【評価/感想】PC/Xbox 360(上海)版スプリンターセル 二重スパイ【批評/レビュー】

3.0
ステルスゲーム
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原題Splinter Cell Double Agent
対応機種PC,Xbox One(互換) etc
カキヘイ
カキヘイ

珍しくイマイチなスプリンターセル。
シリーズファンにとっても、新規プレイヤーにとってもクセの強い一作になっている。

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紹介

今作も、スパイ系ステルスゲーム。

これまでと同じく、今作も「暗闇」を活用したステルスゲームになっており、それをベースにした地道なスパイ活動と、現実の世界情勢を反映したストーリーが特徴として挙げられる。

スプセルシリーズの感想

上海版との違い

上海版二重スパイ。

 実は「二重スパイ」には二つのバージョンが存在する。

一つ目は(当時の)旧世代機向けに発売された「旧世代機版」。もう二つがこの記事で紹介する(当時の)次世代機向けに発売された「次世代機版」。

そして、次世代機版の方は『スプリンターセル パンドラ トゥモロー』を開発した上海スタジオ開発で、旧世代機版の方は『スプリンターセル(1)』と『スプリンターセル カオスセオリー』を開発したモントリオールスタジオ開発となっている。

また、二つのバージョンには次のような違いもある。

各バージョン違い
上海版二重スパイ従来の「暗闇」を活用する特徴を捨て、新たな「スプリンターセル」を模索している。
モントリオール版二重スパイ従来の「暗闇」を活用するステルスゲームという特徴を引き継いでいる。

要するに、同名だけれどもステルスゲームとしては大きく内容が異なるものになっている。

なお、世間的にはモントリオール版(旧世代機版)の方が評判は良い。

次世代機版は製品としてのクォリティが低い

【Xbox 360】版はフレームレートが低く、PC版は起動しなかったり、ロードに失敗したりする。また、共通するバグとして進行不能系バグも報告されている。

なお、【Xbox One】の互換機能を使ってプレイした場合はフレームレートが改善するので、今は【Xbox One】でプレイするのがベター。

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評価

【Pros】堅実なステルスプレイ

またしても、一作目『スプリンターセル(1)』をベースにしたゲームシステムではあるが、改善に次ぐ改善のおかげで今作も堅実なステルスゲームとなっている。

詳しくは、過去作のレビューを読んで欲しい。

▼過去作▼

【Pros】二重スパイとして暗躍する

今作のサムは二重スパイ。
【NSA】のスパイとしてテロ組織【JBA】に潜入しており、テロリストに扮してテロ活動をしつつ、大規模なテロ攻撃を阻止すべくスパイとしても活動する。

  • 今回のサムは【NSA】のスパイとしてテロ組織に潜入する二重スパイ

で、この「二重スパイ」という設定はゲームシステムとしても組み込まれている。

具体的には、プレイ中にプレイヤーが下す判断が【信頼度】に反映され、それによってサムと組織との関係が変化し、その結果としてミッション内容やストーリーが変化する。

肝心の「判断」には、”作戦と人命を天秤に掛けた”選択や、仲間の生死を左右する選択などが含まれており、プレイヤーは二重スパイとして難しい決断を迫られる。

  • プレイヤー中の「決断」が、ストーリー、ミッション内容に影響を与える

確かに、見た目に反して【信頼度】の影響は限定的。
けれども、今作はさすがに「マンネリ気味」なので、仮に”実験的”であっても新しいものを取り入れる姿勢は評価したいところである。

引用元 – スプリンターセル 二重スパイ(旧世代機版) レビュー

旧世代機版との違い

こっちはテロ組織の拠点内を自由に探索できる。

旧世代機版とは違い、壁の向こう側では他のテロリストたちが各々の生活を送っており、プレイヤーはそんな彼らの目を盗んでスパイ活動しないといけない。

テロリストの中にはサムに友好的な者も居るので、同じ釜の飯を食いながらそんな人間らを裏切る背徳感みたいなものが感じられる。

確かに、ゲームとしては”一つのミッション扱い”だった旧世代機版の方が遊びやすのだが、こっちはストーリーに深みを与える要素として機能しているので、これはこれでアリだと感じる。

【Cons(欠点)】暗闇の排除は失敗

この位置でもバレてしまう…。

今作では、ほとんどの場面で「暗闇」というこのゲームにおける安全地帯が排除されているので、他のステルスゲームのように物陰に体を隠しながら進んでいくことが多い。

今回は影一つない白銀の世界や、太陽が降り注ぐ中東の街を進んだりすることが多く、まるで「メタルギアソリッド」のような敵の死角を突くステルスプレイが展開される。

  • 「暗闇」を排除した新たなスプセル

けれども、この方針転換は上手く行っていない。

というのも、今作は単に「暗闇」を排除しただけだから。
プレイヤーから「暗闇」というアドバンテージを奪っただけで、その代わりとなるものを用意していないので、全体的に理不尽なゲームバランスになっている。

  • 「暗闇」”だけ”がないので、理不尽なゲームバランスに

具体的には、このシリーズにおける敵の反応の良さだったり、主人公のアクション能力の低さだったりは、プレイヤー側に「暗闇」という強力なアドバンテージを与えたからこそ受け入れられて来た部分。

その点、今作は「暗闇」が抜けた穴を埋める調整を怠ったおかげで、隠れる場所は少ない(or 分かりにくい)し、それによって発見されてもアクション能力が低いので太刀打ちできないし、という問題が生まれている。

よって、「暗闇」がないことのデメリットばかりが目立つ。

ちなみに、従来の「スプリンターセル」的な序盤のミッションは素晴らしい出来。

「暗闇」を排除した意図とは

「スプリンターセル」はグラフィックにも力を入れて来たシリーズなのだが、プレイ中は常に暗視ゴーグル装着なので、いくら映像が綺麗でもプレイヤーが目にするのはモノクロに近い映像だけだった。

  • いくら映像に力を入れても、プレイヤーは暗視ゴーグルを通して世界を見る

これを解決する方法が”暗闇を排除する”ことだったのではないだろうか。

今回は「暗視ゴーグル」無しでも遊べるミッションが格段に増えており、これはプレイヤーが本来のグラフィックを堪能しながら遊べることを意味する。

特に今作はシリーズ初の次世代機向けスプセル。
したがって、過去作と比べて飛躍的にグラフィックや表現力が向上することが確定しており、余計に「暗闇」を排除するゲームデザインが魅力的に映ったのではないだろうか。

当然、これはあくまでも私の想像に過ぎないが。

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総評

このシリーズでは珍しくイマイチな一作。

シリーズファンとしては、これまでの積み重ねを無視したようなゲームデザインは受け入れがたく、一方でシリーズ初心者にとっても難易度が高く、とっつきにくい作品となっている。

正直、誰も得しない「スプリンターセル」である。

関連記事>>>オススメする「スプリンターセル」を全て紹介

▼スプセル シリーズの感想▼

初版: 2016年3月16日

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