もっとも成熟したヒットマン【評価/感想】ヒットマン ブラッドマネー【批評/レビュー】

4.5
ステルスゲーム
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原題Hitman Blood Money
機種PC,PS3,Xbox360 etc
※リマスター版PS4,Xbox One
発売日2006年5月26日
開発元IO Interactive
カキヘイ
カキヘイ

旧ヒットマンシリーズの傑作。
噛めば噛むほど味が出るゲームプレイと、成熟したゲームシステムで楽しませてくれる一作。

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紹介

どんなゲーム?

暗殺をテーマにしたステルスゲーム

シリーズとしてはヒットマンシリーズの第4作目。
2作目『ヒットマン2 サイレント アサシン』をベースにした旧ヒットマンの頂点とも言える作品であり、シリーズファンの根強い支持を受ける一作でもある。

過去作との繋がり

基本的に1作目から今作まではストーリー的な繋がりを持っている。

ただ、今作は前作との繋がりが非常に強く、先にヒットマンシリーズの評価とストーリーを含む解説記事を読んでおいた方が理解は早いかと思う。

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評価

【Pros】日常に溶け込む

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今作は”日常に溶け込んだ”暗殺が印象的だ。
まず、これまでのヒットマンと言えば”どこか現実離れした”世界観が根底にあった。忍者を従えたヤクザや、ジャングルの奥地に住む原住民が登場し、画面上には明らかに異質で非現実的な世界が広がっていた。
特に、前作『ヒットマン コントラクト』はそれがピークに達しており、殺戮現場から始まる一連のミッションは猟奇的で独特だった。

その点、今作は全体的に明るい世界が広がる。
過去作の世界観から一歩離れ、多くのプレイヤーにとって身近に感じられる「平穏な日常」がベースにある。なので、今作のミッションでは”一般人で溢れ返る”パーティー会場や、観衆で溢れる劇場が舞台となり、”彼らの平穏な日常”に紛れてターゲットを暗殺するプレイが展開される。

要するにAgent 47がターゲットを暗殺している瞬間も、ドアの向こう側ではいつもと変わらない日常が送られており、それ自体がスリルなのだ。

【Pros】アクシデント・キル

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今作では間接的な暗殺「アクシデント・キル」が新たに登場。
これまでは直接的に手を下す暗殺が主だったが、今作では事故死に見せかけて暗殺できるようになり、暗殺のレパートリーが増えている。また、舞台の特色を活かした暗殺も用意されており、これまで以上に劇的かつ複雑な暗殺が楽しめる。

今作では、俳優の銃を本物にすり替えて間接的にターゲットAを暗殺し、そして「事故」を目撃して錯乱状態になっているターゲットBの頭上からシャンデリアを落下させる…。というような劇的な暗殺シーンを演出できるのだ。

当然、その裏では様々な下準備が必要。
どのタイミングで銃をすり替え、シャンデリアを落下させるかを綿密に計画しなくてはならず、暗殺は過去作以上に複雑化していると言える。

これまで通りの暗殺も可能

これまでの”古き良き”暗殺も健在。
先ほども例として挙げたミッションでは、自分が俳優に変装して2人のターゲットを舞台上から射殺したり、控え室で暗殺することも可能であり、どのミッションも”片手だけでは数えきれない”ほどの暗殺方法が用意されている。

また、今作ではターゲットや一般人をモノで誘導できる点も大きい。
これにより、プレイヤー自らがターゲットを死角へと誘導して暗殺することが可能になり、ターゲットを窓際に誘導した後に背中をポンと押してやれば事故死に見せかけたアクシデントキルの完成というわけだ。

【Cons(欠点)】全体的な粗粗しさ

「アクシデント・キル」以外の新要素はイマイチ。
ミッション中に発見されると手配度が上昇するが、それが後のミッションに影響することはない。また、その手配度自体も余りある報酬から賄賂を出すことでリセットできるので、ほぼ無意味な存在に。

また、今作も発見=>やり直しのゲームでもある。
発見されると陳腐なシューティングゲーム化するので、直近のセーブデータから再開する以外に手がない。また、セーブ&ロードに罰則が無いことも大きい。

新要素はイマイチであり、これまでの悪い点もそのまま登場する。

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総評

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旧作ヒットマンシリーズの傑作。
2作目『ヒットマン2 サイレント アサシン』をベースにしたヒットマンの完成形であり、次回作で今作以上を求めるのは酷に感じるほどの一作。

続編>>>ヒットマン アブソリューション

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