前作の”拡張版”【評価/感想】ヒットマン2【批評/レビュー】

ステルスゲーム
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原題Hitman 2
開発元IO Interactive
発売日2018年11月13日
ハードPC/PS4/Xbox One

ヒットマン(2016)』の続編。
なお、今回はエピソード毎に販売する手法は取っておらず、購入時点で全てのコンテンツにアクセス可能となる。

『ヒットマン(2016)』はエピソード毎に販売された。
16年3月に「パリ マップ」、続く4月には「サピエンツァ マップ」が配信され、約7ヶ月後の10月末に配信された「北海道 マップ」でシーズン1は完結した。
【短評】
『ヒットマン(2016) 2.0』。
基本的には前作の”ミッションパック”。ただ、小さくも大きな改善点が多数盛り込まれており、シリーズファンであれば後悔しないはず。
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前作のパワーアップ版

なんというか、「ヒットマン」という名のプラットフォームに近い。
前作以降、ヒットマンは1本のゲームというよりは一つの「プラットフォーム」に近い印象を受ける。「ヒットマン」はキャンペーン、マルチプレイ、コントラクト、時限ミッションなどのコンテンツをスムーズに配信するためのプラットフォームに感じられ、ゲームを購入するというよりも、”Windows(もしくはOS)を購入する感覚”に近いものがある。

さて、この記事では”そのプラットフォーム”が提供するサービスの一つ「キャンペーン」に絞って書いていく。

ヒットマン スナイパーアサシン』レビュー
※今作の”狙撃に特化した”Co-opモード

▼関連作▼

より洗練されたゲームプレイ

「キャンペーン」だけを見れば”今作はミッションパック”。
基本的な部分は全て前作『ヒットマン(2016)』から流用されたものであり、大きな違いと言えばピンクに一新されたテーマカラーくらいだ。

なので、ゲームプレイ全般の評価は前作のレビューを読んで欲しい。

ただ、これは決して欠点ではない。
というのも前作の時点で”ヒットマンとしてはほぼ完成形”に近く、ゆえに「改善」に注力したことでゲームプレイがさらにブラッシュアップされているからだ。

主な改善点

主な改善点(前作との違い)説明
茂み身を隠せる場所の増加
スーツケース

スナイパーライフルやアイテムを隠せる。

※ブラッドマネー以来の登場

監視カメラの範囲を表示“確実に”監視カメラを避けられるように。
群衆の範囲表示“今身を隠せているのか”がひと目で分かる。
※初期アサシンクリードのソーシャル・ステルス風
陽動画面

敵が警戒した際にワイプが表示される。
誰が、どこで警戒状態になっているかがひと目で分かる

※ブラッドマネー以来の登場

今作では上記の”小さくも大きな”改善点が多数盛り込まれている。
これらによってゲームプレイは前作以上に洗練され、前作が高く上げたハードルを今作は難なく超えてみせている。

私が、前作のレビューの締めに書いた「今作以上のヒットマンは登場するのか?」という不安は見事に払拭された形だ。

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大きな変化が無いのは毎度のこと

元々、このシリーズは新作毎に「激変」するタイプではない。
初期の頃から一貫して”前作の改善の繰り返し”になっており、小さな改善の積み重ねがこのシリーズの特徴でもある。

前作を”再訪”

『ヒットマン2』では前作『ヒットマン(2016)』もプレイ可能。
有料DLC*「Legacy Pack」を購入すれば『ヒットマン2』上で、前作の全マップ(キャンペーン)がプレイ可能となり、今作のゲームシステムで「再訪」できる。

仮に前作をやり込んでいても、「スーツケース」の登場によってスナイパーライフルの持ち込みが容易になっていたり、「茂み」のおかげで新たな攻略ルートが生まれていたりするので、あえてプレイする価値は十分に感じる。

*前作のGoTY版所有者は無料

なお、日本語音声は前作のみ

『ヒットマン2』は英語音声/日本語字幕。
対して『ヒットマン(2016)』は日本語音声/字幕でプレイ可能になっており、NPCの台詞を一語一句聞き逃したくない場合は前作をプレイする他ない。

なお、ローカライズの質も前作の方が上。
今作はスクエア・エニックスではなく、ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントから発売されているが、今回に限っては「気絶させる(=殺害する)」「民衆に隠れる(=群衆に隠れる)」などの細かな誤訳が目立つ。

前作のローカライズがほぼ完璧に近かっただけに、今作の”微妙”なローカライズは気になる。

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欠点

やや理不尽なAI

↑の動画の通り。

敵を気絶させなければそのまま歩き続けるが、敵を気絶させると立ち止まってUターンする。もちろん、これが原因で発見され、スニークは失敗する。

敵のUターン以外にも、「これがバレて、これはバレないのか?」ということが割りと多く、やや統一感に欠けるAIはまだまだ改善の余地が残されていると感じる。

基本的にヒットマンは”固定された条件下”で攻略を詰めていくゲームなので、AIというルールの一部が安定しないと熟練の暗殺者でも戸惑ってしまうはずだ。

個人的には「インスティンクト(透視)」した際に、敵の視界や足跡を”見える化”したり、ミニマップ自体にも敵の視界を表示するなどの配慮が欲しい。

「Uターン」はたまたま発見したAIの不安定さを示す一例。
今のところ、このマップのみで確認。

カットシーンが紙芝居に

カットシーンが紙芝居に変更されている。
前作『ヒットマン(2016)』は”まるで実写”のようなカットシーンが用意されていたので、それと比べるとその落差が気になる。

この辺りは”再独立を果たした”IO Interactiveの台所事情を反映しているような気がする。

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総評、(シーズン)”2″

今作も「ヒットマン」の名に恥じない一作に仕上がっている。
1作目からプレイしている熟練暗殺者も、前作からプレイを始めた新米暗殺者も満足できる内容であり、前作と同じく非常にバランス感覚に優れた「ヒットマン」になっている。

ただし、『ヒットマン (シーズン)2』である点は注意。
言ってしまえば”前作に5個の新規マップが追加された”だけなので、個人的には「前作の大型DLCとして発売しても良かったのでは?」とさえ感じる。

それでも、「ヒットマン」ファンであれば後悔はしないはずだ。

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