【評価/感想】スプリンターセル【批評/レビュー】

ゲームレビュー

ステルスゲーム界の大御所であり、Ubisoftの看板タイトルの一つである本作。

プレイヤーはアメリカのスパイ組織「サード・エシュロン」に所属するサム・フィッシャーを操作し、世界を恐怖に陥れるテロと戦う。なお、サムの声(英語版)を演じるのはカナダの名優マイケル・アイアンサイドである。

▼過去作のレビュー▼

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1作目の特徴

現実ベースの作風

主人公サムの動作は感心するほど人間くさい。
スパイ作品の主人公と言えば、常人離れした身体能力を持ち、数々の困難を涼しい顔で乗り切るものだが、さすが一部で”サムおじさん”と呼ばれるだけであり、実におじさんっぽい。

例えば、フェンスをよじ登る際は両手で網を掴み、次に足を引っ掛けて登っていくし、パイプを伝って移動する際も、左右の手足でしっかりとホールドして、現実的な速度で進んでいく。

射撃の腕や耐久性も並で、一対多数のガンファイトでは当たり前のように瞬殺される。

だからこそ、ステルスプレイを意識させられる。
サムの人間っぽさは=ステルスプレイを意識せざるを得ない状況を生み出しており、トリガーハッピーなプレイヤーでも、必然的に開発者が意図した通りに遊んでしまうのだ。

一筋縄ではいかないエリアの数々

基本的にはリニアな(一本道な)作品。
各エリアが縦に繋がっているイメージで、下から上へ一個ずつエリアを突破していくのが流れとなり、各エリア内には敵兵、監視カメラやタレットなどが多数設置されている。

本作の醍醐味は敵兵に一切感知されずにエリアを攻略することだ。
あるときは暗闇(安全地帯)をヒソヒソと進み、またあるときはパイプを伝って敵の頭上を進むのだが、敵たちはサムの存在に一切気づいていない。そんなプレイが理想的であり、それが出来た瞬間が本作のハイライトと言える。

さて、肝心の各エリアの作り込みは優秀。
サムは己の肉体だけではなく、持ち込んだガジェットも活用する。その際、エリアを探索しつつ攻略に役立つアイテムやヒントを探すのだが、そうした地道なスパイ活動も本作の魅力である。

爆発!銃撃戦!カーチェイス!とは縁遠いステルスゲーム。
だが、地道な工作活動が上手くゲームに落とし込んでいるので飽きないのだ。

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欠点

失敗の取り返しが付かない

基本的に発見=>リスタート(やり直し)。

要するに失敗を取り返す手立てが無い。
確かに、主人公サムが複数の敵と撃ち合えるほど強ければステルスプレイの存在意義は薄れる。かと言って現状では発見=リスタートになっているので、この辺りの解決策が欲しいところだ。

残念ながら、この欠点は4作目『スプリンターセル コンヴィクション』まで放置されたまま。

迷路

1本道ゲームにも関わらず、よく迷子になる。
目的地や中間地点までの導線が自然とは言えず、無駄足を踏まされることが多々ある。

この点は続編『スプリンターセル パンドラ・トゥモロー』である程度は解決している。

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総評

1作目の時点でスプリンターセルの雛形が完成している点は特筆すべき点。

ただ、あくまでも記念碑的な一作になっているので、個人的には傑作『スプリンターセル カオスセオリー』辺りからプレイすることを勧める。