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【評価・感想】『スパイダーマン3(PS3)』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題Spider-Man 3
対応機種PS3,Xbox 360ほか
プレイ時間8時間~
ストーリー前作から1年後。悪党との戦いは依然として続く。4つの犯罪組織に謎の大物まで、街は大混乱に陥る。人々を救うべく、スパイダーマンは今日もそんな街を飛び回る。

今作は、2007年に発売されたオープンワールドゲーム。『スパイダーマン』『スパイダーマン2』の続編になり、「Treyarch」開発の映画版のゲーム化シリーズは今作で完結する。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

PS3日本語版をRPCS3で遊びました

PS3(Xbox 360)でスパイダーマン

今作も、前作『スパイダーマン2』と同じく”スパイダーマンとオープンワールドを組み合わせた”ゲームになる。「グランド・セフト・オート」のようなオープンワールドとしてニューヨークがあり、プレイヤーはその中を自由に飛び回ることができる。

そんなオープンワールドには、チャレンジやランダムで発生する犯罪が用意されている。今回はニューヨークの各地域をそれぞれの犯罪組織が牛耳っており、彼らが起こす犯罪を一つずつ解決することで、街の治安が改善される。各地域の治安を100%にすると、基礎能力を上げるアップグレードがご褒美として貰えるので、ストーリーと並行して、街の清掃も地道にやっていく。

他にもオープンワールドには、ヴィランが絡む複数のストーリーが用意されている。今回は一つの大きなストーリーを追うのではなく、大きなサイドミッションを、今遊べる範囲で好きな順番に遊んでいく方式。正直、小さなストーリーが散らばっている感じなので、今ひとつまとまりに欠けるのだが、様々なヴィランが登場するので、前作よりもバラエティに富んだミッションが多く、これはこれでアリ。

“スパイダーマンの”オープンワールドゲームとしては、前作と同じくらいには楽しめる。

なお、プレイ面は前作を踏襲したものになっている。敵の攻撃をスローモーションを駆使して回避し、その後に素早く反撃していくスタイルで、スパイダーマンらしい軽快なアクションが楽しめる。また、多彩なコンボも引き続き登場し、ボタンを組み合わせることで様々な技を繰り出すことができる。前作よりもヒット感が良くなり、スピード感も増していて、それっぽい戦闘に磨きが掛かっている。

もちろん、ウェブ・スイングもちゃんとある。しっかりウェブが建物や木にくっ付くお馴染みのものであり、今作でも高層ビルが立ち並ぶニューヨークを高速で移動できる。ニューヨークは比較的広く、移動距離も長くなりがちだが、それでも苦にならないほどウェブ・スイングは楽しい。これは前作同様に素晴らしい出来。

ボス戦とQTE地獄

基本的にはラフに遊んでもクリアできるゲームなのだが、ボス戦だけはやけに難しい。いや難しくない。使うべきコンボが分かっていれば簡単に倒せるので、実際はかなりイージーなのだが、それを分かっていないと途端に難しくなる、が正しい。

私は一番最初のボス戦で20回近くゲームオーバーになってしまった。一向に突破口が見つからずに四苦八苦していたのだが、「ザコは糸で吊り上げて上空で倒す」「ボスはこのコンボで倒す」と分かった後は簡単に倒せた。こういうことが、今作のボス戦ではよく起きる。山ほどあるコンボの中から、ボス戦に最適なものを見つけ出して使う必要があり、ここだけ求められるプレイスキルが一気に上がる印象を受ける。

全体的にはカジュアルに遊べるゲームだが、ボス戦に関しては、完全にアクションゲーム慣れした人向け。当時「スパイダーマンのゲームだから」とキャラゲーを遊ぶ感覚で買った人は、このボス戦で面食らってしまったのではないかと思う。

ボス戦以外にも「このコンボを使わないと苦戦する」という場面がちらほらとあり、こうした難易度の加減がいたずらにゲームを難しくしまっているように感じる。

ただ、遊んでいてもっとも気になったのは多用されまくるQTE。ボス戦のフィニッシュには毎回あるし、チェイスシーンにも組み込まれている。とにかくQTEに次ぐQTEで、QTEまみれ。QTEは消極的に肯定派の私でも「もういいよ」と思うほど、QTEが多用されている。

しかし、今作のQTEが問題なのはその頻度ではなく、一発でクリアさせる気がないこと。場合によっては、何度かやり直してパターンを覚える必要があり、ここで詰まってストーリーが進行しないということが起きがち。さらにボス戦によっては、フィニッシュ時のQTEに失敗すると、またダメージを与えてそのイベントを発生させないといけず、ボスを撃破した達成感も消え失せてしまう。

終始、QTEに苦労させられるゲームだった。

映画版と比較する

全体のストーリーは映画版から大きくかけ離れたものだが、ストーリーの要所要所で映画版をモチーフにしたミッションが用意されている。PS3(Xbox 360)向けになったことで、一部の登場人物の顔も演じた俳優に近くなっており、映画版の雰囲気は上手く再現されている方だと思う。

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総評

戦闘システムやウェブ・スイングなど、部分的にはよく出来ているが、全体的には粗っぽく感じる。コンボをある程度アンロックして、適当にボタンを押してるだけでも、何かしらのコンボが発動するようになってくると、ようやくエンジンがかかり出し、最初の頃よりは楽しく遊べるようになるが、ボス戦やQTEがその楽しさに水を差してしまっている。

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