【評価/感想】バットマン アーカム・ビギンズ【批評/レビュー】

【評価/感想】バットマン アーカム・ビギンズ【批評/レビュー】

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原題Batman: Arkham Origins
機種PC,PS3,Xbox 360
発売日2013年10月25日
開発元WB Games Montréal

バットマン アーカム アサイラム』の5年前を描く前日譚。
なお、開発は過去2作を手掛けたRocksteadyではなく、WB Games Montréalが担当している。

▼アーカム シリーズ▼

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前作との違い

まず、今作は前作『バットマン アーカム・シティ』の再プレイに近い。
要するに”既視感を強烈に覚える”内容になっており、1作目=>2作目で起きた「進化」はほぼ無い。

ただ、それでも改善点、もしくは変更点は見られる。
この記事ではその点に絞って書いていくので、アーカムシリーズの評価は過去作のレビューを読んで欲しい。

▼過去作レビュー▼

オープンワールドの活用

オープンワールドゲームの定番とも言える「電波塔」の開放。マップ情報を更新する。

より、オープンワールドゲームらしくなっている。
前作『バットマン アーカム・シティ』も、同じくオープンワールドゲームではあったが、レビューにも書いた通り、オープンワールド化の意味は薄く、単に移動時間が伸びただけに感じることがあった。

その点、今作では電波塔の開放やランダムイベントなど、一般的なオープンワールドゲームで見られる要素が登場しており、前作よりもオープンワールドゲームらしい内容になっている。また、ファストトラベル地点が追加されており、オープンワールド特有の単調な移動時間も軽減されている。

なので、前作よりもオープンワールド化された意味は感じる。
ただ、他のオープンワールドゲームと比べた際に”今作の方が優れている点は無い”のだが。

前日譚なので

前作の象徴的なエリア。

今作の舞台は”過去作よりも前の時代の”ゴッサムシティ。
なので、一部区画がアーカム・シティ化される前の状態で残っており、前作のプレイヤーは”街の違い”を楽しむことができる。

これは前日譚ならではの楽しみ方だろう。

「リドル」は数少ない改善点

“リドル好き”としては今作の改善点が嬉しい。
今作では「リドル」の場所を知る”情報提供者”の位置が固定化されたので、探し回る手間が省ける。また、彼らは情報を吐くまで気絶しなくなり、前作のように情報を吐かせる前に誤って倒してしまうことが起き得ない。

さらに「?(厳密にはデータ)」が単なる収集物ではなく、ストーリー的な意味を持つモノに置き換わったのも良いアイデア。

個人的に「リドル」周りは今作の方が好み。
残念ながら、続編『バットマン アーカム ナイト』では従来の方式に戻ってしまったが。

捜査パート

今作の捜査パートは一味違う。
これまでは単にバットマンの推理を聞くだけだったが、今回は収集した証拠をもとに現場を再現し、その再現ビデオから”隠された証拠品”を探すパズル性が持ち込まれており、過去作よりも退屈しない。

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欠点

爽快感に欠ける

なにかと爽快感に欠ける。
まず、今作のマップは建物が密集しており、それゆえに飛行中はよく引っ掛かる。また、フック(ワイヤー)が掛けられない屋根や縁が割りと多く、過去作のノリでプレイすると今作のワイヤーアクションにはイライラさせられる。

それ以外にも、カメラの挙動や敵のラグドール処理(倒した後のアニメーション)に違和感を覚えることも多く、1作目よりも「粗い」と感じる瞬間は多い。

これらが積み重なった結果、プレイ面は爽快感に欠ける。
確かにパット見は過去作と変わらないのだが、何時間もプレイすると細かな粗さが見えてくる仕上りになっており、同じタイトルを冠していても「過去作とは違うのだ」と痛感させられる。

反復的な作業が目立つ

あまりにも同じことの繰り返しが多い。
特にサイトミッションの方は”ほぼ同じ内容のミッションを何回も繰り返す”中身になっており、おまけに手間も掛かる。

確かに前作『バットマン アーカム・シティ』のそれにも同じことが言える。
だが、前作の場合は数が絞られていたので、飽きる前にクリアすることが出来たのだが、今作のそれは“満腹なのにまだ食べさせられる”感覚に近いのだ。

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総評

あくまでも”繋ぎの一作”。
いかにRocksteady(過去2作の開発元)が優れたデベロッパーであるかを再認識させる仕上りであり、少なくとも現時点では”彼ら以外のバットマンゲームは有り得ない”とさえ感じる。

プレイ面に限定しても、前作『バットマン アーカム・シティ』の方が優れており、バットマンとジョーカーの”馴れ初め”に惹かれる人以外は、今作を飛ばして『バットマン アーカム ナイト』をプレイした方が良い。

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