【評価/感想】スプリンターセル カオス・セオリー【批評/レビュー】

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シリーズ屈指の「名作」として名高い一作。

1作目『Splinter Cell』を手掛けた、Ubisoft Montrealが開発した作品であり、これまでよりも洗練されたゲームプレイと、自由度の高いレベルデザインが目玉である。

▼ストーリー▼

「伝説のスプリンターセル」サム・フィッシャーは、ペルー某所の海岸沿いのゲリラ基地へと向かった。

誘拐されたエンジニア、モルゲンホルトの救出と、引き出された情報の回収または抹消がその任務である。

誘拐したのはペルーのゲリラグループ「人民の声」。
そのリーダーであるヒューゴ・ラセルダは情報戦で革命を起こそうとしていると言う。

その計画はより大きな陰謀へと繋がっていく…

Wiki

▼Splinter Cell レビュー▼

選択肢に溢れた1本道

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端的に言えば、今作は「選択肢が豊富な1本道ゲーム」である。

まず、1作目『Splinter Cell』も、2作目で前作の『Splinter Cell Pandora Tomorrow』も、基本的には1本道を進むレベルデザインだった。
とくに前作は”演出重視”の作風上、凝った演出と引き換えに極端な一本道となっていたが、今作の方は一本道ながらも複数の潜入ルートが用意されていることが多い。

今作の「変化」が最も感じられたミッション「Panamanian Bank」では、目標である金庫にたどり着くまでのルートが複数用意されており、進行ルートによっては敵との接触を完全に回避できたり、ショートカットできたりする。
さらには、ハイリスクではあるが真っ先に監視システムを破壊することで、任務を円滑に進めることさえ可能であり、こうした選択肢に溢れ、なおかつ自由度の高いゲームプレイは今作ならではと言える。

このようなレベルデザインは大半のミッションで見られる。
そのため、今作では好成績を記録するためだけではなく、単に「他の方法を試す」ために同じミッションを何度も遊ぶことがあり、上記の「Panamanian Bank」は5回以上も繰り返して遊んでしまった。

これまでは「いかに発見されずに潜入するか」だけを考えていたが、今作では「どのように潜入するか」と考えることが多く、より戦略性に富むステルスゲームになっている。

今回もリトライが多い

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今作もリトライが多く、何度も試行錯誤して攻略していく泥臭い部分がある。

これの原因の多くは私自身にあるので文句はないのだが、こと銃撃戦になると話は変わる。
というのも、今作”でも”敵に発見されると、主人公Samが人間的であるがゆえに反撃できないまま倒されることが多く、これが不要なリトライを生む要因になっているからだ。

これまで同様に射撃モードでは、視野が狭まり、感度も低くて動きも制限されるが、一方で敵は機敏に動いて高い命中率で狙って来る。

もはや敵に発見される=リスタートとなっており、この辺りのバランスが非常に甘いと感じる。
過去2作でも見られた欠点だが、悪い意味でそのままの形で残っている。

総評

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根強い人気も頷ける一作。
過去2作と比較した際、多くの面が突出した完成度になっており、一つの頂点を迎えた感さえする。

続編『Splinter Cell Double Agent』の出来を見る限り、今作を旧Splinter Cellにおける最高傑作と言い切っても異論はないだろう。

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