【評価/感想】スプリンターセル 二重スパイ【批評/レビュー】

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原題Splinter Cell Double Agent
対応機種PC,PlayStation 3,Xbox 360
発売日2006年10月17日
開発元Ubisoft Shanghai
備考公式サイト

1作目『Splinter Cell』をベースにした旧シリーズ最後の一作。

実は今作には、Ubisoft Shanghaiが開発したPC、PlayStation3、Xbox 360版と、Montrealが開発したPlayStation 2、Xbox版の2種類が存在するのだが、このレビューではShanghai版を取り上げる

余談だが、続編『Splinter Cell Conviction』と一部ストーリーがリンクしている。

▼ストーリー▼

不慮の事故が重なり、自暴自棄になっていたサムは危険な任務に参加する。
その任務とは、囚人として刑務所に潜入してある人物を脱獄させ、その人物の紹介でテロ組織「ジョン・ブラウンズ・アーミー」に単独潜入するというものだった。

サムは、サード・エシュロンのスパイとテロリストという2つの顔を使い分け、危険な任務を遂行していくのだ。

▼Splinter Cell レビュー▼

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方向性の転換

“脱”暗闇大好きおじさん

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「もう、暗闇に用はない?」

これまでのSplinter Cellとは異なり、今作は”暗闇を進みゴールを目指す”のではなく、”暗闇も利用しながらゴールを目指す”作品となり、やけに日中の明るいエリアを舞台にしたミッションが多い。

したがって、今作には絶対的な安全地帯はほぼ無い。
過去作では、ひと度暗闇に入れば敵に発見されず、敵の亡骸も暗闇に放置するだけで良かったが、そもそも暗闇が少ない今作では、前作以上にカバーの活用や敵の効果的な排除の重要性が増している。

だが、高難易度化したわけではない。
というのも、確かに暗闇自体は減ったものの、その一方で敵は鈍感になり、多少の足音や物音は聞き逃してくれるので、些細なミスがリスタートに直結することは少なく、さらに操作系統は簡素化され、カバー状態から敵を締める新技も追加されている。

ゲームのルールは変わったが、全体的にはカジュアルな仕上がりになっており、過去作よりも格段に遊びやすい。

ストーリーの分岐

シリーズで初めてストーリーの分岐が存在する。
今作のSamは二重スパイであるため、プレイヤーは「テロリストとしてテロ活動に加担する」、もしくは「スパイとしてテロを阻止する」ということを選べるのだが、その選択によって、罪のない一般人に死傷者が出たり、友人が無残にも処刑されたりする。

一方通行だったこれまでのストーリーよりは、多少なりとも介入できるので面白い。

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イマイチな新要素

二重スパイは形だけ

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今作には友好度が存在する。
先ほども紹介した通り、今作のSamはThird Echelonのスパイとしてテロ組織に潜入しているのだが、その中での決断や判断がSamと組織の関係性を変化させるシステムが導入されている。

ただし、これはすごく大味。
個々の決断や判断の内容自体は面白いものの、プレイ中に友好度を気にすることはほぼなく、ゲームシステムとしては欠陥に近い。
理想的なのは、プレイヤーがサード・エシュロンとテロ組織の板挟みにされ、その状況下で危険な綱渡りをさせることだが、今作の場合は単に外枠だけある状態になっており、2重スパイならではのスリルに欠ける。

諜報活動が面倒

テロ組織の拠点内での諜報活動は、もう一工夫欲しい。
内容自体は、テロリストの目を盗んで拠点内で情報収集するものだが、色々と制限が課されているので、面倒に感じることが多い。

例えば、警戒区域内で仲間に発見されれば、わざわざ区域外まで一旦は出ないといけなかったり、時間制限を残した状態でタスクを完了すると、時間制限いっぱいまで待機を余儀なくされるのだ。

テロリストの中には友好度な者も居るので、彼らの目を盗んで諜報活動する背徳感は伝わるのだが、実際のプレイ内容はもう一工夫欲しい。

バグまみれ

これはもっとも深刻な欠点だが、“製品としてのクォリティ”が低い。

少なくとも私の環境では、Steam版は起動すらせず、Xbox 360版の方も最適化不足が顕著であり、フレームレートが安定しなかった。それ以外にも、進行不能系のバグから、敵がスタックするバグまで盛りだくさん。

プレイ以前の問題。

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総評

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諸々のバグを抜きにすれば、ゲーム自体は名作として名高い『Splinter Cell Chaos Theory』の拡張版であり、個人的には何周もプレイしたいと思える一作だ。

したがって、シリーズファンは”遊んで損なし”と言いたいところだが、いかんせんBuggyなのだ。

次の記事>>>”全作制覇”の私がオススメするスプリンターセルを紹介。

Q&A

Q.日本語版は?
A.日本語字幕版が販売中。

Q.2種類の違いは?
A.PC.Xbox 360版はUbisoft Shanghaiが開発し、PS2,Xbox版はMontrealが開発。

Q.オススメのバージョンは?
A.世間的にはMontreal版の方が高評価。