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【評価・感想】『inFAMOUS(インファマス)~悪名高き男~』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題inFAMOUS
対応機種PS3
プレイ時間15時間~
ストーリーエンパイアシティー。”メッセンジャー(配達人)”のコール・マグラスは、仕事で”ある荷物”を運んでいたが、その荷物が大爆発を起こす。目覚めた時には、コールは”人間発電機”とも言える超人になってしまっていた。

本作は、2009年に発売されたオープンワールドゲーム。当時は「怪盗スライ・クーパー」が、現在では『Ghost of Tsushima』で有名な「Sucker Punch Productions」が主にPS3時代に手掛けていた「inFAMOUS」シリーズの一作目になる。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

電気を武器に大暴れ

派手なアクションが目を引くゲームだが、基本は堅実なTPS。

肩越し視点とカバーシステムを採用したTPSになり、意外にも(?)操作性は一般的なTPSとよく似ている。PS3(Xbox 360)世代のゲームということで、TPSとしては今のスタンダードと大きく変わらず、TPS/FPS好きにとっては馴染み深いものになっている。

その上で、本作では“電気”を使った様々な技が用意されている。

「R1で狙う」「L1で撃つ」というのが基本的な攻撃方法だが、ボタンの組み合わせで様々な技が繰り出せるようになる。最初は単発でペチペチと撃つことになるが、次第に爆発物を投げたり、落雷をコントロールしたりといった大技がアンロックされていき、スーパーパワーでのパワープレーが出来るようになる。

見た目に反して難易度は意外と低くないので、戦闘では単発の攻撃と大技を上手く使い分けて戦っていく。程よく難しい戦闘と「PS3が壊れる」と心配になるほど派手な攻撃の組み合わせが特徴で、遊びごたえと爽快感のバランスが上手く取られている。

アクション面以外では、パルクールっぽい要素が特徴。

アサシンクリード』と同じように建物を登り、その間を飛び越えて移動できる。出っ張りに向かってジャンプして上がっていく形なので、『アサシンクリード』のようにスイスイ登る感覚はないが、これも電気を使うことで電線や線路上を軽快に移動することができ、テンポよくオープンワールド内を移動できる。

他にも、パルクールを応用したアスレチック要素もあり、発売当時で言えば『トゥームレイダー アンダーワールド』か『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』のような場面が用意されており、ミッション内容にメリハリが生まれている。

こうした「超人的なアクション」と「パルクールによる自由度の高い移動」がアクションゲームとしての特徴になる。もし、ネイサン・ドレイクが”電気の使い手”だったら、こういうゲームになるのだろうという感じ。

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オープンワールドの特徴

オープンワールドゲームとしては、よくあるタイプの作品。

マップは昔の「グランド・セフト・オート」のように島ごとに分かれていて、ストーリーの進行に合わせてアンロックされていく形式。そして、その中にはメインミッションやサブミッションなどが用意されており、今遊べる範囲であればそれらを好きな順番で遊ぶことができる。

ただ、本作ならではの要素もあり、それはサブミッションと縄張り争いがセットになっていること。

サブミッションをクリアすると一帯から敵が排除される。最初はどこを歩いても敵に執拗に銃撃されてイライラするが、サブミッションをクリアしていくと安全地帯が広がっていき、あれだけいた・・・・・・敵が激減する。

サブミッション自体はどれもコピペ気味で、一つ一つはかなり薄味なのだが、街を敵から奪っていく縄張り争い的な側面と、クリアすることで得られるメリットの合せ技によって、メインミッションと並行して遊べる寄り道要素になっている。

シリーズの一作目ということもあり、今のオープンワールドゲームのようにあれもこれも出来るというわけではないが、コンテンツは過不足なく詰まっており、20時間ほどはみっちり遊べる内容になっている。

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善・悪で変化するストーリー

本作では、善と悪の二つのルートが用意されている。

ルートと言ってもストーリーの大部分は共通しているのだが、どちらに行くかでエンディングが変化したり、使える技が違ったりする。ストーリーの要所要所で「善行」「悪行」を選ぶことができ、その選択によってカルマシステムのゲージが変動する(厳密にはプレイ中の小さな行動も影響する)

プレイ面に限定すれば「ヒーロー」とその反対の「メネシス」では、戦闘時にそれなりに変化を感じる。全体的に「メネシス」の方が火力が増す上に、そもそも一般人に気を使う必要もなくなるので、より派手に暴れまわることができる。「ヒーロー」の後に「メネシス」を遊ぶとその差が実感できると思う。

ただ、正直「絶対二周した方が良い」と言えるほどの変化はなかったので、トロフィー目的の人以外はどちらか一方だけで十分だと思う。個人的にはヒーローとして街を再建し、人々の守護者となる善ルートがお気に入り。

ちなみにヒーローだと市民から歓迎されるが、メネシスだと拒絶される。

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パフォーマンスが悪い

全体的にフレームレートが安定しない。

普通に街を散策しているだけでも30fpsギリギリくらいで、戦闘時はそこからさらに下がる。ゲーム自体は60fpsで動作する(画面を海の方に向けるとそれくらい出る)ようなので、PS4で60fpsで動作するリマスター版が欲しかったなと思う。

ただ、逆にPS3の限界を感じさせないところもあり、ロード時間が”PS3のオープンワールドゲーム”にしてはめちゃくちゃ速い(誇張ではなく)。爆速と言ってもよく、ゲームオーバーになってもすぐに再開できる。おまけにチェックポイントの間隔も短いので、やり直すストレスが最小限に抑えられている。

ローカライズが最低限

本作に吹き替えはなく、日本語字幕のみ。字幕のみなのは別に構わないのだが、ゲーム内のTVに字幕が出ないのは残念。TV放送を通してストーリーやキャラクターを補足しているので、耳に自信がないと理解できない。

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総評

ヒーロー系オープンワールドゲームの良作。

とにかく派手な技を連発して敵を倒していくのが楽しい。前半は敵が少し手強く、ちまちまとした戦闘になりがちだったが、後半になるとゴリ押しもできるようになり、そのパワーで敵を圧倒する戦闘が爽快だった。

これだけのためにPS3を用意するのは厳しいかも知れないが、今後リマスター版が出たり、PS5の後方互換で遊べるようになったりした時には、ぜひ遊んでみて欲しい(ちなみに、RPCS3でもまだ完全には遊べない)

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