野心的な実験作である理由【評価・感想】『ウォッチドッグス レギオン』レビュー

3.5
オープンワールドゲーム
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【評価・感想】『ウォッチドッグス レギオン(Watch Dogs Legion)』レビュー【ゲーム紹介/Cevio】
原題 Watch Dogs Legion
対応機種 20時間~
プレイ/クリア時間 PC,PS,Xbox

👍Good

  • 誰にでもなれる
  • 長すぎず、短すぎないボリューム感
  • 安定したゲームプレイ

👎Bad

  • 誰にでもなれるが、なる必要はない
  • 「2」から停滞している

ウォッチドッグス2』の続編。

言わばこのシリーズは、テック系オープンワールドゲームになっており、プレイヤーは”ctOS”と呼ばれる都市のインフラを管理するシステムをハッキングし、文字通り、この世界をその手に収めて数々のミッションを攻略していく。

なお、過去作との繋がりは薄い。

関連記事>>>【紹介/解説】ウォッチドッグスシリーズをまとめて紹介【オススメ】

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評価

誰にでもなれる┃ロンドンの全住民が操作キャラに

今回は『ウォッチドッグス』『ウォッチドッグス2』のように特定の主人公はおらず、ロンドンの住民を勧誘して、操作キャラクターとする点が大きな特徴になっている。

道行く人々を片っ端からスキャンし、ある分野の専門家や特殊な技能を持つ人たちを探し出し、相手が乗り気なら彼らを勧誘し、「デッドセック」の構成員として採用する。

※デッドセックとは巨大IT企業に対抗する集団

プレイヤーは、ミッション内容や気分に合わせてデッドセックのメンバーを使い分けながら遊び、時には某英国スパイとして、時には足の不自由な清掃員として宿敵相手にロンドン中で大暴れする。

後述するように、一部を除いて個々のメンバーの能力差があまりないので、攻略の面で使い分ける理由はそう多くないが、様々なバックグラウンドを持つキャラクターになりきってロールプレイするのは、結構面白い体験になっている。

某英国スパイになりきって華麗に任務を遂行しても良いし、”表の顔は足が不自由な清掃員で、裏の顔はデッドセックのメンバー”というギャップを楽しみながら、その人物になりきっても良い。

このように”様々なバックグラウンドを持った人たちになりきって遊ぶ”ゲームとしてはユニークで面白く、これは今作ならではの楽しみ方、遊び方になっている。

誰にでもなれるが、どれも同じ?┃多くのキャラが等しく強い

一方で、”誰にでもなれるが、みんな同じ”という感じがする。

あくまでも私が確認した範囲ではあるが、どの人も基礎能力が高く、ハッキング能力にも長けているので、”外見やバックグラウンドなどは違っても、操作キャラクターとしての差はほとんどなかった。

確かに警察官や医師などは”同業者に怪しまれにくくなる”というアドバンテージがあるし、現場作業員は”人が乗れる”大型ドローンを呼び出せるが、そうした一部の人たちも含めて、ほとんどの人たちが良くも悪くも”主人公”になれる素質を持っている。

※例外は足が不自由な人くらい

結果的に、私の遊び方であれば治安部隊の隊員をメインとして、元スパイをサブとして使い、後は変装やガジェット要員として数人を採用するだけで足りてしまった。

私としては「ステルス能力は高いが、戦闘能力は低い」「銃は扱えないが、ハッキングはできる」というようにもっと能力差を付けて、積極的にメンバーを入れ替える意味と、住民を勧誘する動機を用意して欲しかった。

現状では、ロールプレイ的な面白さを見出したり、縛りプレイなどをしない限りは、”ロンドンの住民全員を操作できる”というコンセプトが十分活かされないように感じる。

今作のロンドンの住民を勧誘し、操作できるという仕組み自体は興味深く、ただ目の前を偶然通りかかったモブが今では「デッドセック」の主要メンバーとして大活躍している様子などは見ていて、遊んでいて面白い。

ただ、今作の時点では実験作的な意味合いが強いように感じられ、こうしたものを体験できることは楽しいが、それがゲームとしても楽しいか?と言われると難しいところ。

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“繋がる”モブキャラたち

※仕事中のメンバーを発見

ある時、道を歩いていると「アンタ、私の友人を殴った人ね」と言われたので、その人物の個人情報を調べてみると彼女は医者だった。そして、彼女の患者が、以前私がボコった悪党だった。

その医者は自分の患者を酷い目に遭わせた私を見つけ、ひと言文句を言ってやろうと近づいて来たのだった。

またある時は、勧誘したメンバーの叔母が治安部隊に拘束されている様子を目撃したり、街を散策中に仕事中のメンバーに遭遇したり、車でハネた相手の身内に恨まれたりもした。

今作では、このように現実世界における複雑な人間関係や各々のライフスタイルなどを簡略化しつつもゲーム世界に反映することで、プレイヤーとモブが、モブとモブが繋がる生きた世界を作り上げている。

※私のお気に入りの操作キャラクターを倒した人物の夫

一つ興味深い出来事があった。

一度、操作キャラクターの一人が治安部隊の人間に倒されたことがあり、その時は犯人を特定し、家族構成から一日のスケジュールまで調べ上げて夫がいることを突き止めた。

そして、夫を「デッドセック」に勧誘し、夫を操作して復讐を果たそうとした。

しかし、その夫がなかなか個性的な人物であり、”妻がデッドセックの宿敵”という複雑な背景も含めてお気に入りのキャラクターとなり、復讐は取りやめたことがある。

このように、どんな人物にも人間関係やライフスタイルなどが割り当てられているからこそ、自分だけの様々なドラマが生まれる。

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オープンワールドゲームとしては

今作は前作『ウォッチドッグス2』をベースにした続編であり、「2」同様にプレイヤーが好き勝手遊べるサンドボックス的なミッション構造と、アクションでもステルスでもハッキングでも遊べる自由度の高さが特徴になっている。

ただ、”2同様に楽しめる”が、2から大きく変わったところはないので、採用システム以外で続編ならではの新しい体験を求める場合は肩透かしを食うかも知れない。

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総評

今作は”実験作”的な要素が強いウォッチドッグスだった。

ロンドンの住民全員を操作キャラクターにできる点と、全ての人々に人間関係やライフスタイルなどを割り当てる点などは非常に面白い試みだが、一方でアクションゲームとしては「2」から停滞しているので、「何を重視するか」によって好みが分かれるかと思う。

少なくとも私は、オープンワールドゲームに食傷気味だったこともあり、実験的な要素はありながらも、今作が作り上げたシステムはその目新しさも含めて楽しめた。

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