原題 | Dishonored |
対応機種 | PC,PS4,Xbox One etc |
プレイ/クリア時間 | 20時間~ |
👍Good
- 自由度の高いゲームプレイ
- ハードルの低いステルス
👎Bad
- カオス度はプレイスタイルを縛る
- 人によっては易しすぎる
紹介
どんなゲーム?
ざっくり言えば、自由度の高いステルスゲームになっており─
- 箱庭型エリアが舞台
- プレイヤーは地形や特殊能力を駆使して自由に攻略していく
と言った点が特徴として挙げられる。
Thiefの精神的続編
本作は「初期Thief」の”精神的続編”とも言える作品になっており、『Thief Gold』『Thief II: The Metal Age』との共通点が多い。
外部記事>>>Vol.7 『Dishonored』
ディスオナードのストーリー
女王殺しの汚名(Dishonored)を着せられた主人公・コルヴォ。
彼は”敬愛していた”女王を暗殺した犯人を見つけ出し、自らの無実を証明せんとするのだが、その過程で”女王暗殺”に隠された陰謀に巻き込まれていく。
評価
【Pros】”テンポの良い”ステルスゲーム
本作では─
- 瞬間移動
- 透視能力
などの「特殊能力」を取り入れることで”ステルスゲーム特有のテンポの悪さ”をスマートに解消している。
ブリンク(瞬間移動) | 指定した場所に”ほぼ”制限なく瞬間移動できる |
ダーク ヴィジョン(透視能力) | 周囲の敵とその視界を見える化する |
敵が巡回しているエリアを攻略する際、一般的なステルスゲームであれば敵の行動パターンを読み、それに合わせる必要があるが、本作の場合は【ブリンク】を多用することでスムーズに突破できる。
また、新しいエリアに入った際も、本作の場合は【ダーク ヴィジョン】を使用することで周囲の状況は一瞬で把握できるので、念入りにエリアを偵察する必要もない。
本作ではプレイヤーが”じっとしている時間”は無駄なものとして切り捨てており、それのおかげで非常にテンポよく遊べるステルスゲームになっている。
リスタートの回数も減る
一般的なステルスゲームでは─
- 敵に接近している途中に振り向かれて発見される
- 建物によじ登っている最中に発見される
ということが多々起きるが、【ブリンク(高速移動)】を使えばそうしたアクシデントを限りなくゼロにできる。
【ダーク ヴィジョン(透視能力)】も、出合い頭に敵と遭遇したり、誤って視界に入ってしまうことが防げる。
…
確かに「やや便利すぎるかな?」とは思うものの、“特殊能力”はステルスゲーム特有の取っ付きにくさを解消する手段として効果的で、プレイのハードルをグッと下げてくれる。
【Pros】プレイヤーに”選ばせる”
元ネタとも言える『Thief Gold』『Thief II: The Metal Age』同様に、本作も”プレイヤーに選ばせる”ことが一つの軸になっている。
例えば、ターゲットを消すミッションでも─
- 自分の手を汚す
- 間接的に消す
- 社会的に抹殺する
などの選択肢が用意されており、プレイヤーに選ばせる。
また、ゲームプレイ面においても─
- どこから侵入するか?
- 殺傷か、非殺傷か
などの基本的な部分は全てプレイヤーに選ばせる。
本作も”初期Thief”のように様々な選択肢を提示し、その中からプレイヤー自身に選ばせる手法を取っており、遊ばされているのではなく、遊んでいる。
知的好奇心を刺激する
様々な選択肢が用意されているからこそ、様々なことを試す気になる。
極めれば↑のようなこともできる。
【比較】シーフとの違い
作風としては『Thief Gold』『Thief II: The Metal Age』に近く─
- 広めの箱庭型マップが舞台
- プレイヤーに提示される選択肢が豊富
=>自由度が高い - スチームパンクな世界観
など、初期”Thief(シーフ)”との共通点は多い。
しかし、本作では”絶対的な安全地帯”が暗闇から高所(敵の頭上)に変更されており、敵の視線より上に移動してしまえば発見されることはほぼない。
- 本作では敵の視線よりも上に行くとほぼ発見されない
これにより、街灯や壁の出っ張りが”敵に発見される心配なく”エリア全体を見渡すことができる場所となり、かつそうした場所が”敵の手が届かない”逃げ場としても機能している。
- 「ディスオナード」では街灯や壁の出っ張りは安全な見張り場であり、逃げ場
敵の頭上を起点にプレイさせる点も、ステルスゲーム特有の取っ付きにくさを解消する手段として効果的で、後発ならではの良いアレンジになっている。
【Cons(欠点)】プレイスタイルを縛るカオス度
プレイスタイルによってエンディングの内容が変わる。
“グッドエンドとバッドエンドがあればグッドエンドを選びたい”派は、非殺傷のプレイスタイルを意識する必要があり、せっかくの自由度が制限される。
総評
ステルスゲームの傑作。
「Thief」のエッセンスを抽出し、見事にモダンなステルスゲームとして蘇らせており、非常にスタイリッシュで、洗練された一作になっている。
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初版:2017年7月20日 14:30
コメント
突然の質問すみません、ディスオナードの日本語化に関してなのですがDLCの日本語化は可能でしょうか?
「本編のみ」のようです。