【評価/感想】バットマン アーカム・アサイラム【批評/レビュー】

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原題Batman Arkham Asylum
機種PC,PS3,Xbox 360
発売日2009年8月25日
開発元Rocksteady

バットマン アーカム ナイト』まで続く三部作の一作目。

▼ストーリー▼

凶悪犯罪者らを収容する精神病院「アーカム・アサイラム」。
そこへ、バットマンに捕らえられたジョーカーが連行されて来るのだが、それはジョーカーが仕組んだ計画の一部だった。

まんまとジョーカーに嵌められたバットマンは、混乱の精神病院の中で孤軍奮闘する。
バットマンはジョーカーの「パーティー」を阻止することが出来るのだろうか?

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注目すべき3点

フリーフローコンバット

バットマン アーカム シリーズと言えば「Freeflow Combat」。
これの特徴は、“まるで映画さながらの豪快なアクションが、簡単な操作で繰り出せる”点だが、後に多くのフォロワーを生んだことからも分かるように、一作目の時点ですでに面白い。

Y/Xボタンのみで完結する”シンプルな操作性”も然ることながら、流れるようなアニメーションと爽快なフィニッシュムーブが爽快感を増幅させており、プレイ時間の多くを占める格闘戦は何度プレイしても飽きない。

コンボ

また、プレイヤーを熱中させる「コンボ」の存在も大きい。
すでに述べた通り、「Freeflow Combat」はその手軽さが最大の魅力だが、一方でコンボの成立はシビアに判定されるので、”攻撃を繋げて大技を発動したい”場合には一気に格闘戦の難易度は上昇する。

具体的には、コンボを意識した途端に”敵の死角を突く立ち回り”や、”的確なカウンター攻撃”の重要性が増し、肝心の大技自体も”通常攻撃とは異なるボタン”の同時押しなので、より複雑なアクションが求められるのだ。

「Freeflow Combat」は、”誰でもバットマンを演じれる”ハードルの低さが魅力。
だが、同時にシビアなコンボを用意することで、「ヌルイのは勘弁」と感じるコアなアクションゲームファンにも訴求できる格闘戦を作り上げることに成功しており、この辺りのバランス感覚には脱帽する。

硬派なステルスパート

一点、ステルスパートは”ある程度ゲーム慣れした人向け”と言える。
「Freeflow Combat」のカジュアルさと比べれば、非常に挑戦的なレベルデザインになっており、人によっては何度もリスタートして進めていくことになるはずだ。

発見される美徳

そもそも、本作はステルス系アクションゲーム。
プレイ時間の約半分はステルスパートであり、どの戦闘も基本的には”発見されていない”状態から始まる。

ただし、本作のステルスパートは一味違う。
一般的に、ステルスゲームでは”敵に察知されない”ことが重要だが、本作の場合は“相手に存在を知らしめた”上でのステルスプレイが基本となり、バットマンに恐れおののく敵たちを静かに始末していくことが美徳なのだ。

なので、ステルス状態を維持するのは難しい。
一見すると”安全確実に思える”頭上からのテイクダウンは、襲われた敵の悲鳴が他の敵を警戒させ、敵の首に取り付けられた【スーサイド カラー】は、仲間が倒されたことを他の敵に知らせるので、簡単にステルス状態は解除される。

ゴリ押しは出来ない

ステルスパートに登場する敵は、全員が銃を所持している。
そして、バットマンは敵の銃弾に対しては滅法弱く、敵の銃撃を受けたバットマンは、必ずノックバックして身動きが取れなくなり、たった数秒で倒されてしまう。

なので、ステルスパートでは”察知された状態で発見されずに倒す”ことが求められる。
その際は、敵の行動パターンを読み、倒していく順番を考える必要があり、時には手持ちのガジェットを駆使して敵を排除することも迫られ、意を決して行動するスリルが感じられる。

本作のステルスプレイは硬派な方。
「Freeflow Combat」と合わせてゲームプレイに緩急を付ける存在になっており、察知された状態でのステルスプレイはユニークな点であり、私自信は好みだが、それゆえの不規則なプレイ内容は一部の人には難しいはず。

ただし、ガチのステルスゲームよりも易しい内容ではあるが。

秀逸なミッション構成

プレイヤーを飽きさせない工夫が嬉しい。
基本的には、「探索→捜査→戦闘」の繰り返しなのだが、新たなガジェットを登場させたり、敵の種類を増やすなどして毎回味を変えてくるので、ゲームの新鮮味が最後まで持続する。

本作の場合は常に新しいオモチャでプレイヤーの関心を引く。
途中で息切れするゲームは多いが、本作に関してはその心配はない。

世界観も

バットマンを知らない人には丁寧な解説を用意し、知っている人には”だからこそ分かる”演出を用意するなど、ゲーム世界の作り込みには感心する。

キャラクター名鑑やオーディオログは、各キャラクターの人物像を掘り下げる。また、リドル(収集物)では、コアなバットマンファン向けに難解なクイズを出題する一方で、バットマン世界とゲーム世界を見事にリンクさせている。

これら開発陣のバットマン愛が溢れる演出にも感心する。

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欠点、一部の難易度の偏り

本当に些細な欠点だ。

  • 敵の銃撃から逃げる術が少ない”ので、一方的にリンチされることがある。
  • 画面固定のボス戦は、思うように操作が出来ない。

これを除けば、特に欠点らしいものは見当たらない。

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総評

2009年発売だが、今でも色褪せていないアクションゲームの傑作。
今後発売される版権ゲームの水準を一気に押し上げる内容になっており、”原作頼りのタイアップ企画としての”薄いゲームの居場所を奪い去ってしまった。

無論、バットマン抜きにしてもプレイする価値がある。
なので、少しでも興味が湧いたアクションゲームファンも必見だ。

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