原題 | Hitman Blood Money |
対応機種 | PC,PS4,Xbox One etc |
プレイ/クリア時間 | 15時間~ |
👍Good
- より多様化した暗殺
- 手堅いヒットマン体験
👎Bad
- ほぼ意味のない手配度
紹介 – どんなゲーム?
暗殺をテーマにしたステルスゲーム。
- 変装することで正体を隠す
- ターゲットの最期を演出する
- 箱庭エリア内で自由にプレイ
などが特徴として挙げられる作品。
なお、シリーズとしては前作『ヒットマン コントラクト』の続編になる。
関連記事>>>オススメは?ストーリーは?/ヒットマンシリーズを総復習。

評価
【Pros】より多様化した”暗殺”
新たに導入された”アクシデントシステム”によって、今作ではターゲットを「事故死」に見せかけて消すことができるようになっている。
“よくある事故”としては階段を転げ落ちたり、ベランダから誤って転落したりなどがあり、”珍しい事故”ではワニに喰われたり、トレーニング用の器具が首に落ちて窒息死したり…などがある。
- 新たに事故死に見せかけた暗殺が登場
無論、今回もこれまでのような泥臭い暗殺は可能。
今作では明らかな暗殺と事故死に見せかけた暗殺の両方が可能になっており、『ヒットマン2 サイレント アサシン』『ヒットマン コントラクト』と比べると暗殺方法は多様化している。
(コインや銃でターゲットを誘導できるようになったことも大きい)
劇的な暗殺も用意されている
“小道具の銃を本物にすり替えてリハーサル中にターゲットを間接的に暗殺する”というように、今作では劇的な暗殺シーンも用意されている。
“劇的な暗殺シーン”を完成させるためには入念な下準備が不可欠なので、多くの準備を同時進行的に進めないといけない。
その分だけ、苦労が実った瞬間は非常に達成感がある。
【Pros】日常に溶け込む
『ヒットマン コードネーム47』『ヒットマン2 サイレント アサシン』『ヒットマン コントラクト』の世界観は、異質だった。
南米の原住民や立派な城に住むヤクザが登場する荒唐無稽さと、全体を覆うダーティで、猟奇的な世界観が相まって独特の世界を構築していた。
その点、今作は私たちが住む世界に近い。
各ミッションでは一般人で溢れ返るパーティ会場や劇場が舞台として登場し、彼らの平穏な日常に紛れて任務を遂行していく。
主人公がターゲットを暗殺しているその瞬間も、ドアの向こう側ではいつもと変わらない日常が送られており、その事実がこれまでにないスリルを生む。
【Cons(欠点)】強いて言えば手配度に意味がない
今作ではプレイ内容によって手配度が上昇し、それによって以降のミッションに少なからず影響を与える仕組みになっている。
(目立ちすぎてはいけない)
ただし、手配度はあってないようなもの。
なぜから、余りまくる所持金から賄賂を出すだけで簡単にリセットできてしまうからであり、手配度が上がってしまってもゲームプレイにほぼ影響しない。
総評
初期「ヒットマン」の集大成に相応しい一作。
初期「ヒットマン」シリーズにおける傑作であり、二作目『ヒットマン2 サイレント アサシン』をベースにしたシリーズ作品の完成形とも言える一作に仕上がっている。
いくつかの欠点はあるものの、全体を通して見れば重箱の隅をつつくようなものだ。
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