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【評価・感想】『コール オブ デューティ ワールド・アット・ウォー(CoD WaW)/ソロ・キャンペーン』レビュー

4.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約6分で読めます。
原題 Call of Duty: World at War
対応機種 PC,Xbox One(互換),PS3 etc
プレイ/クリア時間 6時間~
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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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紹介

どんなゲーム?

第二次世界大戦をテーマにしたミリタリー系FPS。

シリーズとしては『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』の翌年に発売されたメインシリーズの第5作目になっている。

ちなみに今回は米軍とソ連のキャンペーンが用意されており、米軍編では日本軍が敵として登場し、終盤は沖縄も舞台として登場する。

余談だが、今作にはキーファー・サザーランドとゲイリー・オールドマンが声優として参加している。

なお、開発は『コール オブ デューティ3』の【Treyarch】。

実は日本未発売

「コール オブ デューティ」のメインシリーズとしては唯一、日本語版の発売が見送られた。

ただ、PC版には日本語化Modが存在する。

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評価

まず、基本的には前作『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』のままであり、ゲームプレイ面で大きな変化はない。

要するに、前作のゲームシステムで「第二次世界大戦」を描いたゲームが今作。

【Pros】過去作の見直し

同じことの繰り返しと感じさせない

「第二次世界大戦」モノとしては『コール オブ デューティ2』の時点で”ネタ切れ感”があったが、同じテーマの今作では興味を持続させる工夫がなされており、同じことの繰り返しと感じさせない。

例えば、米軍編ではこれまでに無かったジャングルを中心とした戦闘が描かれ、ソ連編はこれまでと同じ市街地戦ではあるが、『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』譲りの濃密な演出を織り交ぜることで上手く茶を濁している。

(映画『スターリングラード』を想起させるソ連編のオープニングは最高の幕開け)

さらに、米軍編は火炎放射器、ソ連編ではスナイパーライフルというようにそれぞれのキャンペーンのみにしか登場しない武器を用意することで、ゲームプレイにメリハリを付けている。

少なくとも、「第二次世界大戦」をテーマにした過去作よりは数倍多様性に満ちた作品になっており、使い古したテーマであっても描き方次第で印象がガラリと変わることが分かる。

「無限湧き」がほぼ消滅

前作『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』では顕著だった「無限湧き」は、”大勢の敵がいる”に変更されている。

なので、今作は後方でチマチマ撃っていても制圧、もしくは相当少ない数まで敵を減らせるので過去作より難易度は低くなっている。

前作のレビューにも書いている通り、「4」では「無限湧き」だけが強調される作風になっていたので、この変更はプレイアビリティの向上に一役買っている。

ただ、”前進する動機”が弱まったことで前作のようにガツガツ前へと進むことはなくなり、戦闘のスピード感は失われてしまっているが。

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【Pros】強烈な戦争表現

(コール オブ デューティにしては)ゴア表現に力が入っている。

グレネードの爆発に巻き込まれた敵や、威力の高い銃で撃たれた際は”それらしく散る”し、火炎放射器を使った際は肉の焦げた匂いが伝わって来るほど生々しい。

“ちゃんと自分が使っている武器の威力が伝わって来る”描写と、肉の塊に弾を撃ち込んでいることが分かる鈍い感覚によって過去作とは一味違うガンファイトが楽しめる。

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【Cons(欠点)】気分を盛り下げるバランス

米軍編は日本兵の「バンザイ攻撃」が印象的

まず、執拗に投げ込まれて来るグレネードにウンザリする。

特に米軍編は塹壕などの狭い空間で戦うことが多いので、逃げ場がなくて爆死することが少なくない。

ちなみに、グレネードは味方に向かっても投げ込まれるので”先に進んだ先にグレネードが転がっておりそれが爆発して死亡”ということも珍しくない。

あとはおバカな味方のAI。

確かに1作目『コール オブ デューティ(1)』の頃から味方の頭はあまり良くなかったが、今作では敵として登場する日本兵が銃剣を突き付けて特攻して来る。

それを味方がスルーすることが多いので、プレイヤーが殺される確率が上がる。

  • 狭い空間にグレネードが投げ込まれて来る
  • 味方AIがあまり良くない
    =日本兵の特攻攻撃がモロにプレイヤーに向かって来る

この2点が合わさった米軍編の終盤はせっかくの気分が盛り下げる出来。

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総評

非常にクォリティの高い”第二次世界大戦モノ”の「コール オブ デューティ」。

「第二次世界大戦」というテーマは散々使い古して来たものだったが、これまでの敵とは一味違う日本兵の存在と、キャンペーン毎に用意された工夫によって新鮮さを感じる作品に仕上がっている。

【Treyarch】は『コール オブ デューティ3』でヘマをしたけれど、ちゃんとメインシリーズの作品を開発できることを今作で証明している。

関連記事>>>【ソロ/シングル/キャンペーン】オススメの「コールオブデューティー(CoD)」を全て紹介

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