原題 | Assassin’s Creed Bloodline |
対応機種 | PSP |
プレイ時間 | 6時間~ |
ストーリー | 一作目の後、アルタイルはテンプル騎士団を追ってキプロスに向かう。途中、ロベール・ド・サブレの影武者だったマリアを捕らえるなどしながら騎士団を追い詰めてゆき、彼らの企みを暴かんとする。 |
今作は、PSP向けに発売された『アサシンクリード』の後を描くスピンオフ。
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評価
※PSPでテストプレイした以外は、PPSSPPでプレイしました
一作目の順当なアップグレード版
言うなれば、今作は”アサシンクリード 1.5″。
PSP向けに色々と調整されているが、グラフィックや操作性以外では、『アサシンクリード』と比べて見劣りしている部分はないと言ってもよく、むしろ『アサシンクリード』よりも優れているとさえ感じる。
まず、今作ではミッションのデザインが一新された。
『アサシンクリード』のメインミッションは、盗聴=>尋問=>暗殺のセットを最後まで繰り返すものだったが、その部分にメスが入り、「密かに護衛を排除し、その後に尋問する」「停泊中の船に忍び込み、情報を入手する」というように、それぞれのタスクが肉付けされ、”引く”ほどの反復性が薄れている。
他にも、ゲーム内のコインを使い、主人公の能力を強化できるRPG要素が導入されたり、ターゲットの暗殺がボス戦に置き換わり、要所要所でユニークなボスと戦えたりなど、アクションゲームとしての深みも増している。
確かにRPG要素の重要度は低く、ボス戦もそこまで手応えはないが、『アサシンクリード』で弱かった部分の多くが改善されたことで、アクションゲームとしてより面白くなり、携帯ゲーム機向けという割り切りは必要だけれど、『アサシンクリード』の流れをくむ良いスピンオフになっている。
主人公とカメラの動きに難がある
遊んでいて、特に気になったのは主人公とカメラの動き。
PSPにはアナログスティックが一本しかないので、今作では、主人公とカメラを同時に動かすことができず、フリーランやダッシュしている時などは、主人公やカメラの動きにストレスを感じた。
今作の操作性で、キツめの時間制限の中でフリーランをしたり、逃走するターゲットを追いかけ回したりするのは、なかなか厳しいものがある。
総評
携帯ゲーム機向けということで、妥協したと思われる部分は少なくないが、ゲーム自体は『アサシンクリード』をベースにしたアップデート版とも言えるもので、据え置きゲーム機向けにも発売されていれば、面白いスピンオフとして受け入れられていたように思う。
ストーリー的にも、『アサシンクリード』の後日譚としてもそうだし、『アサシンクリード リベレーション』の前日譚としても価値あるものなので、プレイ環境が限られているのは残念に感じる。
今後『アサシンクリード』がリメイクされることがあれば、そのリメイク版は『アサシンクリード』と『アサシンクリード ブラッドライン』を統合したものであって欲しい。