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【評価・感想】『レッドフォール(Redfall)』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題Redfall
対応機種PC,Xbox
プレイ時間12時間~
ストーリーアメリカの田舎町「レッドフォール」。吸血鬼が支配する町で、主人公らはそれに立ち向かう。そして、この町に隠された真実を解き明かす。

本作は、2023年に発売されたオープンワールドゲーム。『Prey』の「Arkane Austin」が送る新作。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

※完全ソロプレイ、主人公はジェイコブ・ボイヤーを選択

2012年に発売された『ディスオナード』は、プレイスキルや周囲の環境を組み合わせることで、”様々な遊び方に挑戦できる”自由度の高いゲームプレイが高く評価された作品で、”Arkane”の名を一躍有名にした。

“Arkaneゲー”は、どれもこの『ディスオナード』と同じく、プレイヤーが自発的に様々な遊び方に挑戦できる点で共通しており、これがこのスタジオの特徴と見なされていた

そんな”Arkane”の新作は、これまでの作品とは少し違うオープンワールドな吸血鬼狩りゲーだった。

らしくない?オープンワールドFPS

“Arkaneゲー”と言えば、遊びを創造できるほどの自由度の高さや、ストーリーそっちのけで探索したくなるような高密度な世界が特徴だったが、本作は、それらから一旦離れて、オープンワールドやルート要素、協力プレイなどを全面に押し出した”売れ線志向なFPS”になっている。

撃ち合う以外にステルスプレイが可能だったり、一部の建物には複数の侵入ルートがあったりなど、それっぽい要素は受け継がれているが、基本は敵を倒して、武器をどんどん集めていくことに重きが置かれている印象で、少なくとも『ディスオナード』以降の”Arkaneゲー”のどれにも似ていない。

本作では、ストーリーを進めつつ、良い武器を求めてエリアを探索し、もし良い武器が手に入れば、いま持っている武器と交換して、また良い武器を求めてエリアを探索する、ということを繰り返す。ディスオナード』や『デスループ』のような”目の前の課題に対して、自分なりに対処していく”面白さよりも、武器を集めて主人公を強くしていく面白さが中心にあるように思う。

宣伝文句には”Arkaneの精神を受け継ぐ『Redfall』”とあるが、実際はオープンワールドと、武器を集めていくルート要素を組み合わせたFPSで、私が遊んだゲームだと『ファークライ ニュードーン』か、『ファークライ6』に近い作品になる。

そうしたゲームなので、お馴染みの”Arkaneゲー”と思って遊ぶと肩透かしを喰う可能性が高い。私の場合、予想外に”ファークライっぽい”ゲームだったこともあり、最初は「これはどういうゲームなんだ?」と戸惑いながら遊ぶことになり、あまり気分が乗って来なかった。

本作は、様々な先入観を捨てて遊んだ方が良い。吸血鬼がいることを除くと、正直、これと言って特徴はないのだが、シューティングの感触はよく、箱を開けて武器を集めていくのも楽しくと、この手のFPSの基本的な面白さはちゃんとあり、ゲーム自体は決してダメなわけではない。目玉の吸血鬼も、複数相手だとタコ殴りにされる緊張感があり、対人戦とは違う戦闘を上手く演出していると感じた。少なくとも私は、”別ゲー”と割り切った後は、まあまあ・・・・遊べるゲームへと印象が変わった。

たしかに「ファークライ」という上位互換が存在するので、”このゲームじゃないといけない理由”を探すのは難しいし、もし未プレイなら先にそっちを遊ぶことを強くお勧めするが、ソロプレイであっても、クリアまでの十数時間遊ぶ分には、それなりに楽しい時間を過ごせる作品にはなっている。

ソロプレイでも遊べる?

特に問題なく遊べた。本来はソロプレイ用のゲームなのではと思うほど、一人で遊んで困ることはなかった。難易度もいつでも変更できるので、その辺りも配慮されている。しかし、「メニュー画面を開いている間もゲームが進行している」「常時オンライン接続を求められる」という点はオンラインプレイ向けの仕様だと感じた。

オープンワールドゲームとしては

オープンワールドゲームとしては、スタンダードな作り。一枚の広いマップではなく、港町だったり、山間部だったりを抜き出した中規模なオープンワールドだが、その中に探索可能な建物やサイドクエストなどが用意されている。“点在するセーフハウスを解放して安全地帯を広げていく”というオープンワールドゲームでお馴染みの要素もちゃんと(?)ある。

本作では、不用品を集めて換金してお金を作るので、欲を言えば、もっと探索可能な建物が欲しかったが、それも大きな不満ではなく、全体的にはよくあるオープンワールドと言ったところ。

個人的には、この広さだと乗り物が欲しいなと。(特に二つ目のマップは)徒歩移動するには広くて、目的地までダッシュしてる時間がダレてしまっていた。道路にバギーが乗り捨てられているので、もしこれに乗れたら、それだけで移動の快適さは違っていたと思う。

まだちゃんと遊べる状態ではない

階段でスタック

「メニュー画面でボタン入力できなくなる」「敵の体力メーターが表示されなくなる」と言ったバグ以外にも、「地面にハマって抜けられなくなる」「アイテムが地中に消える」「出現すべき敵が出て来ない」など、ゲーム進行に影響するものも少なくなく、かなりバグっぽい。PC版の場合、私の環境だと最適な設定を見つけるまでパフォーマンスも非常に悪かった。

また、敵の反応もあまり良くない。一直線に突っ込んできたり、階段のところで動けなくなっていたり、隣の敵が銃声に反応しなかったりすることがあり、この辺りも要修正だろう。まあこれは稀にあるくらいで、ほとんどの場面では、ちゃんと撃ち合いを楽しむことができたが。

ゲームにバグは付き物なので、普段は”アプデに期待”くらいの感覚でいるのだが、本作に関しては、もう少しバグを潰した上でリリースした方が良かったのではと思う。なんとなく『サイバーパンク2077』を思い出す。

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総評

最低限遊べるオープンワールドFPS。どの要素も遊べるレベルでまとまっているので「これがダメ」というものはないのだが、逆に「これが良い」というものもなく、今一つ決め手に欠ける作品だった。継続的にアップデートされることは明言されているので、半年か一年後くらいに、ゲームパスに加入したついでに遊んでみると良いかなと思う。

少なくとも、いま1万円近く出して買うのは全くお勧めできない。

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