアも、基本的には2008年版と同じだが、一部手直しされているところがあり、「ルートが短くなっている」「エリア内に新しい仕掛けが追加されている」など、細かな部分で違う。

プレイ面の方は、主人公の動作がスムーズになっていたり、『Dead Space 2』の要素がすでに組み込まれていたりと、ここははっきりと分かる違いがある。銃を構えた時の動きがヌルヌルなので狙いを付けやすくなっているし、浮遊できるので、無重力空間でのプレイが2008年版とは別物になっている。

“無重力状態でパズルは目が回る”以外は特に不満はなく、”遊びやすくなったDead Space”という印象。そもそも2008年版『Dead Space』の時点で特に不満はなかったのだが、そこからさらに進んでいる。

created by Rinker
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
¥5,000 (2024/12/09 14:41:16時点 Amazon調べ-詳細)
スポンサーリンク

総評

今後のシリーズ展開にも期待できる素晴らしいリメイク版。

先読みで攻略できるほど2008年版に忠実な内容になっているが、プレイ面の強化やサイドミッションの追加と言ったリメイク版ならではの見所もあり、元々の良さとこの15年間の進化の両方を感じさせる良いリメイク具合になっている。

Dead Space 3』までのリメイクはもちろん、その先にある”新しいDead Space”もぜひ遊びたいと思える一作だった。

余談だが、今作が発売される少し前には、オリジナル版のクリエイターが手掛けた新作サバイバルホラーゲーム『The Callisto Protocol』が発売されている。

▼関連記事

created by Rinker
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
¥5,000 (2024/12/09 14:41:16時点 Amazon調べ-詳細)
シェアする
SNSをフォローして更新情報を得る
スポンサーリンク
スポンサーリンク
Kakihey.com│ゲーム紹介・レビュー
タイトルとURLをコピーしました